オサラムームー王国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/12 07:40 UTC 版)
「プリンプリン物語の訪問地とゲストキャラクター」の記事における「オサラムームー王国」の解説
南洋の小さな島国。ほぼ円形で、島の中心には活火山のオサラ山がある。怠け者の神が島を作ったため、その子孫である島民たちも怠け者ばかりだが、国王だけは他の国との付き合いがあるため働いている。しかし、オサラ山が噴火(退屈した神のあくびという言い伝え)した時だけは、島民全員が神を喜ばせるために火祭りの準備を行う。「腹減った」と言うと椰子の実が落ちてきて、「もっとなんか食いたいよー」と言うとオサライモという芋が生えてくる。人種的特徴は明らかに南洋系で、頭髪が緑という共通点である。 国歌は、 立っているよりも 寝ている方がいーい♪ 働くより 楽した方がいーい♪ なんにもないことが なにより一番いいことだ♪ オサラぁー ムームー 王さまぁ バンザぁーイ! という歌詞で、編曲は賛美歌調である。 動物学者のワット博士によると、プリンプリンが海で発見されたときに箱に同乗していたモンキーがオサラムームー猿かタンガラトントン猿である可能性が強いとされたため、祖国ではないかと訪れたが、この国には猿は一匹もいなかった。 原作者の石山は具体的な地名は述べてはいないものの、本作執筆前に構想を得るため南の島を旅してきたとグラフNHK 1979年5月号誌中[要ページ番号]で述べており、モデルはナウルと推察される。 ジョン・ターカー/オサラムームー12.5世 声:山田俊司 元はニューヨーク、ブルックリン出身の靴のセールスマン。10年前に1枚の写真を目にして、国民の誰もが靴を履いていないことに着目し、これは売れるとオサラムームーに靴のセールスに訪れるが、オサラムームー人は全員裸足なのでそもそも靴が必要なく、まったく売れず困っていた。途方に暮れているとき見かけた「王さまになる人募集中」の看板をきっかけに立ち寄った先が実は王宮で、臨終の際にあった先王オサラムームー12世に請われ、後述の3人の王子が帰国するまでの間、仮の王を務める羽目になった。12.5世なのは、王子が即位すれば13世になるため。メリーに唆され、ボンボンに王位を押し付けてハングライダーで逃走。帰国後メリーと結婚した。 登場シーンで口笛を吹く癖があり、いかにも欧米人風のなまりのある日本語やカタコタ英語で喋る。王位を押し付けたりジェットコースターにブレーキを付け忘れたこともあるが、基本的には協力的で良い人である。 その後のエピソード(アクタ共和国編、マンガン王国編、ニューヨーク編)にも登場したが、その度にセールスする商品が変わっていた。名前は、放送当時第39代アメリカ合衆国大統領だったジミー・カーターの名にちなんでいる。 メリーさん 声:増山江威子 ターカーの婚約者。高校生の時にターカーと知り合い、卒業する際に婚約する。しかし、ターカーはオサラムームーに行ったきり音信不通になってしまい、10年後に居場所が判明したターカーに会うためオサラムームーにやって来る。 ターカーと結婚するために彼を連れてアメリカに帰ろうと考え、ボンボンを誘惑して王位を押し付けてしまう。 オサラムームー12世 声:斎藤隆 オサラムームーの先代国王。風邪をこじらせて病死するが、王子たちが日本に留学中だったため中継ぎの王を探し、偶然通りかかったターカーを仮の国王に選ぶ。 アイ王子・マイ王子・ミイ王子 声:井上和彦(アイ)、三ツ矢雄二(マイ)、水島裕(ミイ) 先王オサラムームー12世の王子たち。父王の「他の国民のような怠け者にさせないため」という意向で日本に留学していたが、父王の死により揃って帰国。プリンプリン一行は王子が帰国するまでこの地に留まることになるが、王位を巡って兄弟で争いを始めてしまう。 ジィドロ、バァドロ 声:三田松五郎(ジィドロ)、友部光子(バァドロ) シドロの両親。名前はカセイジンからクイズ形式で出された。3人の王子のどの国について行くかで、夫婦喧嘩を始めてしまう。 キャプテン・チック 声:近石真介 200年近く前にオサラームームー近辺を根城にしていた大海賊。300隻の船を襲い、800人を殺して奪った財宝をオサラムームーの地底に隠している。死後は亡霊になり、自分に代わり財宝を手にする資格がある者(自分同様の悪党)が来るのを待ちその者に試験を課す。光が苦手なため、地上に姿を現す際は周囲を暗くするため、すぐに居場所がバレてしまう。 表向きは善人を装っているランカーを小悪党と思っているが、ランカーからは「時代遅れ」と一蹴されてしまう。また、ワット博士から珍しい生き物として解剖されそうになり逃げ回っている。ヘドロに巨大なサーチライトから大量の光を浴びせられ、(死して後亡霊となってから)ふたたび亡き者にされるが「亡霊の亡霊」となり、しつこく再登場する。 ピコピコ 声:吉田理保子 火祭りの際に神様に捧げる踊りを踊る少女。ヘドロから「ランカーのために踊れば、ひぃーばぁーを助けるための名医と薬売り(実際はシドロとモドロの変装)を紹介する」と言われ、言いつけを破りランカーのために踊ってしまう。オサゲと仲良くなるが、飛行機事故(実はヘドロの仕業)に巻き込まれて死んでしまう。 ひぃーばぁー 声:里見京子 99歳になるピコピコの曽祖母。自分の寿命が近いことを受け入れており、ピコピコに「神様以外のために踊ってはいけない」と告げ、彼女がランカーのために踊りに行っている間に死んでしまう。 ネプチューン 声:川久保潔 海の神様。海で亡くなった人の魂を連れて行くという伝説がある。ジャン・ポン編で戦いの神として崇められて再登場する。さらに氷の島編において、ランカーのミサイルによって海底に閉じ込められたプリンプリン一行の乗るネッシー号を救う。 旅行者 声:緒方賢一、関根信昭、山田俊司 オサラムームー編のレギュラーではないが、便宜上初登場したここで解説。ジャッポン(後述)からの観光客で、半日ほどでオサラムームーの観光に飽きてしまい次の観光地に向かう。プリンプリンを無断で撮影して顰蹙を買ってしまう。
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