霧の使徒
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/04 06:58 UTC 版)
コート (Cauxt) 声 - 小杉十郎太 身長 - 不明 / 体重 - 不明 / 誕生日 - 不明 / 年齢 - 不明 / 好きなこと - 不明 / 嫌いなこと - 不明 / 尊敬する人 - 不明 / 好きな食べ物 - 不明 霧の使徒のトップ。コンクラムの公子でノアの実兄にあたる。当時、ソルと戦争中にあったコンクラムはコートの開発した装置によって、獣を身につけた人間を強力な戦士に変える研究が行われていた。頭脳明晰だったコートを中心に研究は行われ、一般公開実験を迎えたその日、獣界から霧と呼ばれる物質を装置内に転送。兵士の一人を狂戦士へと変貌させた。しかし、直後に獣界のかつての支配者ルージが反乱を起こし、自分の配下の獣を人間界へと放ってしまう。獣に取り付かれた人間は霧によって怪物と化し、人間を襲うようになってしまった。そしてコートもルージの分身である獣に取り付かれ、知能を飛躍的に上昇させられた。以後はその英知よってより大きな野心を抱き行動することになる。 ルージの人間界侵略はヴァンたちによって阻止されたが、獣によって豹変したコートは更なる野心を抱き、霧を発生させる装置の改造版にあたる「霧の巣」を作り出した。これによって貝の姿をした獣がいびつに変異してしまい、コンクラムを飲み込み、そこに住む人間達を取り込んでしまう。更には獣を改造し、「変異体」と呼ばれる凶悪で自我を持つ獣を生成した。 獣の力に魅入られたコートは最強の獣と名高いジャガーノートの製造に移る。多数の人間の命を原料として作り出す必要があるため、コートはラタイユの領主ボン・セルジュに変異体を寄生させ、配下にすることで大勢の生娘たちをジャガーノートへの生贄にした。そして一匹のジャガーノートを作成し、霧の絶対要塞に住まわせた。 ヴァンたちとの戦いに敗れたコートは絶対要塞の上階から落下。そのまま崩壊する絶対要塞と運命を共にしたように思われたが、ジャガーノートと同一化することで生存。「最凶獣コート」となった。既に人間としての自我を失っており、「人間と言う種族が嫌いだから、この世界から人間を排除」するという思考しか持たない。手始めにリム・エルムの人間達を取り込み、その命を自分の餌とした。 ジャガーノートには外からの攻撃は無意味。体内に入り込み心臓を滅ぼすしかない。リム・エルムを飲み込んだことで睡眠状態になっているため結界を張って身を守っていたが、創世大樹から力を得たメータたちによって破られ体内への侵入を許してしまう。 聖獣の力を限界まで引き出したヴァンたちによって倒され、ジャガーノートは死亡。合一していたコートも死亡したが、聖獣達の力で赤ん坊として蘇り、ノアの手で育てられることとなった。最凶獣コート 本作における最終ボス。ジャガーノートと合一したことで心臓となるが、「人間を滅ぼす」という思考しか持たず、最早自分が誰なのかも妹のこともわからなくなっている。ノアの必死の説得にも耳を貸さず、人間であるヴァン達を殺すべく襲いかかる。当初はまだ心臓と融合しつつも人の姿を保っていたが、戦闘時は甲冑のような装甲を持った巨大な獣となる。「ファイナルクライシス」「ドゥームズデイ」などの強力な攻撃でヴァン達を苦しめる。 ソンギ (Songhi) 声 - 長嶝高士 身長 - 180センチメートル / 体重 - 83キログラム / 誕生日 - ほかげ月7日 / 年齢 - 19歳 / 好きなこと - ただ勝利あるのみ / 嫌いなこと - (そんなことはありえないが)敗北 / 尊敬する人 - いない(あえていえば)自分 / 好きな食べ物 - レアステーキ ガラと同じく、孤児でバイロン寺院で育った僧兵。常に陽気でテンションが高く、人を小馬鹿にしたような喋り方をする。 ガラに対する歪んだライバル意識から、力を求めるあまりに獣に力を委ね、力を引き出した際には姿を豹変させる。本作における最終的な黒幕的存在。 力を求め続けた挙句、コートたちと手を組み自身が装備した聖獣「ジェド」を変異体に改造する。そして「ガラを超える」という目的から次第に外れていき、ただただ自分の力を高めることに執着するようになる。ジャガーノートと一体化したコートをも利用し、リム・エルムの人々を喰らわせた。そしてガラたちにも興味をなくした彼は、獣界にて全ての獣の命の根源である「創世大樹」からエネルギーを奪い取る。そして怪物の姿となって最後の死闘を演じる。 莫大な力を手にしたものの、所詮は借り物の力。信念と絆で結ばれたヴァンとメータたちには及ばず、激戦の果てに敗北を喫する。 その際にジェドは砕け散り、聖獣の恩恵を失ったソンギは獣界から拒絶されてしまう。肉体はガラスのようにヒビが入り、苦痛のあまりのた打ち回りながら「ガラ、友達だろ!助けてくれ!」と絶叫を上げる。