苅野家とその関係者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/28 22:24 UTC 版)
「キテレツ大百科の登場人物」の記事における「苅野家とその関係者」の解説
苅野勉三(かりの べんぞう) 木手家の隣人の浪人生。キテレツからは勉三さんと呼ばれている。詰襟の学生服を着用し、レンズの分厚い牛乳ビンの底のような眼鏡をかけている。アニメ版 声 - 肝付兼太 初めは浪人生であったが、六浪の末に補欠合格で高尾大学経済学部に入学する。夏冬問わず詰襟の学生服を普段着としている。石仏研究会に所属している。 出身は山形県で、純朴な性格。物語中盤頃から東北弁口調になる。いつもキテレツ達の相談に乗り知恵を貸すなど優しく接するが、肝心な所で格好がつかず失敗してしまうような頼りないお兄さん的存在。 極端な心配性でもあり、すぐ傷つき落ち込んでしまう。友紀というガールフレンドがいるが、勉三は常に「他の男性に気が向いてしまわないか」「自分が嫌われてはいないか」と思い気を病んでいる。 特技は笛と編み物。人の食事中に訪問してしまうことがある。依存症になったこともあるほどのパチンコ好きだが、道楽つづらの一件以降は控えている。酒も好きで、酔いすぎて人間とバス停を間違えて家へ運んでしまった失敗談もある。また英太郎曰く、一週間同じ服を着ていても平気とのこと。少年時代にいたずらをしたときは罰として柱に縛り付けられた経験がある。中学時代に村の代表として下野動物園(上野動物園のパロディ)にパンダを見に行ったことがある。 愛車は赤のミニクーパーで、ナンバーは「練馬777 ぬ53-00」。アニメでは頻繁に登場する。この愛車は雨漏りするほどの年代物で、ポンコツである。そのためすぐにオーバーヒートしてしまう代物で、坂道を上ると決まってエンジン故障するという「持病」を持つ。駐車違反でレッカー移動され、慌てたことも。勉三の運転は、運転免許取りたての頃は教習で通らなかった道に入ると体が強張り、歩道橋の上を走行する、ハンドルを握ると性格が変わってスピード狂になりかけるなど危なっかしいものだったが、徐々に安全運転になった。しかし慣れて以降も、いろは坂でエンストするなど、しばしばトラブルを起こす。1度トンガリに運転が下手だと言われ暴走した事がある。 生計を立てるためアルバイトに精を出しているが、テレビ局のADや惣菜店店員など職を転々としており、一つの職に定着したことはない。しかもほとんどのアルバイト先で尋常でないほどミスを犯しているらしく、クビになることが多い。 一度コンタクトレンズをつけたことがあるが、つぶらな瞳になったばかりかその顔を見た皆が吹き出してしまい、不評であった。サングラスをかけると悪人面になり、独特なセンスの服装も相まって周囲の人から恐がられてしまう。僧侶のバイトのため、スキンヘッドになったこともある。 苦労を重ねて大学へ入学するがレポート提出の準備が出来ておらず、三日間も徹夜しキテレツ達の力を借りながらなんとか留年を回避した。 彼もアニメ版で原作以上の扱いを受け、コロ助・ブタゴリラと共に3大トラブルメーカーとして様々な騒動を巻き起こした。 その他、アニメ『ドラえもん』では「メー演機」(2002年12月6日放送)および、「布団にのってふわふわり」(2019年3月15日放送)でモブキャラとして登場。 上原君子(うえはら きみこ) 勉三の恋人。最初はラブレターの返事として書いた手紙を採点されたり、プレゼントを放り込まれたりと滅茶苦茶なアプローチを受けて勉三を嫌っていたが、キテレツの道具「ラブミ膏」や「忘れん帽」によって(何より、勉三の優しい人間性に触れて)親しい関係へと発展した。アニメ版 声 - 吉田奈穂→遠藤みやこ、やなせなつみ(310話のみ) 名前は上原友紀(うえはら ゆき)に変更され、顔も性格も原作とは異なっている。活動的な性格で、語学勉強のためにイギリスへ留学した事もある。第310話にて空港で飛行機の客室乗務員として登場している。爬虫類が苦手らしく、本物のイグアナを見て悲鳴を上げていた。 料理も非常に得意であり、第312話では家出をしてしまったキテレツの母とブタゴリラの母に代わり両家の食事を多種類にわたって備えた。 苅野ヨネ(かりの ヨネ) 声 - 山本圭子→遠藤晴→柳沢三千代 アニメオリジナルキャラクター。 勉三の母親で、山形県に住んでいる。 勉三と同様に分厚いレンズのメガネをかけている。いつも4時に起床する。古風な気質で、都会っ子たちには厳しい態度で臨む場面も見られる。息子想いであり、六浪した勉三のことを軽い冗談でからかった友人のお杉にさえ包丁をかざして怒るほど。事前に連絡をせず、急に上京して来る。 心臓が悪いが、そうとは思えないほどの元気なおばあちゃん(山形から上京した際、勉三やキテレツなどに内緒でブタゴリラとトンガリに遊園地の宙返りコースターに乗せてくれと頼んだことがある。コースター搭乗直後に心臓発作を起こすが、キテレツらの奔走で救助される)。 花丸菊之丞一座のオーディションを受け、「山形四十三(やまがたよそみ)」の名前で役者デビューし、評判になったがわずか数日で引退。本人は43歳を主張しているが実際の年齢は不詳。 お杉(おすぎ) 声 - 江森浩子 アニメオリジナルキャラクター。 ヨネの友人のおばあさん。 トンガリのことを「トンガラシ」 と呼び、とても気に入っている。目は細目で、猫が好き。息子がいる。現在は一人暮らしをしている。トンガリに息子が学生時代に来ていた制服を貸して着せてあげたことがある。 平吉(へいきち) 声 - あずさ欣平→田中亮一 アニメオリジナルキャラクター。 ヨネの友人のおじいさん。普段は山形で農家を営んでいるが、冬の間は東京に出てきて石焼いも販売をしている。 ベン 声 - 大竹宏→龍田直樹 アニメオリジナルキャラクターの勉三の飼い犬。 かつては清角悪三(声 - 塩屋浩三)の飼い犬で苛められていた過去がある。後に表野町に住み着く野良犬となり、さらに第170話で起こる事件により勉三の飼い犬となる。注射が苦手で車酔い性。道に迷い、線路に入り込んで新幹線の走行を妨害したこともある。 子犬の頃、人気アイドル白樺エリナに「ドンキー」という名前で数日だけ飼われており恩義があったが、その後感動の再会を果たした。山形の実家から表野町の勉三の元に戻ってきたことがあり、「名犬ベン」としてテレビに出演したこともある。 また、何回か死にかけたこともある。 知能はとても高く、リモコンを操作してテレビを見るなど、犬では不可能な動きをすることもある。 荒木田洋平(あらきだ ようへい) 声 - 大倉正章→沼田祐介 アニメオリジナルキャラクター。 勉三と同じ高尾大学に通う学生。 勉三と同じ年に経済学部に入学した同期だが、年齢は20歳と勉三より5歳年下である。しかし、年上の勉三を先輩と呼び慕っている。 応援団に所属しており、威厳ある髭を生やすために勉三の紹介でキテレツに頼ったり、春休み中に勉三と谷神岳へ旅行に行ったりしている。
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