主要人物の父母
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 09:06 UTC 版)
「うる星やつらの登場人物」の記事における「主要人物の父母」の解説
これらの人物には原作者の意向で名称が設定されていないので、ここでは「〜の父(母)」と称す。 あたるの父 声 - 緒方賢一 穏やかな家庭生活を望む、一般的なサラリーマン。自宅では和服姿でいることが多い。アニメではさまざまな騒動(主にラムの電撃)で、何度もローンの残った自宅を破壊されている。夫や父としての威厳はもはやなく、妻には頭が上がらない。ラムやテンを実の子供のように可愛がっている。 初期には、まだわずかだが一家の大黒柱としての自覚を持ち、家族内での指揮采配をとっていたが、次第にあたるやラムが巻き起こす不条理の規模が拡大するに比例して、無関係を決めこむ姿勢が定着していった。 あたるの母 声 - 佐久間なつみ 一般的な専業主婦。短期連載期原作やアニメ初期ではあたるにまつわる不幸を嘆き、「産むんじゃなかった」が口癖であった。夫の眼前で美少年姿のレイに色目を使ったことがある。夫と同様に、ラムやテンを実の子供のように可愛がっている。アニメ版第78回第101話では主役となっている。 原作では包丁を持っている。金には人一倍執着心が強く、ラムの母と終太郎の母が大ゲンカした時はケンカの仲裁を行うふりをして双方から大金をせしめようとし、それに気づいた双方が激怒。諸星家を一斉攻撃された。(但し、これはアニメオリジナルの演出であり、原作ではこのような描写はない)。 ラムのことを、アニメ版では終始「ラムちゃん」と呼んでいるのに対し、原作では途中から「ラム」と呼び捨てにしている。 ラムの父 声 - 沢りつお / 宇垣秀成(パチスロ版) 最初に地球を侵略しに来た、大柄な鬼族の宇宙人。娘をあたると鬼ごっこで戦わせた張本人。つなぎの虎縞スーツを着ている。鬼星ではかなりの権力者らしく、巨大な宇宙船を所有し軍隊を引き連れているが、妻には尻に敷かれている。あたるを婿として、多少不安ながらも温かい目で見守っている。一度はラムのことを心配して、本人の知らない内にお見合いを企画させたりしていた。 テン同様、関西弁でしゃべる。いかつい外見に反して温厚な性格で、滅多なことでは怒らないが、幼少時のラムがブラスター銃をいたずらした時は本気で怒った。 ラムの母 声 - 山田礼子 ショートヘアで虎縞チャイナドレスを着た、鬼族の宇宙人。美人。地球の言葉が話せず(原作ではセリフの吹き出しには麻雀牌が書かれている。ラムを呼ぶときは「白發中」と表記される)、地球人と話すにはラムやテンの通訳がいる。TV初期、映画オンリーユーで登場した際のセリフは逆再生となっている。本当は、地球語を覚える練習をしたのだが、何を間違ったのか麻雀の本を使用したため、地球語がしゃべれない。 原作では飛行能力を、アニメではそれに加えてラム同様の電撃攻撃能力を有している描写がある。 原作・アニメともに、自分たちの母星にいる(地球人がいない)シーンでは、日本の関西弁のような表現での会話をしている。 テンの母 声 - 横沢啓子(初代)、勝生真沙子(二代目) / 辰巳知里(パチスロ版) 赤色の全身タイツに縞模様のブラを着用している。火消しで、常にまといを所持している。原作ではラムたちと同様自らの力で空を飛んでいるが、アニメ版では弁天が乗っているスクーターに酷似した赤色のスクーターに乗っている。テンと同じように、関西弁で話す。夫は単身赴任中らしい。火事の際、まといについたスプリンクラーのようなものから水を出して消火する。テンが所構わず火を吐いていないかいつも心配している。放火魔のことが大嫌いで、赤ん坊のテンに放火魔を叩きのめす話を子守唄代わりに聞かせていた。ラムにとっては「おば」だが、ラムの両親との詳しい血縁関係は明かされていない。 竜之介の父 声 - 安西正弘、大川透(OVA版) / 梅津秀行(パチスロ版) 容姿は常に「海が好き」とプリントされたステテコに腹巻き姿で、錯乱坊のアップに匹敵する破壊力がある顔面を持つ。先祖代々浜茶屋を経営しており、跡継ぎに息子を欲していた。そのため娘に「竜之介」と名付け息子として徹底的に男のように育てた。それが原因で竜之介とは日々壮絶な親子ゲンカを繰り返しているが、腕っ節だけでなく奸智(悪知恵)にも長けている。 