主力可変戦闘車輌・航空機
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「超時空騎団サザンクロス」の記事における「主力可変戦闘車輌・航空機」の解説
スパルタス(Spartas) 部隊内識別記号:ATAC・01-SCA。ヒロインであるジャンヌ少尉が所属する戦略機甲隊(“ATAC”, Alpha Tactical Armored Corps,直訳は「選抜・戦術機甲軍団〔または 師団〕」) が使用するホバー式の可変戦闘車輌。状況に応じて、「スナイピング・クラッパー」と呼ばれる高速移動用のホバークラフト形態。 「ウォーカー・キャノン」と呼ばれる火力支援のための中距離砲と反動吸収のための2脚の「翼の無いガウォーク類似」の形状を持つ 自走高射砲形態。 「バトル・スナイパー」と呼ばれる精密射撃(狙撃手)と格闘のための人型(バトロイド)形態。 の3形態に変形可能。 人型時の両腕に装着されている防盾の右側に内蔵された主砲として「220mm プラズマ化イオン砲」、同左側に副砲となる「36mm 3連装・短砲身 プラズマ・パルス発振機関砲」、さらに人型時の手持ち火器として「28mm レーザー狙撃銃」と搭載火器は多岐に渡る。ただし、その射撃には、3形態の火器の各々の装備位置による利用制限がある。 常用形態である移動用のホバークラフト形態は主砲、3連装・短砲身の副砲ともに利用出来ず、人型時の手持ち狙撃銃のみ車体前フェアリング部に固定した状態で使用可能であるに過ぎないので、偵察戦闘車の機能を有するに過ぎない。前後を反転させた、自走高射砲/自走砲機能を有するガウォーク類似の形態でのみ主砲と副砲の双方を利用可能である。 バトル・スナイパー(バトロイド)以外の形態では標準では「開放型操縦室」(オープン・コクピット)で、防護は操縦者が着用する動力付き甲冑に頼ることになるが、選択装備として気密装備も取り付け可。 詳細は「es:Hover Tank Spartan (Robotech)」を参照 なお、ポピーが1984年8月に発表した完全変形玩具に関する報道向け資料では、「汎用・発達型・ホバークラフト・自走砲」として、MAHG / Multi‐purpose Advanced Hovercraft self-propelled Gun の兵装システム名称が付与されている。 ロボテック版 での制式名称・型式番号は、ベリテック・ホバー・タンク (Veritech Hover Tank) の略号 VHT-2。旧来型を A1 とし、気密装備と露出され無防備だったホバー形態およびガウォーク形態での操縦席に透明ガラス防護風防と気密装備、宇宙空間での敵艦占拠を目的とした降下用スラスターを追加した A2 などの派生型があり、従来型車輛 VHT-2A1に対して VHT-2A2 などと記載する。 詳細は「ベリテック#使用例」を参照 ローガン(Logan) 部隊内識別記号 TASC・01-SCF。ヒロインの一人、マリー少尉が所属する宇宙機甲隊〔戦術機甲宇宙軍団〕 (Tactical Armored Space Corps , TASC) が 第11話 まで使用した可変戦闘爆撃機。全長 6m 強 と、この種の機体としては小型簡易化の傾向。 デザインの基にされたのは1983年の映画007/オクトパシーにも登場したホームビルト機であるビード BD-5シリーズのターボジェット発動機Sermel TRS-18-046換装版であるJ型(Bede BD-5J Micro Jet)。 状況に応じてリフティングボディの機体形状を持つ戦闘爆撃機形態。 半人半鳥の形態である「ガウォーク」形態。 の2形態を選択可能。 ただし、この機体の「ガウォーク」は有翼ではあるが、膝が逆関節ではなく正立であるなど、その特性は人型(バトロイド)形態に近い。これは同機の胴体長が約6.3mと航空機としても極端に狭小なため、一般的な可変戦闘機にみられる巡航移動用の航空機形態、対地攻撃向けの逆関節のガウォーク形態、接近および格闘戦のための人型(バトロイド)形態までの一般的な“3形態”の変形機構を小型の機体に組み込むことができなかったため、ガウォーク形態に人型(バトロイド)形態の機能を付加することで2形態間のみの相互変形移行機能を選択したものである。 なお『超時空騎団サザンクロス スペシャル・ガイドブック』では、航空機(ファイター)形態を「フライング・キャット」、ガウォーク形態を「フライング・ウォーカー」とする部隊内での通称が紹介されている。 