主に技能が中心となるジョブ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/06 14:00 UTC 版)
「ジョブ (ファイナルファンタジー)」の記事における「主に技能が中心となるジョブ」の解説
武器での攻撃が苦手であり魔法の能力を持たないジョブ。特殊な技で攻撃やサポートを行う。 シーフ・冒険家・空賊 素早さが高く、相手のアイテムを盗める(『FFI』を除く)ジョブ。武器は主に短剣を使用する。多くは攻撃力が低い。 シーフの代表的なアビリティである「盗む」は『FFIII』から登場しており、以降の作品ではかならず登場している。このアビリティは、敵キャラクターのアイテムを「盗む」ことにより獲得するものであり、「盗む」のみでしか入手できないアイテムなども存在する。『FFT』、『FFTA』では盗むアイテムに応じたアビリティを取り揃えており、たとえば「鎧を盗む」なら鎧のみを盗む。そして、これらを「盗む」というカテゴリで使うことになる。また、同種のアビリティである「ぶんどる」は「盗む」と同時に武器による攻撃を与えるものである。これは『FFV』、『FFVI』に登場し、後者では特定のアイテムを装備することにより「盗む」が「ぶんどる」に変化する。なお、『FFI』のシーフは「盗む」のアビリティを持っておらず、戦闘からの逃走判定に関わる「こううん」の高いジョブ、という位置づけであった。 『FFIII』のシーフは鍵の掛かった扉を開ける能力を持ち、『FFV』では隠し通路を発見する「かくしつうろ」や移動速度が2倍になる「ダッシュ」のアビリティを覚える。 『FFXI』では「不意打ち」や「だまし討ち」というアビリティが存在し、いずれも特定の条件のもと、与えるダメージを増加させるものになっている。『FFVI』では、シーフ的な役割のジョブは冒険家という名で登場する。冒険家は「盗む」を使用できるほか、剣や鎧などの重装備も可能である。この点から、攻略本『ファイナルファンタジーVI 基礎知識編』では、服などの防御力が低いものしか装備できない「軽装戦士」的なシーフとは違い、冒険家は重装備ができる「戦士」であると解説している。空賊は『FFT獅子戦争』のバルフレア、『FFTA2』のヴァンの専用ジョブで、アイテム入手やダメージ回避に関わるアビリティを多数所持する。特にバルフレアは乱れ打ちを覚えるなどかなり優遇されている。『光の4戦士』では盗賊として登場する。 話術士 登場作品:『FFT』 武器や魔法に頼らずに「話術」を駆使して戦うジョブ。相手の能力を上昇したり、下降させたりすることができる。「話術」の「勧誘」により、相手のユニットを味方に引き込むことができる。 予言士 登場作品:『FFV アドバンス』 「宣告」で様々な効果を敵に与えたり、「予言」で天変地異を起こしたり出来る。 風水士・風水師 登場作品:『FFIII』『FFV』『FFXI』『FFT』『FFTA2』『FFEX』 地形を利用したダメージを敵に与える事が出来るジョブ。MPを使わずに魔法と同じ様な効果を発揮する事が出来る。『FFIII』では「失敗」があり、術者にダメージが及ぶことがある。 『FFXI』では地形ではなく、風水鈴(ベル)と羅盤を使い、自身や羅盤の周囲に特殊な効果を持つフィールドを発生させたり、向きにより性能の変化するラ系の黒魔法を使ったりする。なお、鈴(ベル)で殴る事はできない。 モーグリ 登場作品:『FFVI』 『FFVI』に登場するモグや、他のモーグリたちの固有ジョブ。『FFVI』ではモグだけが、「おどり」を踊ることで、さまざまな能力を行使する。他のモーグリたちは、固有のコマンドを持たない。「おどり」は、外観としては踊り子の「踊る」に似ているが、踊ることで自然を操れる点が、風水士に似ている。風水士が自らが立つ地形を利用するのに対し、自らが立つ地形を変えて、変えた地形に基づいた能力を行使するのがモーグリである。 詳細は「モーグリ (ファイナルファンタジー)」を参照 薬師・アイテム士・アイテムシューター アイテムの利用に精通したジョブ。