バージョン管理システム
情報をいつ、誰が、どのように変更したかという変更履歴を記録、管理するためのソフトウェア。情報が変更されるたびに、それをバージョン(版)として記録し、必要に応じて任意のバージョンを取り出せるようにするのが特徴である。このため、誤った変更を加えた場合でも、それを簡単に無効化できる。
個人的な情報管理にも役立つが、責任の所在を明確にしつつ作業分担できることから、共同作業時に使われることが多い。大規模なソフトウェアなどを効率的に共同開発するには、不可欠と言える。代表的なバージョン管理システムには「CVS」がある。
作業対象の情報や変更履歴は「リポジトリ」というデータベースで管理する。リポジトリの情報に変更を加えることを「チェックイン」、リポジトリから情報を取り出すことを「チェックアウト」と呼ぶ。
関連見出し
リポジトリ
チェックイン
チェックアウト
CVS
Subversion
関連URL
CVS(http://ximbiot.com/cvs/)
subversion.tigris.org(http://subversion.tigris.org/)

Revision Control System
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/20 03:20 UTC 版)
開発元 | GNUプロジェクト |
---|---|
初版 | 1982年 |
最新版 |
5.10.1[1] ![]() |
リポジトリ | |
対応OS | Unix系 |
種別 | バージョン管理ソフトウェア |
ライセンス | GNU GPL 3 |
公式サイト |
www |
Revision Control System(RCS)は、初期のバージョン管理システムの1つ。プログラムや文書などの頻繁に改版されるテキストの管理に使われる。能率や機能は限定されるが、バイナリファイルのバージョンも管理できる。バージョンの記録にはdiffユーティリティを利用している。
RCS は、Walter F. Tichy が 1980年代にパデュー大学に在籍していたころ開発した。早くとも2011年10月まではパデュー大学で保守されていた[2]。2013年5月現在、GNUプロジェクトの一部となっている。
バージョン管理はファイル単位で行い、プロジェクト全体を管理するといった概念はなく、複数のユーザーが同時に作業することも想定していない。このため、CVSなどのプロジェクトをサポートできるソフトウェアに取って代わられた。しかし1人で使う場合、例えばサーバの構成ファイルや自動化スクリプトなどを管理する用途には充分な機能を持ち、デーモンなどが不要で軽量・単純という利点もあることから、現在もRCSが使われる場面がある。CVS は本来、RCS を利用して構築されていた。
ウィキエンジンの中には、ページのリビジョンを格納するために RCS を使っているものもある(TWikiなど)。
参考文献
- Walter F. Tichy: RCS--A System for Version Control. In: Software--Practice and Experience. July 1985. Volume 15. Number 7. Pages 637-654. References to the paper at CiteSeer
脚注
- ^ “GNU RCS 5.10.1 available” (英語) (2 2月 2022). 3 2月 2022閲覧。
- ^ “Official RCS Homepage”. 2013年5月31日閲覧。“5.8版配布物件のタイムスタンプ”. 2013年5月31日閲覧。
外部リンク
- RCS at Purdue
- RCS at GNU
- RCS(1) マニュアル
- The RCS MINI-HOWTO - Linux JF Project
固有名詞の分類
GNUプロジェクト |
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バージョン管理システム |
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