あお‐しお〔あをしほ〕【青潮】
青潮
富栄養化した内海の表層で増殖したプランクトンが死に下層へ沈澱し,底層で分解される過程で酸素が消費され,酸素濃度は次第に低下します。この貧酸素状態になった底層の水塊が表層に上昇し,海水が青くみえる現象を青潮といいます。赤潮同様に魚介類の大量死を招くことがあります。青潮 (あおしお)
青潮
【英】:blue tide
富栄養化海域で底層の低酸素水塊が表面に上昇した状況。イオウ粒子やイオウ化合物が含まれているために、水面が青白く見える。風などの影響によって、底層の低酸素水塊が上昇することによって発生する。青潮は魚介類の大量へい死を招くことがある。
青潮
青潮
青潮 [Green tide,Green water]
なお、五島列島の沿岸海域で"緑潮"とよばれている現象や、湖沼で発生する"青粉(あおこ)"とよばれている現象は原因プランクトンが違い、数種の藍藻(藍菌)が原因である。前者は海水性のユレモ科のトリコデスミウム(Trichodesmium)で、後者は淡水性のクロオコッカス科の藍藻ミクロシスティス(Microcystis)が原因である。これらの微生物が養殖池や沼などで大量に発生した場合は"水の華"ともよばれ、水質変化で魚類が大量に斃死(へいし)することがある。欧米ではこれが発生した池や沼の水を飲んだ家畜が死亡した例があり、その毒素を"急速死因子(fast-death factor)"と名づけられている。
青潮
青潮
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 17:07 UTC 版)
1960年代から1970年代の東京湾沿岸部の埋め立ての際、埋め立て土砂を海底から採取したために、流れの悪い浚渫窪地ができた。ここに貧酸素水塊と栄養塩が溜まり、嫌気性細菌により大量の硫化水素が発生する。このことが青潮の発生源の一つとなっている。現在の東京湾では約1億立方メートルの浚渫窪地が存在する。
※この「青潮」の解説は、「東京湾」の解説の一部です。
「青潮」を含む「東京湾」の記事については、「東京湾」の概要を参照ください。
青潮と同じ種類の言葉
- >> 「青潮」を含む用語の索引
- 青潮のページへのリンク