作品によりアイテムの効果が2倍になったり、特殊なアイテム系のコマンドが使用できたり、アイテムが投げられたりするなどの特性を持つ。初登場は『FFV』の薬師である。 ものまね士 登場作品:『FFV』『FFVI』『FFT』 前に行動したキャラクターの「ものまね」が出来る。『FFV』では他ジョブのコマンドを3つまで付けられる。『FFVI』ではゴゴの固定ジョブである。 吟遊詩人 登場作品:『FFIII』『FFIV』『FFV』『FFXI』『FFT』『FFTA2』『光の4戦士』『FFレジェンズ』『FFEX』 『FFIV』では王族として、『光の4戦士』では詩人として登場するほか、似たジョブに音楽家がある。 『FFIV』ではギルバートの固有ジョブとして登場。『FFIII』の「うたう」はモンスターにダメージを与えるものであり効果はそれだけであったが、『FFIV』の「うたう」は、装備武器によって効果が変わるようになる。DS版『FFIII』でも『FFIV』と同じようになる。『FFV』『FFXI』『FFT』の「うたう」は、魔法などと同じように、どの歌を歌うかを選択出来るようになっている。DS版『FFIV』の「うたう」もこの方式が使われている。『FFT』の「詩う(うたう)」は、味方のステータスを上昇させる効果の詩を歌うもので、吟遊詩人のターンが回ってくるごとに効果が上乗せされていく。『FFT』では男性だけがなれるジョブである。『FFTA2』ではハーディの専用ジョブである。 踊り子 登場作品:『FFV』『FFXI』『FFXIV』『FFT』『FFTA2』『FFレジェンズ』『時忘れの迷宮』 様々な効果が得られる「踊る」を使用するジョブ。『FFV』の「踊る」は効果の出現がランダムで、攻撃や補助に関するの4つの「踊り」がある。『FFT』の「踊る」は、吟遊詩人とは逆に相手側のステータスを下降させる効果の踊りを踊るもので、吟遊詩人と同じように、踊り子のターンが回ってくるごとに効果が上乗せされていく。 『FFXI』ではサンバ、ワルツ、ジグ等を使い分け魔法のような効果をもたらす。『FFT』では、女性だけがなれるジョブである。『FFTA2』ではパンネロの専用ジョブである。 歌姫 登場作品:『FFX-2』 「ダンス」と「うた」を扱うジョブで、他のFF作品に登場する吟遊詩人と踊り子の役割を合わせたようなジョブ。 魔獣使い・獣使い・調教士・動物使い モンスターを操ったり、捕らえたり、飼っているモンスターや動物を敵と戦わせたりする事が出来るジョブで作品によってかなり個性が違う。初登場は『FFV』の魔獣使い。 学者 登場作品:『FFIII』『FFXI』『FFXIV』『時忘れの迷宮』 『FFIII』では「みやぶる」で、敵の弱点を調べる事ができ、この能力がボスの一人であるハイン戦で重要な役割を果たす事となる。DS版『FFIII』では一部の白・黒魔法が使えるようになり、魔法アイテムの効果が2倍になる能力も得た。武器は本や辞典であり、これらを使ってモンスターを殴打する。 『FFXI』では白魔法が得意になる白のグリモアと黒魔法が得意になる黒のグリモアを使い分け、魔法を効果的に使うジョブである。また、『FFXI』の学者は本で殴ることはできない。 『FFXIV』では味方の回復の長けたフェアリーを召喚し戦うジョブである。なお、『FFXIV』の学者は本で殴る事ができる。 からくり士・カラクリ士 登場作品:『FFXI』『FFTA』 『FFTA』ではカタカナで表記され、『FFXI』ではひらがなで表記される。 『FFTA』では味方全員か敵全員どちらかを対象に状態変化を引き起こす「パンドラ」(『FFTA2』では「からくり」と言う名称に)を使用する。 『FFXI』では、オートマトンと呼ばれるからくり人形を敵と戦わせることが出来る。 めたもる士 登場作品:『FFTA』 捕まえたモンスターに変身することが出来る。 曲芸士 登場作品:『FFTA』『FFTA2』 「曲芸」と言う変わった手法で攻撃をし、様々な状態異常を付加する事が出来る。 