失敗したゲーム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/13 01:23 UTC 版)
早期アクセスアプローチが失敗した有名な例も存在する。ゲーム『Earth: Year 2066』は数々の約束した機能と共にSteamの早期アクセスに置かれたが、本作がプレイできなくなる多数のプログラムのバグが作品に存在することを購入者により発見され、作品ページで約束されていたことを守れず、商業ゲームエンジンから多数のアセットを利用していた。The Escapistのジム・スターリングを含む多数のユーザーが開発企業の「Killing Day Studios」を早期アクセスプログラムを悪用していると呼び、Valveに対してはゲームプレイを誇大に表現しているとして作品の撤去を求めた。Valveは後に作品を撤去・返金し、早期アクセスを利用している開発者は自分達のゲームの販促や価格付けを行う権利を有しているが、「Steamはゲームのマーケティングにおいて開発者に誠実さを要求している」と指摘した。 別の失敗例として『Spacebase DF-9』がある。Double Fineの開発チームはいくつかの機能とゲームプレイの改善計画を時間をかけて提示したが、後にDoble Fineはフルタイムの開発の終了を決め同作の早期アクセスを離脱した。ゲームは十分プレイ可能であったが予定されていた機能の多くを欠いていた。同社はゲームの致命的なバグの修正の継続とSteamのWorkshopチャンネルを経由したユーザーModのサポートを行う予定であったがゲーム自体に新たなコンテンツを追加する予定はなく、予定されていた機能を待ち望んでいたゲームのプレイヤーを失望させることになった。バージョン1.0がリリースされたすぐ後にプログラマー及びプロジェクトリードのJP LeBretonを含む従業員12人がレイオフされた。その後Double Fineフォーラムにおいて、今後のパッチの計画はなく、プロジェクトに割り当てられたチームはないことが発表され、Steam Workshopの導入は放置された。Double FineのTim Schaferは、DF-9は彼らの早期アクセスアプローチの最初の実験であり、早期アクセスにおいてのゲーム売上から得た金額では制作費を賄えず予定目標に到達するための予定表は数年先になるだろうと述べた。
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