ブラジル代表チーム「ザ・キングダム」
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「イナズマイレブンの登場人物」の記事における「ブラジル代表チーム「ザ・キングダム」」の解説
今大会優勝候補と目されるチームで、パス成功率93%、ボール保持率72%という脅威の内容で予選Bグループを全勝で突破している。ノリノリでサンバを踊るかのように相手を惑わしてプレーする。しかし、ガルシルドによりチーム全員とその家族が罰を受けてボロボロになっていた。 やぶのてんや版漫画では大会がトーナメント方式の為、コトアールに敗れてイナズマジャパンとの対戦はなかった。 ザ・キングダムの戦術(必殺タクティクス)アマゾンリバーウェーブ:アマゾン川のポロロッカの如くフィールドプレイヤー7人で勢いよく敵陣に上がり、相手の動きを止めつつ自陣から相手陣内に波状攻撃を仕掛ける超攻撃型タクティクス。久遠曰く、今までのタクティクスよりも遥かに強力なものらしい。レオナルドを中心に発動しロニージョにパスするのが一連の流れだが、ロニージョが隊列に加わることでその威力が増し、波も下半身が浸かる程度から全身が沈み込む程度まで高くなる。また、イナズマジャパンがこれまでの試合で唯一完全に攻略するに至らなかった必殺タクティクスでもある。 マック・ロニージョ 声 - 阪口周平 ザ・キングダムのキャプテン。中学2年生。ポジションはFW。背番号10。細身の褐色肌で、ドレッドヘアに厚い唇をしている。通称「キング・オブ・ファンタジスタ」。フィジカル・テクニック・冷静な判断力を兼ね備えた、今大会最も完成されているプレイヤー。予選ではハットトリックを連発し大会得点王争いのトップを独走している。円堂たちのことを「ボーイ」と呼んでいたが、後に名前で呼ぶようになる。 チームの仲間を家族のように思っており、ガルシルドによりチームの皆やその家族が仕事が無くなり、ボロボロになるのを止めるべく、自らのプライドを捨てて円堂に八百長を頼み込む。そのことをガルシルドに知られ、無理矢理身体能力を強化するドーピング「RHプログラム」の実験台にさせられてしまう。 必殺技は「ストライクサンバV3」。アニメ版・FFI編 イナズマジャパンとの試合中、「RHプログラム」によりガルシルドの仕向けた審判が笛を吹くことによってプログラムが発動し身体能力が極限まで高まるが、敵味方問わずに強引な突破やスライディングをしてしまうようになり、体力も激しく消耗し、体はボロボロになってしまった。しかし、鬼瓦によってガルシルドの真相が暴かれたことによってプログラムからは解放された。 ガルシルドに対して屈しないことを表すために必殺技を使用しなかったことをガルシルドに言い放つが、ガルシルドに人質のことを言い渡され、逮捕された後も動揺し、守るだけのプレーをしていたが、土方の言葉を受け、「どんなことがあっても自分たちのサッカーを貫き通す」と決意し、円堂たちに本気のプレーで応える。必殺技を進化させ奮闘するも惜敗。しかし、試合後「準決勝の相手がイナズマジャパンでよかった」と円堂たちに感謝し、握手を交わした。 ファルカオ・ダシウバ 声 - 四宮豪 ポジションはGK。背番号1。黒いドレッドヘアーにカチュームを付けている。アマゾンの奥地で鍛えられた野生の反応でボールをゲットする。アニメ版ではイナズマジャパンとの激戦の中、チームの思いに応えるべく必殺技を著しい早さで進化させる。 必殺技は「カポエィラスナッチV3」。 ラガルート・カルロス 声 - 古島清孝 ポジションはDF。背番号2。たらこ唇に、白いドレッドヘアで左目が隠れている。サンバのリズム感で相手のボールを見事に奪い取る。 アニメ112話において彼のプレーにミスがあったとして、ガルシルドの手下に弟(声 - 高垣彩陽)と共に責められていた所を円堂たちに遭遇し、ザ・キングダムの実態を円堂たちに語った(ゲーム版では弟がガルシルドの手下が嗾けた犬に襲われそうになっていた所を助けられたことを後々感謝し、日本街にやって来る)。イナズマジャパンとの試合ではロニージョの異変にいち早く気付き、自分にスライディングを仕掛けてきた際に「RHプログラム」を受けていることを確信してロニージョを問いつめ、真相を打ち明けたロニージョをチームの皆とともにフォローした。その後、弟の言葉に説得され、試合を楽しくプレーをすることができた。 必殺技は「ローリングスライド」。 バーグレ・アントニオ ポジションはDF。背番号3。アフロヘアーで頬にペイントが入っている。ブラジルボクという絶滅しかかっている木を復活させようとしている。 モンストロ ポジションはDF。背番号4。凶悪な顔つきで、黄土色の髪の上から金色の髪を垂らしたような不思議な髪型を持つ。コーヒーを飲むとパワーが3倍になるが胃はちょっと持たれ気味らしい。 フォルミガ・クレメンス ポジションはDF。背番号5。緑色のモヒカン頭で左に少し金色の髪が生えている。焼き畑に頼らないしっかりとした農業をやりたいと思っている。 プレザ ポジションはMF。背番号6。スキンヘッドだがもみあげだけを残しており、眉毛をある程度整えている。サトウキビを使ってガソリンのかわりになる研究を手伝っている。 ボルボレタ・バルボッサ 声 - 加瀬康之 ポジションはMF。背番号7。緑青色の無造作な髪に顎髭が特徴。世界を回ってブラジル以外のサッカープレイも取り入れたいと思っている。 コルジァ・セレーゾ 声 - 峯暢也 ポジションはMF。