ロボテック版 での制式名称・形式番号は、ベリテック・ファイター (Veritech Fighter) の略号 VF-8。その可変戦闘機としてはあまりにも小さな寸法と重量により軽戦闘機〔軽・可変戦闘機〕 (Light Veritech Fighter) と区分される。 詳細は「ベリテック#使用例」を参照 詳細は「es:Anexo:Vehículos de Robotech」を参照 なお、デザイン制作集団 「アンモナイト (デザイン集団)」による初期設定では主役機の交代劇を前提としない別デザインも存在した。 オーロラン(Auroran) 部隊内識別記号 TASC・02-SCF。宇宙機甲隊(略号:“TASC”,Tactical Armored Space Corps, 直訳は「戦術宇宙機甲〔飛行/航宙〕軍団」)が第13話以降、激化する戦局に対応して使用した可変戦闘機。全長(全高)12 m 強、戦闘機形態でのローター除く胴体長 9 m と本作品の可変戦闘機としては最も大型の部類に入る。 詳細は「es:AJAC (Robotech)」を参照 命名は 戦乙女「バルキリー」(ワルキューレ)が天空を翔る際に、光り輝く鎧の軌跡が「オーロラ」であるとされた伝承に因むもので、暗に超時空要塞マクロスに登場した初代可変戦闘機「VF-1 バルキリー」との超時空シリーズとしての後継機的な関連を示唆している。宇宙空間・高空では X 字型翼を固定翼としたファイター形態。 低空・対地攻撃では X 字型翼を回転翼とした、安定性・信頼性の高い、二重反転式ローター 及び ホットサイクル式ローターのヘリコプター形態。(厳密には複合ヘリコプター(ジャイロダイン)形態) 追撃掃討作戦に適した人型(バトロイド)形態。 の3形態に変形する。陸軍主体の開拓惑星守備軍「サザンクロス軍」の成立経緯上から、比較的長時間の対地攻撃と近接航空支援による中間形態での運用こそが主目的であるため、超時空シリーズの脚付き変形メカとしては珍しくガウォーク形態を持たず、その形態の代替用途に当るものとしてヘリコプター形態が設定されている。ガウォーク形態に比較して回転翼に胴体が吊り下げされる形のため空力上の揚力重心が低くなり、高い空中静止(ホバリング)安定性を有する。これに伴い航空電子・操縦制御機器、パイロット双方の負担が低い。また、消費エネルギーもガウォーク形態に較べて相対的に低くなる。 ゾルとの実戦参加後、直ちに主戦場を宇宙空間に移して展開したため、大気圏内低空での対地攻撃を任務とするヘリコプター形態が本編で活躍することは一度もない。 物語の設定年代の22世紀〔 西暦2120年 〕から遡る前々世紀〔 20世紀、西暦1901年から西暦2000年まで 〕においては内燃機関ゆえの燃費の問題により実用化出来ずにいたホットサイクル式ローターを熱核タービンエンジンにより、燃費による稼動時間の制限を少なくとも大気圏内では事実上無視可能となり実用化、また二重反転式ローターも2世紀前は困難だったフライ・バイ・ワイヤによる制御を実用化している。 なお、同年8月に発表のポピーの完全変形玩具に関する報道向け資料では、「汎用・発達型・攻撃ヘリコプター」として、MAAH / Multi‐purpose Advanced Attack Helicopter の兵装システム名称が付与されている。デザインの基になったのは、ロッキードによって開発された、アメリカ陸軍向けの試作攻撃ヘリコプター、AH-56 シャイアン と、高速水平飛行時には固定翼に加えて揚力を増すために、機体上部の主回転翼(メイン・ローター)を停止・固定して機体上部に位置する補助固定翼 として用いる特徴が共通する シコルスキー S-72(シコルスキー Xウイング)。 なお固定翼航空機(ファイター)形態を「クルセイダー」、回転翼(ヘリコプター、ジャイロダイン)形態を「クロス・ファイター」、人型(バトロイド)形態を「コスモ・スナイパー」とする部隊内での通称が紹介されている。 ロボテック版 での制式名称・型式番号は、ベリテック・ファイター / ヘリコプター (Veritech Fighter / Helicopter) の略号 VFH-10。バトロイド形態での頭部の火器を廃止した替わりにハードポイント倍増と装甲、エンジンを強化した「VFH-12 スーパー・オーロラン」なる発展型も存在する。 詳細は「ベリテック#使用例」を参照
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