ガラもソンギを助けようとしたが、既に手立てはなく、ソンギは自らの最期を知り自嘲しながら粉々に砕け散って「消滅」した。聖闇獣ジェド 東ヴォズ樹林でソンギに装備された闇の聖獣。ソンギによって変異体に改造されている。作中では台詞は一切無く、名前が判明するのも召喚可能になってからである。ソンギの死後、西ヴォズ樹林の創生樹へ行くとジェドの欠片である「闇の聖獣石」が手に入り、聖獣卵同様に聖護符に加工する事によってジェドを召喚する事ができる。召喚時は死神のような姿で現れる。必殺技は「プロミスデス」。 ゼトー (Xetau) 元コンクラム外務大臣。リム・エルムを襲撃したのを皮切りにドルク城の陥落、バイロン寺院への監視をしながら霧を垂れ流している。ストーリー序盤に当たる最初の敵であり、ジャガノートを率いてヴァンの故郷へ攻め込んできた。ローブと覆面で素顔を隠しているが、コンクラムに仕えていた頃は黒髪をオールバックにした鋭い眼差しの男性であった。穴居城での戦闘の際には巨大な蟹に酷似した形態になる。 ドハティ (Dohatey) 元コンクラム内務大臣。さほど自分から動き回るのは好まず、配下に命令しながら海王城に居座っている。ゼトーと同じく素顔を隠しており、コンクラムに仕えていた頃は禿頭の巨漢であった。戦闘ではペンギンに酷似した形態になる。 ゾラ (Xolla) 声 - 江崎祥子 コートを敬愛しているナルシストの女性。グランタスをそそのかすなどの誘惑を好む策士。空の上の城、大空城に居座る。配下にデリラ三兄弟を持つ。獣によって両手が翼の用になっており飛行能力を有する。登場する敵の中では唯一怪物に変身しない(最初から獣をまとっており人の姿が強く出ている)。乗り込んできたヴァンたちと戦い敗北するが、実はこの戦いそのものがコートとソンギが仕組んだ罠であった。死ぬことを前提にした捨て駒にされたことをソンギから知らされ、失意に陥ったところを「コートはしつこい女は嫌いだ」彼に告げられ、トドメをさされ死亡した。 ジッツ (Jittsu) 元コンクラム執政長官。コートの野望を達成する手助けをしており、絶対要塞でヴァンたちを待ち受ける。戦闘では全身を覆う装甲のような獣をまとう。 ギ・デリラ (Gea Derilla) 声 - 千葉一伸 デリラ家長男。元コンクラム近衛隊隊長で、すらりとした姿にマスクを着用している。ヴァンと一騎討ちの勝負を繰り広げる。 ル・デリラ (Le Derilla) 声 - 江崎祥子 デリラ家末妹。兄のギ・デリラを尊敬しており、デリラ家の家訓を遵守する。果敢かつ華麗な戦闘を見せる。ノアと一騎討ちを繰り広げる。 チェ・デリラ (Ce Derilla) 声 - 高木渉 デリラ家次男。元コンクラム近衛隊員で、巨体を持った怪力男。難しい事を考えるのが大嫌い。得意技は「ゴージャス・メガトンプレス」。ガラと一騎討ちを繰り広げる。 ブルテリオ (Bullterio) 元は牛だったものが獣を身につけてモンスターになった存在。ドハティの配下としてオクタムの人間を皆殺しにしようとしている。見た目どおりのパワー馬鹿で多少頭が足りない系。 ガゼール (Gaxhell) 声 - 長嶝高士 身長 - 179センチメートル / 体重 - 73キログラム / 誕生日 - ひびき月11日 / 年齢 - 61歳 / 好きなこと - 難しい漢字、剣技の研鑽 / 嫌いなこと - 自分の邪魔をされること / 尊敬する人 - 伝説王エトラ1世 / 好きな食べ物 - なし ソルを居住とする老齢の戦士。「星撞斬牙刀」という大剣を自在に操る凄腕の剣士。喋り方が古風で少々わかりにくく、ノアにはよく通じていなかった。 獣に家族の命を奪われたことで激しい憎悪を持っており、日夜死に場所を求めるように獣を狩り続けている。 ソルの霧を晴らそうとするヴァンたちの前に現れ、自分の所業を邪魔するとみなして襲い掛かる。一度は敗北するも、ソンギに連れ去られ鎧の形状の強力な変異体を憑依させられ、強敵となって再びヴァンたちの前に立ちはだかる。 激戦の末に敗北を喫し、自分の歪んだ信念を完膚無きまでに打ち砕かれ、後は死を待つのみとなった。ノアは必死にテルマに助けを請うも、死に行く命ばかりはどうすることもできず。ならばせめて、その強い心に創世樹を宿し、一つの魂となって永遠に生きながらえようとテルマは提案する。ガゼールも敗れた今なら創世樹を受け入れたいと願った。 最後はノアに一瞬、孫娘の面影を見ながら創世樹となり、ソルの霧を晴らした。彼の形見である大剣はヴァンたちに受け継がれることとなる。 隠し要素で、ある条件を満たしてから彼の亡骸が植えられた創世大樹を調べることで、メータの力を最大まで引き出すことが可能。彼の戦士としての遺志がまるで受け継がれたかのようにヴァンはパワーアップを迎える。
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