背番号8。青い髪をコーンロウ調に仕立てている。サトウキビを運んで鍛えた足腰は誰にも負けない。 レオナルド・アルメイダ 声 - 立花慎之介 ポジションはMF。背番号9。やや外側にはねた栗毛色の髪を持つ。ひいおじいちゃんの代からみんなブラジル代表というサッカー一族。そのためサッカーのテクニックは高く、チームの雰囲気を取り戻した後は踊っているかのようにボールを操りながら吹雪を翻弄していた。 アニメ版ではチームの司令塔的な役割を持っている中心人物的な存在で、指笛でチームのフォーメーションに指示を出していた。また、必殺タクティクス「アマゾンリバーウェーブ」の発動のトリガーとなるのも彼である。 ガト 声 - 矢部雅史 ポジションはFW。背番号11。黄土色のアフロヘアーで頭にバンダナを巻いている。彼の作ったタンバリンは音色が最高でカーニバルで大人気らしい。 アニメ版ではイナズマジャパンとの試合中、我失ったロニージョのワンマンプレーに怒りを露にし、ラガルートにスライディングを仕掛けたときはロニージョの胸ぐらに掴み掛かった。しかし、ラガルートから「RHプログラム」のことを聞くとロニージョと和解し、ラガルートと共にロニージョの暴走を押さえ込んだ。 必殺技は「スーパーエラシコ」(ゲーム版では自力で覚えない)。 ジャバリー・リベイロ ポジションはGK。背番号12。青、黄色、緑の三色に分かれたモヒカン頭。カーニバルで誰もが驚くような姿をいつも考えている。 ウルソ・ノゲイラ ポジションはDF。背番号13。角刈りで顔の輪郭も長方形。冷静なチームプレイを目指す彼の考えは南米スタイルと合わないこともあるらしい。 カバーロ・オリビエラ ポジションはDF。背番号14。目が細く赤茶色の髪。ブラジルで起業して世界に羽ばたけるバイオプラントを起こすのが夢。 ティグレ・メンデス ポジションはMF。背番号15。黒い坊主頭で右側にくっきりした剃り込みがある。熱狂的な応援を受けるほどパワーを発揮する。 グリロ・サントス ポジションはFW。背番号16。額が広く赤と橙の二色の帽子を冠っている。ブラジル料理の店の息子でチームの料理は彼が作っているらしい。 レオン・サムス ザ・キングダムの前監督。ブラジル代表の本来の監督であったが、ガルシルドにより監督の座を奪われ、FFI本戦が行われている間ずっと監禁されていた。しかし、影山が鬼瓦に流した情報により救出され、警察と共にイナズマジャパンとの試合に現れ、ガルシルドが逮捕された後、再びザ・キングダムの監督となった。 ガルシルド・ベイハン 声 - 秋元羊介 ザ・キングダムの監督。FFI世界大会の主催者であり、大会会長でもある。しかし、その正体は本作に措ける真の黒幕。紫色の長い髭が特徴で、右目にモノクルを付けている。 別名「石油王ガルシルド」、「世界の経済を握る男」と言われ、アラブの油田を多く所有しており、「オイルカンパニー」という会社も経営している。表向きでは良き人物を演じているが、財産で監督の挫を買ったと言われ、本性は自分の思い通りのプレーをしない選手には厳しい罰を与え、彼らの家族すらも人質同然の扱いし、数々の犯罪を財産で揉み消していた。ラガルートの話によると、既に2人がオーバーワークによって潰れているらしい。 公にはサッカーを通しての世界平和を謳っているが、円堂たちがガルシルド邸にて手に入れたデータによると、ガルシルドの所有する油田から獲れる原油の量が最盛期の四分の一程度まで減ってきており、残り僅かな資源で多くの利潤を手にするために原油の値段が高騰する一大要因である戦争を引き起こそうとしている。さらに軍事企業を買収し、兵器の生産量を例年の五倍に増やし、自らが兵器も国家に提供することでさらなる利潤を手に入れ、実質的な世界征服を企んでいることが明らかになる。また、「RHプログラム」という強化人間プログラムを作り出し、戦争において実用化するためにデモーニオやロニージョを実験台にし、FFIもRHプログラムの実験場としか思っていない。アニメ版・FFI編 ミスターKこと影山零治を始末するよう仕向けたのも彼であり、円堂たちにデータを盗まれるも、財産で警察から逃れイナズマジャパンとの試合に現れ、再びチームを崩して行く。しかし、影山が死ぬ前に鬼瓦に情報を漏洩したことが原因で一時は逮捕されるも、ヘンクタッカーを嗾け、鬼瓦と警察に頭上から鉄骨を落として負傷させ逃れる。そしてヘンクタッカー率いる「チーム・ガルシルド」に「RHプログラム」を授け、自身の世界征服という欲望のために影山を利用し日本サッカー界を支配しようとしていたことを突き止め、40年もの間ガルシルドの追手から逃れ続けてきた円堂大介をあぶり出し、始末するべくコトアールエリアに襲撃を指示する。 救出に来たイナズマジャパンを「チーム・ガルシルド」に試合をさせ、イナズマジャパンと大介のサッカーを潰そうとするが、究極に見えた強化人間の穴を大介や夏未に見破られ敗北。その際、敗北の理由を強化人間プログラムを使いこなせなかったヘンクタッカーたちのせいとして彼らを見捨て、自分だけ逃亡しようとしていた所を鬼瓦と国際警察に再び逮捕される。 FFIもサッカーのことも「何がサッカーだ」、「くだらない球遊び」と言及しており、影山や吉良と異なりサッカーはあくまで手段の一環としか思っておらず、最後まで自分の欲望を正当化した考えは改まることはなかった。
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