登場する主な宇宙船
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/26 14:39 UTC 版)
ディレクトリクス号 銀河パトロール隊大艦隊(グランドフリート)の旗艦。数万隻ものパトロール隊の大艦隊を統率運用するための巨大な(通常の知覚では全体を把握しきれないほどの)“タンク”を持つのが特徴。これを実際に運用するためには、キムたち第二段階レンズマン、もしくは高度に専門化され訓練を受けたリゲル人レンズマンによる「圧縮・要約」(むしろ「翻訳」というべきか)された小型タンクが必要であった。略称はGFHQ(Grand Freet Head Quarter)、形式番号はZ9M9Z、愛称は"ビッグ・ノイズ"(お偉方)。なお、現代海軍では必須のものとされる戦闘指揮所(CIC)を開発したアメリカ海軍のC・ラニング中佐は、その発想の源流の一つが、このディレクトリクス号にあると述べている。 ドーントレス号 銀河パトロール隊の超弩級戦艦。後に銀河調整官の専用船となる。大型で重武装だが、極めて高速でもある強力な艦。『グレー・レンズマン』で登場してから『第二段階レンズマン』の間に3度の大改装が施され、その二十年後の『レンズの子ら』においても移動研究施設としてなお現役。 ブリタニア号 キムの最初の乗艦。実質的な攻撃力は新兵器「Q砲」のみ。ボスコーンとの戦闘で失われるが、後にキムは新たに艦長を拝命した高速巡洋艦に同じ名前をつけ、独立レンズマンとなるまで乗艦としていた。 ヴェラン号 ウォーゼルの乗艦。クルーは全てヴェランシア人で、彼らの身体的頑強性を活かした高加速高機動が特徴。デルゴン上帝族狩りのスペシャリスト艦である。 ネラド艦 『三惑星連合軍』に登場。ネヴィア人ネラドが建造した「超宇宙船」。初歩的な慣性制御機関と鉄をエネルギー源に完全変換する超動力、それに固体の鉄を液体状に変換して吸い取る「赤い力場」を持つ。たまたま訪れた「鉄が豊富で妙な現住生物がいる星」すなわち地球を襲い、連合軍宇宙艦の船体、日常の鉄製品、果ては人体の血液中のヘモグロビンまで、鉄をことごとく強奪する(地球人そのものには敵意はない、というより下等生物扱いで興味がない)。 ボイシ号 『三惑星連合軍』に登場した「超宇宙船」。三惑星連合軍が満を持して建造した、不完全ながら慣性制御機関を搭載した強大艦で、ネラド艦に対抗できる地球唯一の艦であった。 シカゴ号 『ファースト・レンズマン』で、ボイシ号の僚艦として活躍する戦艦。 渦動破壊者(ヴォーテックス・ブラスター)一世号 / 二世号 “ストーム”・クラウドの専用船。野放し原子渦動のエネルギーを相殺するための、様々な大きさのディオデック爆弾多数と、その発射機を備えている。 探知不能な黒い快速艇 キムのものとナドレックのものが知られている。反射率0.01以下の黒い塗装が施されていること、非鉄金属で建造されている(僅かな鉄製部品は電磁探知機に反応しないように処理されている)こと、厳重なスパイ光線遮断スクリーン及び思考波スクリーンを装備していることから、センサーからも目視からも実質的“不可視”である(背景の星の光を遮ることによってのみ発見が可能)。なお、ボスコーンでも同種の艇が運用されている。 なお、原作発表当時は、ステルス技術はおろか『ステルス』という用語や概念自体が存在していなかった。
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