アクタ共和国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/12 07:40 UTC 版)
「プリンプリン物語の訪問地とゲストキャラクター」の記事における「アクタ共和国」の解説
プリンプリンたちがランカーから奪った超音速飛行艇コンコルトン号でタンガラトントンに向かう途中、領空侵犯したとして拿捕・連行された国。ルチ将軍が武器商人ランカーと大親友だったため、投獄されず名目は客人として宮殿に軟禁される。 内陸国であり、国の中央付近をアクタ川という大河が流れる。かつては王国だったが、15年前にルチ将軍がクーデターを起こし、国王アッテンジャーIII世及び王妃はクーデター軍の機関銃に倒される。共和国になってからは「命令への絶対服従」「デモやストライキの禁止」「密告の奨励」「手紙の検閲」などを憲法で謳い上げる。全体主義体制を敷いており、共和国を称しながら議会はおろか裁判所すら存在せず、議員も弁護士もいない。 当時5歳だった王子、3歳の女の子、生まれたばかりで名前の付いていなかった王女は行方不明になったという情報から、プリンプリンたちは、その生まれたての王女がプリンプリンではないかとして調査を始める。ただし、アクタ犬という軍用犬にも使われるイヌが多いため、サルは生息していない。 「世界で一番優れた民族」といって憚らない国歌。空き缶を所構わず捨てる国民性がある。反面、子供にも選挙権・被選挙権を認めるなど一見民主的な一面もあり、プリンプリンはその選挙に立候補している。 全体的な雰囲気はナチス・ドイツを連想させつつ、放送当時ピノチェト政権下にあったチリ共和国を風刺する様子も見られる。また、ジプシーの兄弟(後述)が抵抗運動をするなど、中欧・東欧風の設定も見られる。ただし首都名のアクタラバードには、西・南アジア風にペルシア語の接尾辞が付いている。 ルチ将軍 声:神谷明 アクタ共和国の軍人政治家で同国の支配者。サルバドール・ダリの絵からヒントを得たかのような巨大な頭部が特徴。初期の頃は眼鏡を掛けていたが、舞台がアクタラバードに移ってからは掛けなくなった。その独特な声色と台詞回しによる公言「知能指数は1300!」というフレーズが放送当時の流行語となり、『プリンプリン物語』を語る上で欠かせないものの一つとなった。またこの頭部は銃弾をも跳ね返し、磁石にひっつく。好物は「アクタラジュース」という缶ジュースで、部下と共に事あるごとにこのジュースで乾杯をし、空き缶をポイ捨てする、というのがお決まりの行動である。 形式的には選挙で選ばれた指導者だが、「ルチ将軍に投票したい者は投票しなくていい」「無投票はルチ将軍に投票したとみなす」「ルチ将軍以外に投票するものは投票箱を自分で用意すること」「ただしそんなことをしたら死刑」という滅茶苦茶な選挙4原則のために、強力な独裁体制が確立している。 世界征服の野心を持ち、その第一歩として隣国トナリーランドへの進攻を計画しランカー商会から大量の兵器を購入しているが、「最新新型大量殺人ヒ・トゴロチ爆弾」なる大量破壊兵器で敵対者を地球ごと吹き飛ばそうとするに及んで、さすがのランカーも鼻白んだ。その正体は隕石として宇宙から飛来した頭部だけの生命体であり、王家の墓に納められていたのが墓守の体を乗っ取って人間に成りすましたものだった。ベベルに首を切られた頭部は隕石に戻り当初王家の墓、その後宮殿の金庫に納められたが、宮殿内で爆発した「ヒ・トゴロチ爆弾」のエネルギーを吸収して宇宙に帰っていった。 ヘムラー大佐 声:関根信昭 ルチ将軍配下の軍人でアクタ共和国の前線司令官。腹心としてルチ将軍の命令を実行するがいつも詰めが甘く、作戦は失敗続きのヘタレっぷりが特徴で、ステッラからは「ヘムラー・ヘッポコ大佐」と言われてしまう。ルチ将軍が倒された後は支配者の座を争ってステッラと内戦を引き起こすが、「ヒ・トゴロチ爆弾」の爆発に巻き込まれ負傷する。 ステッラ 声:里見京子 ルチ将軍配下の女性軍人で、高圧的な態度で周りを見下すプライドの高い性格。元々はヘムラー大佐の部下だったが、ヘムラー大佐が居留守を使ってランカーからの電話に出なかったことを密告したことでルチ将軍の側近に出世する。ルチ将軍の生前からヘムラー大佐と熾烈な権力争いを展開しており、ルチ将軍が倒された後は内戦を引き起こすが、ヘムラー大佐と共に「ヒ・トゴロチ爆弾」の爆発に巻き込まれ負傷する。 小姓 ルチ将軍の頭部をつっかえ棒で支えている少年。他の軍人と異なりルチ将軍と同じ柄の軍服を着ている。ルチ将軍と一緒に地球儀で遊んだり頭を撫でられたりと、ルチ将軍に可愛がられている。登場回数は多いが、劇中では台詞を発したことがない。 軍曹 声:緒方賢一 ルチ将軍配下の軍人でヘルメットを被った小太りの中年男性。アクタ共和国では、上官のステッラにアゴでこき使われていた。バルンバ帝国以降はプリンプリン一行と共に旅をするレギュラーキャラに昇格。このためキャラの詳しい説明は「プリンプリン物語」の項を参照。 ベベル 声:三波豊和 流浪を続けるジプシーのリーダー。その正体はアッテンジャーIII世の遺児だった。反体制活動を続けながら、ルチ将軍を倒して国を元に戻す機会を窺っていた。プリンプリンたちと協力してついにルチ将軍を倒すが、警護の兵士に銃で撃たれ死亡した。 マノン 声:上田みゆき ベベルの弟、とされていたが、エピソード終盤で実は少女でありアッテンジャーIII世の遺児であることが判明。兄ベベルとともにジプシーに身をやつしながらルチ将軍独裁の打倒を目指し、ついにこれを果たす。その後はアクタ王国の王女として国を再建することとなった。 墓守のおじいさん 声:川久保潔 王家の墓を守る老人。15年前に墓に納められていた隕石に身体を奪われ、残された顔は木の中に封印されてしまう。ルチ将軍がベベルに倒された際に身体を取り戻し、再び墓守の仕事に戻る。 ワインシュタイン博士 声:斎藤隆 天文学者で、いつも酔っ払っている。王家の秘宝である隕石がヒ・トゴロチ爆弾のエネルギーを得て、宇宙へ飛び去った後、夜空に突如現れた、変わった星を発見する。アクタ共和国編ではじめて登場するが、後にパリ編でも再登場し、パリの科学博物館に勤務していることが判明する。このとき、マイホーム夫妻に惑星直列とそれにより発生するヘントロピーに関する薀蓄を垂れ、一行のドオンブリカ訪問のヒントを与える。
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