出席者の試練
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 10:07 UTC 版)
基本的には『第壱部』の内容を記述する。 第1ゲーム「だるま」 終了条件:おしたならおわり ゲーム内容:だるまさんがころんだ 実写映画版におけるキャッチコピー:動いたら、さようなら。 『第壱部』『弐』で最初に登場したゲーム。各クラス単位で行われるゲーム。胴に「勇気」と書かれた謎のダルマと「だるまさんがころんだ」で勝負する。このだるまは、教師の頭部から突如出現した。話し方は関西訛りである。ルールは通常の「だるまさんがころんだ」と同じだが、動いて負けとみなされた者はビームで身体を吹き飛ばされ排除される(光線は視認できず、一瞬で身体の一部が吹き飛んだかのように描かれている)。だるまの後ろにはタイマーとボタンがついており、タイマーが0になる前にボタンを押して停止させた者が勝者となる。裏ルールは「押した人間以外は死亡」。生存者がいないという可能性も存在するが、瞬の学校では全学年・全クラスで成功者がいる。実写映画版 原作のルールに加え殺されたゲーム参加者から赤いビー玉が複数出るようになっており、ゲーム参加者が死亡すれば死亡するほど地面に多くのビー玉が転がることになるため、微妙だが難易度が上がる(実際にビー玉を踏んで体勢を崩し、死亡する参加者もいた)。 また、だるまが原作と比較して喜怒哀楽などが顕著である。 第2ゲーム「まねきねこ」 終了条件:ネコに鈴つけたならおわり ゲーム内容:バスケットボール 実写映画版におけるキャッチコピー:お背中かい~の。早くゴールを決めて。 「だるま」の次に参加させられるゲームで各クラスごとの「だるま」の生還者全員がチームとなって参加するゲーム。「変化」と書かれた小判を抱えた巨大な招き猫を相手としたバスケットボール。招き猫は学校の体育館の天井を上から突き破って現れる。だるま同様、話し方は関西訛りである。タイマーの付いたボール状の鈴を、制限時間10分以内に首輪にあるバスケットボールのゴールに入れることでクリアとなる。最初は招き猫のポーズを崩さず黙って動き、生還者たちを前足で踏み潰していったが、ボールを入れられそうになってからは小判を投げ飛ばすなど機敏に動き始める。ボールが入りそうになるとキャッチし、入れようとした者は容赦なく殺そうとする。また、ゲーム参加者には全身タイツ状の「ネズミ着」が支給され、これを着た者は優先的にネコから狙われるが、着た者だけがネコの言葉を聞くことができ、クリアのための重要なヒントを得られる。ネズミ着を脱ぎ、着ている者がいなくなると仕方なく人間を狙うようになる。実写映画版 招き猫は体育館の床から巨大なハッチが開いて出現する。捕食することで参加者を殺害する。招き猫の首はスプリング状で伸縮でき、これを捕食に使用している。鈴をゴールに入れた時にゴールの部分を中心に電気らしきものが発生する。 第3ゲーム「こけし」 終了条件:カギで扉開けたならおわり ゲーム内容:かごめかごめ、縄跳び 実写映画版におけるキャッチコピー:後ろの正面だーれ? 「まねきねこ」の次に参加させられる脱出ゲームで、全国108の地区毎に行われる。廊下の天井に出現した「連帯」と書かれた巨大な扉を開けるためのカギを探す。このゲームのみ、ゲームマスターである物ではなく扉に文字が描かれている。7人揃わないとクリアできないというルールで、8人以上の生存者が会ってしまった場合は必然的に席の奪い合いになる。こけしがゲームマスターを務めるいくつかのミニゲームが展開され、失敗した者は殺害される。ゲームに参加していない部外者は容赦なく殺される。えんがちょ 舞台となる病院内を徘徊する強面のこけし「えんがちょ」を回避する。単独行動をとっている生存者は襲われて腕から延びる糸で全身を巻かれてこけしに変えられてしまうが、複数で行動している場合には手を繋いでいれば「えんがちょ」から逃れることができる。なお、この「えんがちょ」はやたら陰湿な性格をしている。こけしにされた生存者は「えんがちょ」の支配下に置かれやや子供っぽい性格となり、他の生存者にゲームを仕掛けるようになる。こけしは宙に浮いたり、妙に長い腕をはやしたりすることができ扉の開け閉めや物を持つことが可能である。こけしになった人間は自身が仕掛けたゲームに敗れれば元に戻ることができる。 かごめかごめ 複数のこけしから遊びに誘われ、受けると発生するゲーム。なお、遊びを受けるような意志を示さない場合、「ノリが悪い」と殺される。「後ろの正面誰?」の言葉に対して、外したり時間内に答えられなければ敗北となり殺される。タイマーがないため時間切れと言い終わらないうちに答えれば成功となる。当てられた人間が当てる側に回る、という本来のルールの性質のためか、敗北者として人間に戻れるのは当てられたこけしのみ。 縄跳び 2体のこけしによって行われるゲーム。縄は極めて鋭利で、引っかかると即座に切断される。