登場する主な惑星
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/26 14:39 UTC 版)
アリシア アリシア人の故郷。惑星全体に思念障壁を張り巡らせ、招かれざるものは接近すら叶わない。レンズマンとなるものが(通常は)生涯に一度だけ訪問を許される。訪問した者によって知覚するイメージが異なる。 アルザカン / アラスカン 名前のみ。煙草の産地として有名。 アルデバラン 第1惑星にはボスコーンの前進基地が存在し、車輪人間が常駐していた。第2惑星の住人は地球人とほぼ同じ。イロナの出身星。 アンティガン 名前のみ。この星系にあったボスコーンの前進基地がスター・A・スターによって壊滅したとアルコンの閣議では報告された(実際にはナドレックの戦果だった)。後にカンドロンの工作で大混乱が生じる惑星のひとつ。 ヴァレリア 重力が地球の3倍に相当する。住人は地球人(オランダ人)の移民の子孫だが、環境に適応して筋力が非常に発達している。 ヴェギア 恒星ヴェガの惑星。猫に似たヒューマノイドであるヴェギア人の出身星。 ヴェランシア ヴェラン系第3惑星。デルゴンの隣星。ウォーゼルの出身星。 エッドール / エッドア 腐食性の大気と有毒の液体系を有する。本来は別の宇宙の惑星で、エッドア人が宇宙船代わりとしてこの宇宙へ移動してきた。 エリダン ボスコーンのダミー企業『恒星間スペースウェー』が「地殻から地軸まで所有している」鉱山惑星。地上の鉱石精錬所はシオナイト精製プラントを兼ねている。名の由来はエリダヌス座のフランス語読み「エリダン座」から。 オンロー スラリア系第9惑星。カンドロンの出身星。「当時宇宙で最も強固に防衛され」事実上惑星全体が要塞化されていた。 カヴェンダ ザブリスカ星系の惑星。地球人に近い原住民族がいるが文化程度は低く、ボスコーンが中継基地として利用していた。 カロニア ヘルマスらの出身星。住人は青い肌が特徴。徹底した男尊女卑社会で、「女性の唯一の機能は男性の生産」とまで言われる。 グラントリア 名前のみ。ボスコーンの基地があったが、壊滅。カンドロンたちは「例の」レンズマンの仕業と断じたが、キムはおろかナドレックも関与していないことだった。 クレヴェニア 名前のみ。パトロール隊の公式飲料フェイアリンの原産地。 ザブリスカ 車輪型生物フォンテマの生息地。「ザブリスカのフォンテマなみ」といえば「低能」「馬鹿」を意味する慣用句。メースン・ノースロップらが、ボスコーンの通信線の追跡作戦である「ザブリスカ作戦」の途上で発見し、その作戦名にちなんで命名した。なおこの時、メースとジャックはそれぞれ恋人にちなんで「バージリア」「ディンプル」(旧訳版では長らく「えくぼ」と誤訳されていた)と命名しようとしたが、お互いに阻止された。 ジャーヌヴォン アイヒ族によるボスコーン評議会の所在地。強固に防衛されていた。 シングヴォルス 名前のみ。アンティガン同様、基地の壊滅がアルコンの閣議に報告された。これもナドレックの戦果である。 スレール スラリア系第2惑星。スレール帝国の帝都でアルコンの出身星。 セントラリア 名前のみ。麻薬ニトロラーブの原産地。その名の通り銀河系の中心部に存在する。銀河系内を航行する際は基準点のひとつとなる。 チクラドリア 銀河系中心部にある。チクラドリア人は毛髪から肌、歯にいたるまで三角形でピンク色をしているのが特徴。またその思考は銀河に類例が無く、レンズマンでも同調には苦労する。 地球 / テルス ソル系第3惑星。銀河パトロール隊発祥の地であり、クロヴィアに「超最高基地」が建設され、キムボール・キニスンが銀河調整官に就任するまでは銀河系文明の中心であった。 ディル 未知の恒星系の第二惑星。銀河文明に知られることもないまま、第三惑星のナハルと慢性的な紛争下にあった。 