プラグコード プラグコードの概要

プラグコード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/06/30 16:59 UTC 版)

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概要

プラグコードはイグニッションコイルで作られた高電圧の電流をエンジンルーム内の離れた場所にあるディストリビューター点火プラグへ送る導線である。エンジンの運転中は高圧の電流が断続的に流れ、エンジンの発熱による高温に曝されることから、絶縁性と耐熱性に優れた被覆が用いられている。カーメーカーの純正品は心線にカーボンを用いてゴムで被覆されたものが多く、サードパーティー製品では性能向上のために心線を銅線、被覆をシリコンとした製品や、心線を二重とする場合もある。

プラグコードの抵抗が小さいほど点火プラグでの点火エネルギーが高く、エンジンの性能が向上する[1]一方、抵抗を小さくすると電気ノイズが発生してカーオーディオやECUなどに悪影響を与える場合がある[2]。一般にはプラグキャップなどに抵抗体を組み込んだり16kΩ/mの心線が用いているが、心線の抵抗を低くして巻き線の巻き方を変えたり、複数の心線をらせん状にした構造のものがサードパーティー各社から製品化されている[1][2]

ダイレクトイグニッションの普及とともにプラグコードが用いられる自動車は減ってきているが、プラグコードが用いられる場合はエンジンに用いられるプラグと同数のプラグコードが使用され、さらにイグニッションコイルと別体のディストリビューターで点火電流を分配している場合にはこれらを結ぶコードが1本加わる。イグニッションコイルとディストリビューターを結線するコードはほかのプラグコードと区別してセンターコード(: center cord)とも呼ばれる。

関連項目




  1. ^ a b プラグコード・パワーケーブル ラインナップ|NGKスパークプラグ プラグスタジオ”. 日本特殊陶業株式会社. 2015年9月28日閲覧。
  2. ^ a b AutoExe:機能別商品情報”. 株式会社オートエグゼ. 2015年12月16日閲覧。


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