こけしに接触した際の人数で100回飛べば鍵を入手することができるが、1人で参加した場合や途中で死者が出て人数が不足した時はカウントされない。ルールを強制する能力を持ち合わせていないため、こけしを殺せば鍵を入手することができる。 実写映画版では登場しない。 実写映画版 ゲームは巨大立方体の中で展開される。「かごめかごめ」はこけしの数が4体となっており、原作のように人間が変異しているわけではなく攻略するとうち1体(あけみ所持)がこけし型の脱出用の鍵へ変化し、残り3体は消滅する。こけしの失敗したゲーム参加者の殺害方法は、こけしの赤く光る眼光のレーザー(はなこ所持)を脳天に受けると肉体の主導権をこけしに奪われ、「何度も土下座のように頭を床に叩きつけられて即死する」、「人間の可動範囲を超えるほど股を裂かれる」など童心のようなノリで行われるサディスティックなものである。また、出口となる扉は普通の扉の配置にある。 第4ゲーム「しょうべんこぞう」 終了条件:ひいて全滅せしめたらおわり ゲーム内容:綱引き 「こけし」の次に参加させられるゲームで全地区の巨大立方体の内部で行われたゲーム。ゲームマスターの小便小僧は「Oh Yes」をはじめとした英語交じりの喋り方をする。「こけし」をクリアした7人1組のグループ8つが4対4に分かれて、胸に「忍耐」と書かれた小便小僧の股間から伸びたロープで綱引きを行う。まず、各グループは用意された8軒の建物の中に1組ずつ入り生活を共にする。食糧などもあり、少なくとも生活するのに何の苦もない。なお、この食料は様々な味のボールで、「ばかうま」と評されるほどだが正体は不明。不定期に小便小僧から両チーム1組ずつに招集がかかり、それらのグループが綱引きを行う。不定期なため、思うように休息をとることができず、必然的に「忍耐」を必要とする持久戦・消耗戦となる。招集時以外の外出は不可だが、他チームの競技観戦はできる。ロープの両端は小便小僧の股間に接続されており、相手チームの小便小僧を中央にある「立入禁止(KEEP OUT)」の線を越えて引き寄せれば勝利。敗北したチームのメンバーは全員、小便小僧にトゲを撃ちこまれて殺される。また、綱引きの最中に「立入禁止」の線を越えた参加者も、小便小僧に撃たれる。この流れをチームが全滅するまで繰り返す。実写映画版 実写映画版ではゲームが異なり、「しろくま」になる(後述)。 第5ゲーム「うらしまたろう」 終了条件:○を引いたら終わり ゲーム内容:くじ引き 「しょうべんこぞう」の次に参加させられるイベント。突如綱引きのフィールドから現れた海亀が小便小僧たちに苛められ、それを助けにやってきた浦島太郎のからくり人形によって竜宮城に招かれる。浦島太郎はかなり馴れ馴れしい性格。最初の一連のゲームの中で、このゲームのみ二字熟語が存在しない。それまでのゲームによる疲弊をねぎらうための宴会を行う。その後行われたゲームはくじ引き。ルールは〇を引けば生き残り×を引けば浦島太郎にビームを撃たれ死亡するという、参加者の「運」を試すもの。実写映画版 実写映画版ではゲームが異なり、「マトリョーシカ」になる(後述)。 クリアした者は立方体から脱出することができる。 次に参加させられるゲームは「うんどうかい」か「空中ケンパ」のどちらかである。 第6ゲーム「うんどうかい」 終了条件:不明 ゲーム内容:運動会 「うらしまたろう」の次に参加させられるゲームの一つ。かみまろが直接観覧する。全108個の箱の生還者311名の全員が参加する競技。生存者全員がそれぞれの立方体の元へ招集されるが、参加を拒否した人物は「お仕置き」と書かれただるまによって殺害される。311名中参加者は195人、欠席者は116人(欠席者のうち100名はアシッド・マナによって選別されて参加できなかった者達であり、明確な意思を以って欠席したのは実質16名)。参加者たちは立方体(サイコロ)が転がって出た目に応じて1 - 6年に分けられる。そして各学年をチームとして、最後の1学年になるまで競技を続ける。 実行委員長は育子が、実行委員はくるみ割り人形が務める。 最終的にアシッド・マナによって「うんどうかい」は滅茶苦茶になった。次に参加させられるゲームは「地獄変」。どきょうそう 走者は育子が出題した○×問題を解き、○のゴールと×のゴールのいずれかに向かって走る。背後からはくるみ割り人形が追いかけてきて、追いつかれた者は捕食される。誤答側に入った走者はゴールテープで切断され死亡し、最下位の走者もくるみ割り人形に捕食される。 ぜつぼうたおし 学年対抗競技。サイコロで選ばれた2つの学年が棒倒しで勝負する。基本的なルールは通常の棒倒しと同様だが、暴力含めて何をしても許される。制限時間2分以内に相手学年の棒を倒せば勝利。しかし、棒は倒れると爆発し倒した者は確実に死ぬ。敗北した学年の選手は爆死、または実行委員に処理され全滅する。制限時間内に決着がつかなかった場合は、両学年の棒が爆発し共に全滅となる。
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