湧昇

デジタル大辞泉

ゆう‐しょう【湧昇】

読み方：ゆうしょう

海で、下層の低温の水が表層に上昇する現象。海底の栄養塩類を巻き上げるので、好漁場となる。ペルー沖・カリフォルニア沖・モロッコ沖などにみられる。

海の事典

湧昇（ゆうしょう）upwelling

海洋中のゆるやかな上昇流を湧昇という。湧昇する水の速度は、高々一日に1m程度であるが、海洋の成層構造を変化させ、冷たい下層の水を表層にもたらし、海況や周辺の気候に大きな影響を与える。また、下層の水は栄養塩に富んでいるため、湧昇域では生物生産が大きく、一般に好漁場をなしている。湧昇域は面積は世界の海洋の0.1%に過ぎないが、その生産量は全海洋の約半分を占める。代表的な湧昇域は、カリフォルニアやペルー沖等の大洋の東岸（沿岸湧昇）および赤道域（赤道湧昇）にある。

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湧昇

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/03/04 09:28 UTC 版)

湧昇（ゆうしょう、英語: upwelling）とは、海洋において、海水が深層から表層に湧き上がる現象、またその流れ。湧昇流（ゆうしょうりゅう）ともいう。

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「湧昇」の例文・使い方・用例・文例

• 栄養分に富む冷たい海水の湧昇が起こらないということが数年ごとに起こるより顕著なエルニーニョ潮流
• 湧昇流という,海水の流れ
• 湧昇という,海水が湧き上がる現象