4匹目の猿
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 08:25 UTC 版)
また、タイなどの一部の地域では、「見ざる、聞かざる、言わざる」に4番目の猿を加えた、いわば四猿なる伝承が伝えられている。この猿は手で股間を隠した姿をとり、「せざる」、即ち性的な不道徳を戒めるものとされる。この4匹目の猿に関して、上に示した『論語』の警句の4番目の文言「非礼勿動」との関連が指摘されている。 また別伝に4匹目の猿は、手で鼻を覆った姿を取り、「臭わざる」の意を表すともされる。 日吉大社には平安時代良源が願文を捧げた際三猿に因んで詠んだとされる「七猿歌」が伝えられており、この中に「見ず聞かず言わざる三つのさるよりも思わざるこそまさるなりけれ」とあることから「思わざる」を4匹目の猿とするものもある。なおこの「七猿歌」に関しては他説と比較して時代が大きく前後することから、民俗学者の小花波平六は後世の創作であると結論している。
※この「4匹目の猿」の解説は、「三猿」の解説の一部です。
「4匹目の猿」を含む「三猿」の記事については、「三猿」の概要を参照ください。
- 4匹目の猿のページへのリンク