トリックスター 登場作品:『FFTA2』 カードを武器とし、敵に様々な状態異常を付加する「幻惑」というアビリティを使う。 レンジャー 登場作品:『FFTA2』『FFレジェンズ』 『FFTA2』では、マップ上にトラップを仕掛けたり、身を隠して敵から狙われなくなる「サバイバル」というアビリティを使う。 ピクトマンサー 登場作品:『FFVI』 リルムのジョブ。敵の絵を描いて敵の特殊攻撃を使う事が出来る。 神官 登場作品: 『FFVI』 バナンのジョブ。MPを消費せずに味方全体を回復させる、「いのる」が使える。 幽霊 登場作品:『FFVI』 幽霊達(????)のジョブ。「とりつく」で相手を即死させると、パーティから離脱する。魔列車のイベント中しか仲間に出来ない。 コルセア・ギャンブラー 『FFX-2』で登場したギャンブラーは、ダイスを振ることで特殊な効果を得たり攻撃を行ったりすることができる。『FFXI』に登場するコルセアはムスリムの海賊の通称であり、ギャンブルと銃の扱いを得意とするジョブである。欧米における「ギャンブラー」という言葉の持つニュアンスが、さまざまな意味で障害となるため『FFXI』ではコルセアと名付けられたとの経緯がある。 サイキッカー 登場作品:『FFX-2 インターナショナル』 超能力やSF兵器を駆使して戦う。 お祭り士 登場作品:『FFX-2 インターナショナル』 「日本」の祭り、縁日の参加者を思わせる衣装を着ている。お祭り士は、「お祭り+士」の造語であるが、祭司のような「祭りを執り行う者」「宗教的に権威のある者」を意味するのではなく、「祭りを楽しむ者」の意味に近い。使用する技も、祭りの出し物に由来するものばかりであり、花火を使って攻撃する技のほかに、キャラクターごとに個別の技が存在する。ユウナは下駄、リュックは金魚すくい、パインはお面を使った技がある。デザインは一般公募により選ばれ、採用者のコンセプトを出来る限り再現している。 メモリスト 登場作品:『FFレジェンズ』 それまで覚えたコマンドアビリティをランダムに選出する「メモランダム」というアビリティを使うジョブ。能力値は全体的に低いが「メモリー」というアイテムにより強化が可能。 商人 登場作品:『光の4戦士』 『光の4戦士』に登場するクラウンの一つ。戦闘後の宝石(ギルに換金可能)のドロップ率増加やギルによる被ダメージ減少・与ダメージ増加など所持ギルに影響するアビリティを習得。 遊び人 登場作品:『光の4戦士』 『光の4戦士』に登場するクラウンの一つ。仲間の気合を上げるなどサポート系アビリティを多く習得。 道士 登場作品:『光の4戦士』 『光の4戦士』に登場するクラウンの一つ。戦闘不能の仲間を操るなど「死」に関係したアビリティを習得。瀕死から回復すると能力が上がるという特性も持つ。 針子 登場作品:『光の4戦士』 『光の4戦士』に登場するクラウンの一つ。装備品を強化できるアビリティを多く習得。 語り部 登場作品:『光の4戦士』 『光の4戦士』に登場する隠しクラウンの一つで、アビリティを一切覚えない代わりにそれまで覚えたアビリティを自由に装備することが可能。『FFV』のすっぴんに近い。 記録士 登場作品:『光の4戦士』 『光の4戦士』に登場する隠しクラウンの一つ。戦闘回数やクラウン成長度などゲーム内のプレイデータが反映されるアビリティを習得。 ジャッジ・ジャッジマスター ユニットとしての登場は海外版『FFTA』のみ 『FFTA』においてロウに従い、エンゲージの審判を行うジョブ。戦闘の場に派遣される裁判官のような役職である。ジャッジマスターはジャッジを統括する役職であり、シド・ランデルがその任に就く。ジョブとは呼ばれないが、『FFXII』にも登場する。『FFXII』のジャッジも、アルケイディア帝国の裁判官のような役職であるが、従軍したり積極的に戦闘を行ったりと、軍人のような役割も担う。ジャッジマスターは『FFTA』とは違い複数存在し、自ら軍隊を率いることもある。
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