土佐和紙
土佐和紙 |
とさわし |
和紙 |
書道用紙、手工芸用紙、表具用紙、障子紙、絵画版画用紙、和紙加工品 |
平安時代に書かれた「延喜式(えんぎしき)」に献上品として土佐和紙の名が出ています。そのことから、当時すでに和紙の産地が形成されていたと考えられます。その後も和紙作りは、恵まれた自然のもとに栄え、江戸時代には土佐七色紙(なないろがみ)が徳川幕府に献上されています。 明治時代中期には、全国一の生産規模となりました。全国の中でも和紙作りの進んだ県として、伝統が守り継がれています。 |
高知県 |
昭和51年12月15日 |
和紙の原料、和紙作りのための道具、和紙作り、すべてが地元で賄われています。土佐で採れる豊富で質の良い原料をふんだんに使うため、優れた品質です。また、一軒一軒が異なる紙を漉いているため、その品種の豊富さに特徴があります。 |
土佐和紙(とさわし)
土佐和紙
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/16 06:51 UTC 版)
土佐和紙(とさわし)は、高知県(旧 土佐国)で作られる和紙。福井県の越前和紙、岐阜県の美濃和紙と並び、三大和紙に数えられる[1]。江戸時代から土佐漆喰、生糸と並び「土佐三白」と称され、全国に出荷された[2]。
注釈
- ^ 現在のいの町中北部、西谷川上流域の成山集落[6]。
- ^ のちの愛媛県北宇和郡日吉村の一部、2005年より愛媛県鬼北町。
- ^ 伊豆の修善寺で作られていた紙。濃染紙とも呼ばれ、『紫式部日記』や『平家物語』にも登場した[9]。
- ^ 土佐紙の起原と其沿革の大要 - CiNii Research
- ^ 1595年に、越前の日源上人により伝えられ、和傘や提灯、酒造タンクの封印紙などに使われる[13]。
- ^ 小林良生著『和紙博物誌』では「福日新聞」と漢字表記しているが、筑後郷土史研究会長である右田乙次郎の1984年の著書「筑後和紙をはじめた日源上人」を引用したとある[14]ことから、戦前の福岡日日新聞ではなくフクニチ新聞を指すと考えられる。
- ^ 「俗名 屋壁與左衛門」と彫られており、真に新之丞の墓かどうか疑問は残る[14]。
- ^ 現在のイオン高知旭町店の位置。
- ^ 1 m2あたりの用紙重量の規格。用紙が重くなるほど厚みが増す傾向があることから、用紙の厚みと同義で扱われる。一般的なコピー用紙は64~68 g/m2[25]。
- ^ 土佐電の路面電車は、伊野で作られた和紙を高知港へ運ぶことを主な目的として敷設されたものである[42]。
出典
- ^ a b “土佐和紙(土佐の手づくり工芸品)”. 高知市役所商業振興・外商支援課. 2023年8月14日閲覧。
- ^ (土佐和紙総合戦略 2018, p. 1)
- ^ (土佐和紙総合戦略 2018, p. 2)
- ^ a b c d (菊地 2012, pp. 106–109)
- ^ a b c d (林 1986, pp. 157–158)
- ^ (菊地 2012, p. 111)
- ^ a b c d (小林 1995, pp. 34–35)
- ^ (林 1986, pp. 160)
- ^ 修善寺紙谷和紙工房(伊豆市観光協会)
- ^ “いの町紙の博物館 土佐紙業の恩人・吉井源太没後100年記念展 『土佐七色紙と御用紙漉き』”. 和紙のわざ. 2023年8月19日閲覧。
- ^ “歴史万華鏡 第20回 土佐七色紙”. 高知市広報「あかるいまち」. (2013年10月) 2023年8月20日閲覧。
- ^ (小林 1995, pp. 35–37)
- ^ “筑後の手すき和紙僧日源上人”. 筑後市役所総務部 (2013年2月26日). 2023年8月24日閲覧。
- ^ a b c d (小林 1995, pp. 41–43)
- ^ (小林 1995, pp. 44–55)
