魔術・魔法・異能
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 10:18 UTC 版)
「TYPE-MOON」の記事における「魔術・魔法・異能」の解説
作品世界において、特異な能力や技術・手法や学問が存在する。数多くの能力が存在し、それらは流派や定義付けなどが行われている。 魔術 人為的に神秘・奇蹟を再現する行為の総称であり、魔力を用いて「既に世界に定められたルール」を起動・安定させ、神秘を起こす術式。魔術はここ数百年間は文明の後追いをしている状況であり、かつて魔術にしか成し得なかった奇跡は、文明の発達に伴い、その代用品程度になっている。だが、魔術の神秘・奇蹟は結果より過程にこそある。何故なら結果だけならその道具などで出来るが、そこに掛かるコストや時間などの過程が発生するが、その過程を魔力で叶えられるからこそであり、故に過程こそ魔術の神秘・奇蹟があり、万能と言わしめる所以である。それでも物によっては魔術で叶えるとコストが割に合わない場合がある。また魔術はその現象を知っている者が増えれば増えるほど威力を増すが、その現象の原因を知っている者が増えれば増えるほど神秘性が失われて威力が減るため、魔術師は「自己の研究を自己にのみ開示する」という機密主義を課す者が多い。特に一般人に知られることを最大の禁忌であり、その者を口封じする掟がある。前述の理由から魔術はその魔術を行使した土地の信仰心(信仰の対象とその信心深さと信仰する者の人数であり、言わば知名度と言える)に左右され、自分の基盤である土地ではない場所で魔術を使えば、少なくても確実に劣化する。 魔法 魔術師たちの最終到達地点。魔術とは異なる神秘であり、その時代で実現不可能な出来事を可能とする。文明が未熟だった過去においては、魔術師の大半は魔法使いだったが、現代において魔法使いは五人のみとなっている(個人の認識の違いにより、「生きている」四人のみを現代においての魔法使いと数える場合もある)。 魔力 魔術を起動させるための要素。原初の生命力とも呼ばれる。魔力と生命力は同一で魔術を行使するために生命力を変換もしくはチューニングした生命力と言える。魔力生成する方法は二つあり、自然、世界に満ちている魔力(生命力)・大源(マナ)を吸収して自身の魔力にする方法と自身の生命力で生成できる魔力・小源(オド)がある。基本的に両者の質に差はほとんど無いが、大源の方が小源より遥かに多く、小源はあくまで自身の生命力であるため使いすぎると体に悪影響がでる。ただし吸収する手間がない分使い勝手がいいため多くの魔術師この方法を使う。逆に大源は吸収する手間こそ在るが生成量が多く自身の生命力を使わないため負担が少ないという利点がある。ただし大源が満ちている場所に限ることと変換出来る量は魔術回路に依るため無限に使うことは出来ず、また保有できる魔力の量も限界がある。魔力は基本的に体内のみで成形出来る物で外界に出るとすぐに生命力に戻り大源に拡散してしまう。だが魔力は魔術師の体液(血液や精液)に溶けやすい性質があり、また体から出してもしばらくは魔力の保存が利くためそれらを摂取することで他人に魔力を補給することが出来る。 魔術回路 魔術を起動させるための基盤。生き物が持つ擬似神経であり、一種の内臓。生命力を魔力に変換する路にして、基になる大魔術式に繋がる路。回路を励起させると痛みを伴う。個人によって生まれ付き数が決まっており、失った魔術回路は再生することがない。魔術回路が多いほど優秀な魔術師になる。代を重ねる毎に優秀な魔術師を輩出する傾向があるため、魔術師は血統を重視する。 魔術刻印 魔術師の家系が持つ遺産。生涯を以って鍛え上げ、固定化(安定化)した神秘を刻印にし、子孫に遺したもの。魔道書にも例えられ、データベースであるだけでなく、モノによっては刻印自体が術者を補助するよう独自に詠唱を行ったりする事も可能。本人が習得していない魔術でも式に魔力を走らせれば行使できる。魔術回路同様、発動中は肉体の痛みを伴う。 その血統の歴史全てが刻まれているといっても過言ではなく、魔術刻印を継承した魔術師は一族の無念を背負って、次の後継者に刻印を譲り渡さねばならない。ある意味、代を重ねて重みを増していく呪いと言える。複製は不可能で、魔術師の家門が原則一子相伝なのは魔術刻印を引き継げるのは一人だけなため。魔術刻印の移植は他人の肉体を移植する事であるため体の負担を軽減するために第二次性徴が完了するまでの間に段階的に行うのが好ましいとされ、移植直後は体に馴染まず疼き続け、その後も移植者と刻印の周期が合わないと体調を崩す事がある。 魔眼 視界内のものに一工程の魔術を行使する眼であり、外界に働きかける能動機能。人工的な物と生まれつきの物があり、強力な魔眼は後者に限られる。魔眼は色でランク分けされ、緑や赤、黄金、宝石、虹の順に格上になっていく。 固有結界 空想具現化の亜種“異界創造”法の一種であり、自らの内面である心象世界をカタチにし、現実を侵食させて創り出す結界。術者の心象世界の体現ゆえにカタチは常に一定で術者の意思では変えられないが、影響下のあらゆるものを固有結界の規律に従わせることができる。 本来は悪魔や精霊の能力だが、死徒や魔術師も一部の上級者が可能とする。魔術としては禁呪に当たり、最も魔法に近い魔術とされる。ただし、世界の延長である精霊以外の者が用いると世界そのものが異界を潰しにかかる(これを「世界による修正」とも呼ぶ)ため、維持には莫大な力がいる。 異能 魔術と魔法以外に、「異能」と呼称されるカテゴリーがある。先天的な才能が不可欠な超常現象を力である超能力(後述)などが該当するが、後天的に会得する体術である投擲技術にも「異能」のカテゴリーが付くなど、明確な基準は現在明らかにされていない。 超能力 陰陽の理を無視して覆す異能力。「直死の魔眼」はここに含まれる。魔術と違い、先天的な才能が必要不可欠。 俗に言う超常現象を引き起こす回線であり、本来、人間という生き物を運営するに含まれない機能。 自然から独立した人間種が持つに至った最果ての能力とされ、超能力者はヒトという種が無意識から霊長類として頂点に立つヒトにあだなすモノタチを対象に生み出した抑止力とも言われている。
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