4原則
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/30 01:56 UTC 版)
医学倫理の分析に使用される共通の枠組みは、「Biomedical ethicsの諸原理(Principles of biomedical ethics 1979)」(現「生命医学倫理」)においてトム・ビーチャム(英語版)とジェイムズ・チルドレス(英語版)によって提唱された「4原則」アプローチによるものである。それは、各原則の適用の範囲を考慮しつつ、それぞれ比較検討、秤量して判断されされるべき4つの基本的な道徳的原則を分類したものとなっている。 その4原則は以下の通り。 患者の自主尊重原則(respect for a patient's personal autonomy) - 個人として尊重し、その自己決定権を尊重する。患者は自分の治療を拒否または選択する権利がある。 与益原則(善行・利益第一)(beneficence) - 医療者は患者の最大の利益のために行動すべきである。 無加害原則(無危害)(non-maleficence)- 害悪を加えない。または、"実用的には" - 害よりも善を促進する。 公平・正義の原則(justice/equality)- 乏しい健康資源の分配、および誰がどの治療を受けるかの決定に関する公平原則。
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