- ^ なぜ“ねり”が必要なのか?(全国手すき和紙連合会)
- ^ (土佐和紙総合戦略 2018, pp. 3–4)
- ^ a b (土佐和紙総合戦略 2018, p. 5)
- ^ (菊地 2012, p. 289)
- ^ (土佐和紙総合戦略 2018, p. 6)
- ^ “伝統的工芸品(経済産業大臣指定)”. 経済産業省四国経済産業局 (2022年12月26日). 2023年8月30日閲覧。
- ^ (土佐和紙総合戦略 2018, p. 7)
- ^ a b c (小林 1995, pp. 95–103)
- ^ a b “土佐典具帖紙”. いの町教育委員会. 2023年8月27日閲覧。
- ^ 紙の厚さ(重さ)について(富士フイルムビジネスイノベーション)
- ^ (小林 1995, pp. 214–215)
- ^ ひだか和紙 = 『世界一薄い』和紙(高知県製造業ポータルサイト)
- ^ 土佐典具帖紙 - 国指定文化財等データベース(文化庁)
- ^ “ちぎり絵に活路―土佐典具帖紙で彩る魅力―”. 和紙のわざ. 2023年8月30日閲覧。
- ^ “高知の歴史と自然が紡ぎ出した工芸品。土佐和紙”. 高知まるごとネット (2017年4月1日). 2023年8月27日閲覧。
- ^ “高知の文化財 土佐和紙(土佐清帳紙)”. 高知県教育委員会文化財課. 2023年8月27日閲覧。
- ^ “高知の文化財 土佐和紙(須崎半紙)”. 高知県教育委員会文化財課. 2023年8月27日閲覧。
- ^ “高知の文化財 土佐和紙(狩山障子紙)”. 高知県教育委員会文化財課. 2023年8月27日閲覧。
- ^ 美川村二十年誌 土佐農民の久万山逃散(愛媛県生涯学習センター)
- ^ “高知の文化財 土佐和紙(土佐薄様雁皮紙)”. 高知県教育委員会文化財課. 2023年8月27日閲覧。
- ^ “十川泉貨紙 伝統を受け継ぐ紙すき職人”. 四万十町地域おこし協力隊 (2023年1月23日). 2023年8月27日閲覧。
- ^ “西予市の文化財 国選択・県指定 泉貨紙”. 西予市教育委員会 (2018年7月6日). 2023年8月27日閲覧。
- ^ 「伝統ある「泉貨紙」を未来に!」(PDF)『News Letter』第11巻、中国四国農政局愛媛県拠点、2018年2月、2023年8月27日閲覧。
- ^ 十川泉貨紙 紙すき体験(四万十町観光協会)
- ^ 最優秀賞『和紙「十川泉貨紙の伝承」』 - YouTube
- ^ a b (林 1986, pp. 264–266)
- ^ 吉井源太の功績(いの町紙の博物館)
- ^ いの町紙の博物館
- ^ 土佐和紙工芸村「くらうど」
- ^ 高知県立紙産業技術センター
- ^ a b (林 1986, pp. 239–240)
- ^ 「おらがまち「いの町」シリーズ(10)「成山和紙の里公園」「新之丞の記念碑」」(PDF)『広報いの』第16巻、いの町広報編集委員会、2006年1月、2023年8月20日閲覧。
- ^ “土佐七色の里の設置及び管理に関する条例”. いの町 (2004年10月1日). 2023年8月29日閲覧。
- ^ “いの町「紙のひなまつり」!”. ほっとこうち. (2018年2月17日) 2023年8月20日閲覧。
- ^ 「空ではなくて…清流を泳ぐ「紙のこいのぼり」カラフルな250匹スーイスイ いの町【高知】」『高知さんさんテレビ プライムこうち』、2023年5月4日。2023年7月27日閲覧。
- ^ “卒業証書用の和紙 高岡中生が手すき 高知県土佐市”. 高知新聞. (2021年12月19日). オリジナルの2021年12月19日時点におけるアーカイブ。 2023年8月29日閲覧。
- ^ 第10回高知国際版画トリエンナーレ展(Culture NIPPON)
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