機能・構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/01 21:18 UTC 版)
衣類乾燥機はもともと欧米で普及した家電であり、その普及率は洗濯機の7割と言われている。日本でも冬になると日照時間が短くなることや、洗濯物を干すのに十分な広さの空間が確保できないという住宅事情などもあって急速に普及した。花粉症対策としても有効である。台枠を用いて洗濯機の上部に設置する例が多い。洗濯機と一体化したものは洗濯乾燥機と呼ばれる。 内部には回転するドラムがあり、正面のドア(扉)を開けて洗濯物を投入する。スイッチを入れると、ヒーター(発熱体)によってドラム内の温度が上昇し、洗濯物に含まれる水分を蒸発させる。乾燥機の運転中にドアを開けると、自動的に運転が停止するよう安全装置が付いている。 ヒーターの熱源としては電気(電熱またはヒートポンプ)もしくはガス燃料が用いられる。おおむねガスの方が乾燥に要する時間が短く、かつ安価である。乾燥機の運転中のドラム内温度は、室温より10℃高い程度という比較的低温なものから、65℃、70℃、中には100℃に達するものもある。合成繊維など熱に弱い素材を用いた衣類の取り扱いには注意が必要である。しわが付きやすい衣類は乾燥時間を短くし、生乾きの状態でハンガーに掛けて干すと仕上がりがよい。また、洗濯で落としきれなかった油分(食用油・機械油など)を含む衣類を投入した場合、熱で油分が酸化・自然発火し、火災の原因にもなりうるので特に注意が必要である。 乾燥機内で蒸発した水分を機外に排出する方式としては、高温のまま排出する排気形、排気を冷却・凝縮して水に戻して排出する凝縮形がある。排気経路上にはフィルター(エアフィルタ)が付いており、これに糸くずが詰まると乾燥効率が悪化することから、こまめなフィルター清掃が必要である。このほか、洗濯物はよく脱水しておき、詰め過ぎず、少な過ぎず、適量を乾燥機にかけることも省エネルギーの観点から大切である。衣類乾燥機を廃棄する際は家電リサイクルの対象となっている点に注意が必要である(特定家庭用機器再商品化法)。対象は電気・ガス両方であるが、布団乾燥機や業務用機器は対象外である。 ガス乾燥機(リンナイ製)ガス機器であるが、商用電源を別途必要とする。 フィルターにたまった糸くず 焼損した乾燥機(イメージ)
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機能・構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/03/10 08:21 UTC 版)
蓄熱体の断面黒色の線が発熱体の電熱線(ヒーター)である。 電気蓄熱暖房機は、内部の蓄熱体を加熱・放熱することで暖房に利用するものである。蓄熱体としては煉瓦が用いられ、これを加熱することで熱を貯えておき、その熱を必要により取り出して、室内空間を暖めるのに使う。 蓄熱暖房の起源はヨーロッパの家庭にある暖炉であると言われている。暖炉の火によって暖められた煉瓦からは穏やかに熱が放出され、部屋を暖かく保つのである。電気蓄熱暖房機の場合、煉瓦の加熱には電気(電熱)を用いる。煉瓦のすき間に発熱体(ヒーター)を挿入し、これに電流を流して発熱させる。火を使わないので室内の空気を汚さず、安全性が高い。 蓄熱体に用いる煉瓦の材質は、酸化マグネシウム(マグネシア)を主成分とするものと、酸化鉄を主成分とするものとの2種類がある。前者は「熱しやすく冷めやすい」という性質(600℃における熱伝導率 5.8 W・m-1・K-1)を持ち、加工のしやすさにも優れる。後者は「熱しにくく冷めにくい」という性質(同 2.0 W・m-1・K-1)を持ち、熱の取り出し効率を高めるためには煉瓦に穴を開けるといった工夫が必要とされる。 蓄熱体からの放熱はファン(送風機)を用いた強制放熱、もしくはファンを用いない自然放熱(ファンレス)の2種類がある。前者はファンの運転を制御することで、後者は放熱口のダンパを動かして開口面積を変えることで、それぞれ放熱量を調節する。 蓄熱体の加熱には安価な深夜電力を利用するので経済的である。ただし、内部に重い蓄熱体を有することから、設置時に床面補強や、地震時の転倒防止として壁面補強が必要となる場合がある。また、製品によっては200ボルトの屋内配線工事を伴う場合もある。なお、現在ではより効率のよいヒートポンプを利用した暖房が実用化されており、条件次第では年間消費電力量を半減させることも可能と試算されている。
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機能・構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/25 03:25 UTC 版)
削正部(ヘッダ)に砥石を用いるグラインダ式とカッターを用いるミリング式がある。 1車両(1編成)あたりの削正部の数に応じて「○頭式」という呼び方をする。例えば8頭式であれば、片側当たり4個の削正部があることになる(4個の削正部でレール頭部を削る)。 削正部の数が多いものでは1車両には収まりきれず、編成を組むものもある。その場合は1編成あたりの削正部の合計数を指す。 運転を担当する操縦者のほか、レール頭部の断面形状に応じて削る位置を調整するオペレータ(削正技術者)も乗務する。(スペノレール削正車の場合はオペレーターが回送→作業→回送を行う。) 高速回転する削正部をレール頭部に当てると鉄粉が火花となって飛び散るため、削正ユニット周囲にカバーが取り付けられており撒水装置を有するものもあるが、それでも防ぎきれず高熱になった塊状の鉄紛が軌道外に飛び散るため沿線火災を防止する目的で軌道工事管理者と作業員が同乗し鉄塊の回収と目視による消火確認を行なう。 施工前後のレール頭部の凹凸(粗さともいう)や断面形状を測定する検測台車を有するものもある。 レール削正車の削正装置部分 レール削正車の検測装置部分 レール削正車のレール削正実演作業
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機能・構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 01:10 UTC 版)
「マルチプルタイタンパー」の記事における「機能・構造」の解説
機械がレールを掴んでミリ単位で持ち上げ、枕木下に隙間を設ける→ツール(爪のような部分)で砂利を突き固め、枕木下に砕石を入れることで予定の高さに線路を直していく。 またペダル操作により自走できるため作業もスムーズにできる。この作業で突き固めだけでなく、同時に高さの調整(高いところを低くすることはできない)や左右方向の歪み(狂い)も直している。ポイント部分でも突き固めることのできる高機能なものもある。最近ではこの作業の邪魔にならない形状のATS地上子が増えていて、突き固めたときに飛び散るバラストから地上子を保護するカバーも設置が進んでいる。 突き固める様子 振える爪部分 砂利に突き刺した爪 参考)タイタンパーが付いた重機
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