廣瀬製紙
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/16 07:26 UTC 版)
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種類 | 株式会社 |
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本社所在地 | 〒781-1103 高知県土佐市高岡町丙529番地イ |
設立 | 1958年3月 |
業種 | 繊維製品 |
事業内容 | 機能性繊維による工業を中心とした産業用(湿式)不織布の製造、加工並びに販売 |
代表者 | 岡田祥司 |
従業員数 | 158名(2023年3月6日時点) |
外部リンク | https://www.hirose-paper-mfg.co.jp/ |
廣瀬製紙(ひろせせいし、英: Hirose Paper Mfg. Co., Ltd.)は、高知県土佐市に本社を置く日本の製紙会社である。
概要
廣瀬製紙は1958年に創業者の廣瀬晋二によって設立された。[1]京都大学高分子化学研究室と共同研究にて日本最初の合成繊維ビニロンを用いた機能紙(湿式不織布)の開発を行った[2][3] [4]。その後も技術を発展させ、電池用セパレーターやフィルターなど、工業用途を中心とした製品を製造している。製品は国内外で使用され海外売上比率は全体の65%以上を占めており、主な輸出先にはアメリカ、ヨーロッパ、アジアが含まれる。[5] 製品は、工業分野、建築分野、医療分野、自動車産業などで利用されている。[6]
沿革
- 1958年: 廣瀬製紙株式会社設立。ビニロン100%の合成繊維紙「パピロン」の販売開始
- 1977年: 2層抄合成繊維紙開発
- 1979年: 100%ポリエステル繊維紙を開発
- 1983年: 100%ポリオレフィン繊維紙を開発
- 1986年: 日高工場を新設
- 1987年: 超軽量100%合成繊維紙(PET5g/㎡)を開発
- 1994年: テクノヒロセ株式会社設立(旧 日高工場を法人化)
- 1995年: 廣瀬尚隆が社長に就任
- 2005年: 小松茂彦が社長に就任
- 2006年: 福原製紙㈱を子会社化 福原製紙(株)新工場竣工
- 2007年: 「微細繊維集合体の製造方法」特許取得
- 2010年: 福原製紙㈱をフロンティアヒロセ(株)に社名変更。岡田勝利が社長に就任
- 2013年: エクセニア工場竣工
- 2018年: 岡田祥司が社長に就任
- 2019年: Hirose Europe GmbH設立(ドイツ)
- 2021年: ナノシア工場竣工
- 2024年: 東京事務所開所
主な製品
- 電池用セパレーター
- 高性能エアフィルター
- 医療分野素材
- 土木建築用素材
- 断熱材
- 逆浸透膜(ろ過フィルター)
受賞歴
- 第8回ニッポン新事業創出大賞 最優秀賞(経済産業大臣賞)[7]
- 第3回ものづくり日本大賞 経済産業大臣賞[8]
- 2020年版「グローバルニッチトップ企業100選」選出[9]
- 平成29年度 高知県地場産業大賞[10]
外部リンク
脚注
- ^ “廣瀬製紙の思い出”. 機能紙研究会 (2013年). 2025年5月16日閲覧。
- ^ “広瀬製紙、ナノ繊維で不織布 和紙手すき技術生かす”. 日本経済新聞 (2018年8月1日). 2025年5月16日閲覧。
- ^ “稲垣寛先生と化繊紙研究会黎明期について”. 機能紙研究会 (2013年). 2025年5月16日閲覧。
- ^ 『廣瀬製紙と機能紙の55年 ―創立55周年とエクセニア工場竣工を迎えて―』廣瀬製紙株式会社、2014年2月28日発行。
- ^ “グローバルニッチトップ企業を生むメカニズム-高知県紙産業の比較事例研究-”. 法政大学イノベーション・マネジメント研究センター (2016年). 2025年5月16日閲覧。
- ^ “グローバルニッチトップ企業を生むメカニズム-高知県紙産業の比較事例研究-”. 法政大学イノベーション・マネジメント研究センター (2016年). 2025年5月16日閲覧。
- ^ “第8回ニッポン新事業創出大賞”. 公益社団法人 日本ニュービジネス協議会連合会. 2025年5月16日閲覧。
- ^ “第10回ものづくり日本大賞”. 経済産業省. 2025年5月16日閲覧。
- ^ “2020年版「グローバルニッチトップ企業100選」 選定企業⼀覧”. 経済産業省. 2025年5月16日閲覧。
- ^ “高知地場産業大賞 第1回~第33回受賞者一覧”. 公益財団法人 高知県産業振興センター. 2025年5月16日閲覧。
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