機能・業務とは? わかりやすく解説

機能・業務

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/08 23:13 UTC 版)

自身番」の記事における「機能・業務」の解説

江戸においては町奉行監督下にあり、享保年間町人地の各町ごとに設けられ(町の規模によっては2、3ヵ町で共同設置。これを「最合(もあい)」という)、幕末嘉永3年1850年9月には994の番屋があったと伝えられている。各町は日本橋中心起点として江戸城囲んで時計回り21の組に割り付けられ、各組それぞれ壱番67、弐番組 74参番組 55四番30五番組 35六番49七番46八番51九番79、拾番組 28拾壱番組 49拾弐番組 35拾参番組 56、拾四番64、拾五番組 88、拾六番44、拾七番66、拾八番23、拾九番19、弐拾番組 18、弐拾壱番組 13番外品川 18番外吉原 17番屋があった。 運営費用は各町が負担した初期には町の地主自身番屋警備したため自身番呼ばれた寄合所としても使用され町内事務処理自身番屋行われた奉行所からの町触差紙呼出状)を受け取り町内への通知呼び出し受けた者への送達出生届死亡届勘当届・迷子捨子行倒れ世話やその届といった戸籍事務人別帳管理3年目ごとに提出する人口統計町入用割付計算町内出来事などを書き記す自身番日記」の作成その内容であった。ほかにも、町内不審な者がいたら自身番留め置き巡廻に来た定町廻り同心引き渡すまで番もした。天保年間制度では、夜になると五人番または三人番というメンバー番屋詰めて毎夜警戒あたった五人番は、大町および2、3ヵ町共同番屋で、家主1人店番(たなばん、地借表店の者)2人雇入の者2人三人番は小町番屋で、家主店番・雇人が1人ずつという組み合わせだった。 のちには地主に代わって町内家主雇い人である町代書役自身番での事務担当している。享保6年1721年9月町年寄から町代をおいてはならぬという達しがあった後に置かれたのが書役だが、その仕事内容は同じである。町代書役自身番詰めて名主家主仕事代行した延享2年1745年5月寛政8年1796年4月に、書役任せず名主家主が自ら働くようにという戒告出されたが、ほとんど守られなかった。書役住み込みではなく自宅からの通いで、給金町入用の中から出された。 自身番町内見回り不審者がいれば捕らえて奉行所訴えたまた、火の番重要な役割であり、自身番屋多くには、屋根梯子小規模な火の見櫓)や半鐘備えられていた。このため捕り物道具捕具)や、纏・鳶口竜吐水玄蕃桶げんばおけ)・梯子釣瓶といった火消道具番屋内に用意され半鐘鳴らされる町役人火消人足自身番かけつけ道具持ち出し勢揃いしてから火事場赴いた火事の際の炊出し自身番行なった番屋維持修繕費や火消し用具などの備品費などの諸費用書役給金同様、町入用賄われた。 三廻の定町廻り同心手先連れて毎日町々の自身番屋訪ねて、「番人」と声をかける中にいる家主番人が「ハァー」と返事をする。続けて、「町内何事もないか」と問うと「ヘエーエ」と答えた町内犯罪容疑者がいれば、定町廻り同心によって、その者が住む町の自身番屋取り調べが行われた。そのために、番屋内部にはの環がうちつけてあり、捕らえた者の捕縄尻をそこに結わえつけられるようにしてあった。町中不審者捕らえた場合は、最寄り自身番屋連行し同様に取り調べられた。取り調べて怪しいと判断された者は大番屋移された。大番屋は、自身番屋中でも特に大きな番屋で、通常の番屋とは違って留置場設備があって、容疑者はそこに収監され改め取り調べ受けた自身番の中で、親父にあった番屋は、市中引き回しにされた罪人休憩所として知られていた。 大坂においては会所とも呼ばれ江戸のように独立した建物ではなく一般町家軒並作られており、会所守が家族一緒に住み込んでいた。

※この「機能・業務」の解説は、「自身番」の解説の一部です。
「機能・業務」を含む「自身番」の記事については、「自身番」の概要を参照ください。

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