竜之介の乳房を徹底して「腫れ物」と呼んだり、友引高校への入学書類の性別欄は「男」を選択したり、竜之介が女性の扱いを受ける、あるいは女性の自覚を持つことを絶対に認めない。一方で、竜之介の体そのものは間違いなく「女」であるという動かしようの無い現実は理解しており、性別変換のアイテムや魔力を手に入れた際には、竜之介を正真正銘の男性にしようと執拗に狙う。 浜茶屋「海が好き」を一年中経営していたが、竜之介との大ゲンカで浜茶屋が崩壊。その再建資金を捻出するために、友引高校の購買部で住み込みを始める。赤字のため、時には資金捻出のため、活魚つかみどり大会を開催したり面堂家でバイトをしたりしている。 妻(真砂子)とは遊園地のバイトで知り合い、竜之介が生まれてすぐに逃げられたらしいが虚言癖もあり内容もコロコロ変わる。とある女性に思いを寄せられたが、最終的に振られて酷く落ち込むエピソードもあり、妻に対する未練はない様子。その他の父の詳細については藤波竜之介を参照。 終太郎・了子の父 声 - 麦人 髭を生やしていて顔立ちは終太郎に似ている。性格は了子に似ていて、遊び心半分で終太郎をもてあそぶ。終太郎や終太郎の祖父ほどは水乃小路家との対立には執着していないらしく、水乃小路飛鳥と終太郎との縁談および祝言を主導した。 終太郎・了子の母 声 - 坪井章子、兵藤まこ(アニメ185回208話) 機械を極端に嫌い、移動には牛車を用いる。また一般の人々を庶民扱いし、終太郎や執事を用人代わりに使い直接口は利かなかったり、下々の集う夏祭りに終太郎が行きたがるのを許さなかったする、古風で浮世離れした性格。アニメではとある事情からラムの母と大ゲンカを行い、地球と鬼星の星間戦争になりかけた。また、アニメでは牛車に用いていた『トシ』という名前の牛を可愛がっていたため、ラムの母が乗ってきたUFOによって牛丼にされてしまった時の、ラムの母に対する怒りは原作以上に凄まじいものであった。なお、家庭においてもあまり家族と会話する描写がないが、家族団欒の場では常に登場している。「新春パニック! 面堂家人間スゴロク大会」では、事情を何も知らないあたる、ラム、しのぶ、テン、終太郎を駒にした「人間スゴロク」という遊びに了子、夫、義父、錯乱坊(?)とともに興じていた(選んだ駒はあたる)。それなりに楽しんでいた様子であり、珍しく何度もしゃべるシーンがある。 面堂の祖父 声 - 北村弘一 終太郎の父方の祖父。面堂家内では「御館様」と呼称されている。また、既に当主の座は譲っているらしく、息子からは「先代」と呼ばれている。面堂家の近親者では最も早く、終太郎の初登場時に一緒に登場。大抵後ろ姿、あるいはひょっとこの面をかぶっている。具合が悪く普段は臥せっているが、部屋に入ると芸者遊びに興じていることも多い。年のため完璧にぼけているが、正月の面堂邸での新年会では、客や孫の終太郎にしびれ薬入りのお茶をたてるなど、息子と共にいたずらを仕掛け、ぼけて誤魔化そうとしたりもする。孫息子の縁談では登場せず。回想シーンにて恐らく彼の幼少時代と思われる姿(両親もいっしょに登場しており、それは終太郎の曽祖父母である)が登場しており、この時は普通に顔を見せている。 飛麿・飛鳥の母 声 - 梨羽由記子 水乃小路家出身。飛麿・飛鳥と同じく瞳に星が入っており、常に微笑んでいるような表情だが、感情の起伏は激しい。飛鳥と同じく水乃小路家の跡取り娘として15歳まで男を知らずに育ったため、男に対する美的概念は“ハンサム=ラクガキ”であり、それ以外の概念はわからない。娘を上回る運動能力・怪力を持つ。毒舌。飛鳥の行き過ぎたブラコンに困り果てており(ただし大抵の場合は飛麿を責める)、飛鳥の男性恐怖症を克服させようとさまざまな手を凝らすが、飛鳥が男嫌いになった元凶であるあたるや、あたると一緒にいるラムを信用したり頼ったりしているので全て失敗している。 飛麿・飛鳥の父 声 - 二又一成 顔はラクガキそのものであるが、妻からは「私も男嫌いを克服してこんなハンサムなお父さんと結婚できたのですよ」と評価されている。自分の子に何が起ころうとも「困ったねえ」の一言で済ませる、マイペースな性格。本人は婿養子であるため、飛鳥が誕生するまでは水乃小路家特有の女子教育の存在を把握しておらず、飛鳥の誕生の際に顔すら見せてもらえなかった。 しのぶの母、しのぶの父 三宅しのぶ#家族参照。
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