デカ デカノア系第3惑星。地球製薬会社 (TPI) の工場がある。原住生物はクモに似た姿をしている。 デルゴン ヴェラン系第2惑星。ヴェランシアの隣星。デルゴン人の出身星。デルゴン人は上帝族と奴隷種族に二分化されている。知覚力を持った肉食性の半植物(キャトラットなど)が生い茂るジャングルがある。 トミンガ トミンガ系の惑星。かなり高温多湿。トミンガ人は女性でさえ地球人の男性より二回り大きく屈強な体格で、「トンガヌア」という独自の武術を持っている。 トレッシリア クラウニンシールドの経営する高級クラブ「クラウン・オン・シールド」がある。 トレンコ 麻薬シオナイトの原料の産地。大気は有毒の腐食性、しかも猛烈な嵐が常に吹き荒れ、凪の状態でさえ屈強な男が立つのがやっと。その嵐と雷の影響で空間が歪んでいて、視覚や通常通信が全く役に立たない。現住動物ばかりか植物までもが凶暴な肉食性。 ナハル 未知の恒星系の第三惑星。第二惑星のディルと似た惑星であり、宇宙怪獣じみた住民の姿もよく似ている。技術レベルはまだまだで、ディルとナハル全軍より、渦動破壊者号一隻の方が強かった(スミスのデビュー作「宇宙のスカイラーク」と同じパターン)。 ネヴィア 表面のほとんどを海に覆われた海洋惑星。ネヴィア人の出身星。鉄が非常に乏しい。ネヴィア人は比較的表層に近い層に住むものと、深海に住むものに二分化され、慢性的な戦争状態にある。 パレイン系第7惑星 温血生物が居住できないほど非常に寒冷で、大気は有毒。ナドレックの出身星。なおパレイン人たちは「白人が北アメリカに入植する前から」冥王星に入植していたという。 プルーア ロンティエフ星系唯一の惑星。プルーア人の出身星。星系そのものが要塞化されていた。 ブロンセカ 首都コミノチェにはプレリンの経営するダミー企業「ウェンブルスン父子商会」がある。本社ビルは要塞化されており、ビジネス街のど真ん中でパトロール隊と砲爆撃戦が行なわれた。 ボイッシア系第2惑星 地球人の要員で構成されたボスコーンの基地があった。 ボロバ / ボロヴァ 名前のみ。希少な宝石ファイアストーンの産地。原住生物のひとつである粘膜トカゲ(スライム・リザード)は嫌悪の対象。 マナルカ 最高級の織物グラモレットや希少な宝石スタードロップの産地。住人は異様なほどの細身を隙間なく布を巻いて覆い、言葉を話せずテレパシーと手話で意思の疎通を行なう。 メドン ランドマーク星雲でボスコーンに抵抗を続けていた惑星。キムの勧めに従ってアルファ・ケンタウリへ惑星ごと移住した。動力系の工学と医学が非常に発達している。 ユーフロジーヌ ボロヴァ星系の小惑星。悪名高い隕石鉱夫の休息所「鉱夫の休息(マイナーズ・レスト)」がある。名称はギリシャ神話の女神エウプロシュネから。 ライレーン系第2惑星 絶対的女系独裁制の惑星。ヘレンの出身星。“レッド”レンズマンの最初の任地。 ライレーン系第8惑星 ジャーヌヴォン壊滅後、アイヒ族の根拠地となった。 ライレーン系第9惑星 ブラック・レンズマンの養成に利用された。 ラデリックス パトロール隊の主要な基地のひとつが存在する。獰猛な飛行猛獣“猫鷲(オグロン)”の生息地。 リゲル系第4惑星 トレゴンシーの出身星。住人は視覚と聴覚を持たないため、全ての色彩と騒音が野放しになっており、普通の地球人では精神的に耐えられない。 ロナバール 希少な宝石の産地。独裁者メンジョ・ブリーコはボスコーンの幹部で、ライレーン系第8惑星のアイヒ族などと連絡を取っていたが、これがボスコーン評議会より上位の組織がパトロール隊に発覚する原因となった。 ワイノール 名前のみ。ボスコーン基地があったが、グラントリア同様謎の壊滅を遂げる。内部の陰謀か、単なる事故かはナドレックにもわからなかった。
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