アロス・コン・ポーヨ
(Arroz con Pollo から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/14 18:05 UTC 版)
アロス・コン・ポーヨ、アロス・コン・ポージョ(スペイン語:Arroz con pollo)とは、米と鶏肉を主材料とした、スペイン、ラテンアメリカとカリブ海の島々そしてアメリカ合衆国のニューメキシコ州に定着した料理である。なお、米と鶏肉を主要な食材としつつも、その他に使われる食材などは地域によって差異も見られる。また、呼び名もロクリオ・デ・ポーヨ(locrio de pollo)やロクリ・デ・ポーヨ(lokri de pollo)、ロクレオ・デ・ポーヨ(locreo de pollo)などと変わることがある。
概要
アロス・コン・ポーヨとそれに似た料理はスペインおよび旧スペイン領のラテンアメリカやカリブ海の島々などで食べられている。カリブ海の島々では、特にキューバ[1]やドミニカ共和国やプエルトリコなどで、大陸側では、特にホンジュラス、コスタリカ、ベネズエラ、コロンビア、パナマ、エクアドル、ペルーなどで食べられている。現在ではこの地域で広く食べられるようになった料理なので、「ラテンアメリカの伝統的な料理の1つ」とも説明される。しかし、この料理の原型はスペインからこの地域に持ち込まれた米を使った料理だとされていて、それがこの地域に広まったものとされる[2][3][4][5][6]。したがって、その意味では「外来の料理」と見ることもできる。なお、スペインのアロス・コン・ポーヨがラテンアメリカのアロス・コン・ポーヨの原型だとは言っても、そもそもこの地域にスペインからアロス・コン・ポーヨという料理が持ち込まれた時点で、そのスペインのアロス・コン・ポーヨ自体が、もうすでに他地域の料理の影響を受けていたとの指摘もある[2]。例えば、アロス・コン・ポーヨには主要な食材として米が使われるわけだが、そもそも米はアジアからアラブ人によってスペインに持ち込まれたものである[2]。さらには、スペインでアロス・コン・ポーヨに使われることのあるトマトやピーマンも、原産地がスペインから遠く離れた新大陸だったりすることからも、スペインのアロス・コン・ポーヨが他地域からの影響を受けていることは明らかである[2]。スペインではシンプルなパエリアの一種あるいはそれに準ずる料理とされ、パエリア鍋で調理される[7]。
呼称
この料理がアロス・コン・ポーヨ(Arroz con pollo)と呼ばれている地域は、主にスペイン、キューバ、プエルトリコ、グアテマラ、ホンジュラス、コスタリカ、ベネズエラ、コロンビア、パナマ、エクアドル、ペルーである。ドミニカ共和国では主にロクリオ・デ・ポージョ(locrio de pollo)と呼ばれている。セント・マーチン島ではロクリ・デ・ポーヨ(lokri de pollo)やロクレオ・デ・ポーヨ(locreo de pollo)と呼ばれている。
雑学
既述のようにアロス・コン・ポーヨは、キューバでも作られている。キューバでは、1990年現在、主に旅行客向けのホテルのビュッフェでも、アロス・コン・ポーヨが定番の料理の1つとなっていた[1]。コスタリカでは国民食とされる[8]
注釈
出典
- ^ a b 広瀬 香代子 『中南米のエスニック料理入門』 p.34 千早書房 1990年12月15日発行 ISBN 4-924784-72-9
- ^ a b c d Elisabeth Lambert Ortiz (9 September 1998). "Cocina latinoamericana." p.251 EDAF. ISBN 978-84-414-0421-2
- ^ Alice L. McLean (30 August 2006). "Cooking in America, 1840~1945." p.139 Greenwood Publishing Group. ISBN 978-0-313-33574-7
- ^ Robert M. Weir; Karen Hess (March 1998). "The Carolina Rice Kitchen: The African Connection." p.39 Univ of South Carolina Press. ISBN 978-1-57003-208-0
- ^ Kellie Jones; Amiri Baraka; Lisa Jones; Hettie Jones, Guthrie P. Ramsey (6 May 2011). "EyeMinded: Living and Writing Contemporary Art." p.285 Duke University Press. ISBN 978-0-8223-4873-3
- ^ D. H. Figueredo (16 July 2002). "The complete idiot's guide to Latino history and culture." p.250 Penguin. ISBN 978-0-02-864360-1
- ^ Casas, Penelope (1982). The Foods and Wines of Spain. New York: Knopf. pp. 179. ISBN 0394513487
- ^ Castro, Nelly U. (1997). My Kitchen: Costa Rican Typical Recipes. San Jose, Costa Rica: Betancourt. pp. 41. ISBN 9968975036
主な参考文献
- 広瀬 香代子 『中南米のエスニック料理入門』 千早書房 1990年12月15日発行 ISBN 4-924784-72-9
- Elisabeth Lambert Ortiz 『Cocina latinoamericana.』 EDAF. 1998年9月9日発行 ISBN 978-84-414-0421-2
「Arroz con pollo」の例文・使い方・用例・文例
- このような名詞句を隠れ疑問文(concealed question)といいます。
- 等位接続詞 《and, but, or, for など; ⇔subordinate conjunction》.
- 従位接続詞 《as, if, that など; ⇔coordinate conjunction》.
- Bacon は科学の始祖として仰がれている
- Bacon は科学の祖と仰がれている
- 'conflict'という動詞と名詞の判断の区別は、動詞はアクセントが最終(最後の)音節にあるということだ
- 現在アメリカの木製のトキだけを含む家族Ciconiidaeのコウノトリの類概念
- 十二指腸潰瘍を治療する際に使用される抗コリン性ドラッグ(商標名Daricon)
- いくつかの節を並列させて用いること(『I came, I saw, I conquered(来た、見た、勝った)』のように)
- (良好な)健康状態(特に、『in condition(健康で)』、『in shape(健康で)』、『out of condition(不健康で)』、『out of shape(不健康で)』の成句で)
- Arroz con Polloのページへのリンク