大福帳とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > 大福帳の意味・解説 

だいふく‐ちょう〔‐チヤウ〕【大福帳】

読み方:だいふくちょう

《「大帳」に福運願って「福」を加えたもの》商家で、売買勘定元帳得意先ごとに口座設け取引状況明らかにした。


大福帳

読み方:ダイフクチョウ(daifukuchou)

江戸時代以降商業帳簿の一。

別名 元帳台帳根帳


大福帳

作者村井弦斎

収載図書少年小説大系 第13巻 森田思軒村井弦斎
出版社三一書房
刊行年月1996.2


大福帳

読み方:ダイフクチョウ(daifukuchou)

初演 元禄13.1(江戸森田座)


大福帳

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/21 01:29 UTC 版)

大福帳をつける様子 (1914年)

大福帳(だいふくちょう)とは江戸時代明治時代の商家で使われていた帳簿の一種。

様式

大福帳は江戸時代に日本全国に普及した商業帳簿である[1]大帳(だいちょう)または本帳(ほんちょう)ともいう。「大福帳」は家の繁盛を願った美称で、商家によって名称は異なり、「大宝恵(おぼえ)帳」や「日加栄(ひかえ)帳」といった美称も多く用いられた[1]

帳簿を商っていた江戸日本橋室町の鍵屋清左衛門が細井広沢風の書に優れ、表紙に「大福帳」と書いた帳簿を売り出したのが始まりとされる。縁起をかつぐ江戸の人たちに歓迎されたため「大福帳」という名前が普及した[2]

大福帳は多くは掛売りの内容を取引先別に記入する管理帳簿のことをいった[1]売掛金の内容を隈無く記し取引相手ごとに口座を設けて売上帳から商品の価格数量を転記し取引状況を明らかにした帳簿で、商家にとっては最も重要な帳簿の一つであった。西ノ内紙[3]美濃紙半紙を四つ折り20枚程度で一綴りにしたもので不足した場合には付け足していた。

また当時の商業取引は「掛売り」が基本であったため、三井越後屋を代表とする「現金掛値無し」(現金購入なら売掛入金の期間分を割引する)という新商法の台頭までは大福帳=売上帳の機能を担っていた。しかし、明治維新になり、複式簿記の広まりにより廃れた。

参考資料

出典

  1. ^ a b c 広島県立文書館「江戸・明治商家文書の世界」」広島県立文書館、2009年3月27日
  2. ^ デジタル版 日本人名大辞典+Plus”. 2020年3月20日閲覧。
  3. ^ 『常陽藝文1987/2月号』、1 - 10頁。

関連項目


「大福帳」の例文・使い方・用例・文例

  • 大福帳
Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「大福帳」の関連用語

1
100% |||||

2
100% |||||

3
92% |||||


5
上びる デジタル大辞泉
76% |||||

6
単式簿記 デジタル大辞泉
76% |||||

7
天守米 デジタル大辞泉
76% |||||

8
清帳紙 デジタル大辞泉
76% |||||

9
出納簿 デジタル大辞泉
58% |||||

10
50% |||||

大福帳のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



大福帳のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの大福帳 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS