開発ツールとは? わかりやすく解説

プログラミングツール

(開発ツール から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/24 02:31 UTC 版)

プログラミングツールは、コンピュータなどのプログラミングに使う、ツールと呼ばれるコンピュータ・プログラム類のことである。この記事ではもっぱら、コンピュータ・プログラミング用のツールについて扱う。

歴史

プログラマブルなコンピュータの登場と同時に、プログラミングを支援するコンピュータ・プログラムというものも作られ始めた。コンパイラやインタプリタといった、プログラミング言語処理系などもツールに含めることもある(言語処理系以外の、専ら支援するツールのみを指すこともある)。ごく原始的なものの例としては、紙テープやパンチカードなどを2組用意し、それぞれの内容が同じであることを確認することで、入力ミスがないかどうかチェックする、といったようなものがあった(これはごく単純なため、ハードウェアによるものもあった)。

1970年代初期には、UNIXgrepawk といったツールを多用し、それらをパイプで連結して使ったことでよく知られるようになった。ソフトウェアツールという言葉は、ブライアン・カーニハンらの同名の著書(日本語版は『ソフトウェア作法』)に由来する。しかしこれらは、プログラミングツールというよりは、本来あらゆるデータ処理の対象に使えるものであり、そのためプログラミングにも使える、と言ったほうが正しい(そもそもUNIXの開発された動機のいくつかのうちの一つに、ベル研内の、特許などをはじめとした書類のデータ処理のためだったのである。roffなどがUNIXの標準ツールだったのはそういう由来による)。こういったツールは、単純で軽量なものを組み合せて使う、という所に本領がある。

一方、UNIXとはまた異なる文化として、LISPSmalltalkの文化があった。特にSmalltalkでは、クラスブラウザによりクラスライブラリを簡単に追いかけることができることや、その場その環境のプログラムを書き換える、といったことができた。そのGUI環境の表面だけは、後にMacintoshが引き継ぐが、そのような自由な環境という精神はむしろ引き継がれなかった。

統合開発環境 (IDE) は、元々は、シングルタスク環境であったパーソナルコンピュータにおいて、1個のアプリケーションで編集・コンパイルのフロントエンド・デバッガ等、各種の作業を行えるようにしたものから始まっている。前述のSmalltalkのような環境を、パーソナルコンピュータでなんとか実現しようとしたもの、と見ることもできる。その後パーソナルコンピュータでも、Windowsや、あるいはUNIXライクOS(Linuxなど)が使えるようになると、例えばEclipseなど、より洗練された(Smalltalkのそれに近い)環境などが現れたが、MS-DOS以来の伝統を残すVisual Studioなどもまだ使われている(しかし近年、Windows以外のバージョンを中心に、その中身はXamarin Studioに置き換わりつつある)。

分類

とりあえず適当に例を挙げる。

ツール一覧

ソフトウェアツールには様々な形態がある。

IDE

統合開発環境 (IDE) は、多数のツールの機能を組み合わせて1つのパッケージにしたものである。一般に、あるプロジェクト内のファイル群の内容を検索するなどといった単純な作業をより簡単にできる。

IDE は企業レベルのアプリケーションの開発によく使われる。

以下に主なIDEを挙げる。

関連項目

参考文献


開発ツール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/28 14:36 UTC 版)

Mobile Information Device Profile」の記事における「開発ツール」の解説

SDK としては、Java ME 全体SDK として、Java ME SDK 3.0配布されている。 MIDPアプリケーション開発するはいくつかの異なった方法がある。コードメモ帳のようなテキストエディタ記述するか、またGUI持ったNetBeansまたはEclipse(適切なプラグイン組み込む)のような高度な統合環境利用できるまた、MotorolaによってEclipseベース統合開発環境「MOTODEV」が無償配布されている。

※この「開発ツール」の解説は、「Mobile Information Device Profile」の解説の一部です。
「開発ツール」を含む「Mobile Information Device Profile」の記事については、「Mobile Information Device Profile」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「開発ツール」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「開発ツール」の関連用語

開発ツールのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



開発ツールのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのプログラミングツール (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、WikipediaのMobile Information Device Profile (改訂履歴)、Controller Area Network (改訂履歴)、ゲームエンジン (改訂履歴)、CUDA (改訂履歴)、Blackfin (改訂履歴)、FlexRay (改訂履歴)、D言語 (改訂履歴)、Rust (プログラミング言語) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS