国家・施設
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/11 06:07 UTC 版)
「クロスアンジュ 天使と竜の輪舞」の記事における「国家・施設」の解説
ミスルギ皇国 作中の登場国家の一つ。ミスルギ皇家によって代々統治されてきた巨大国家。公用語は英語。皇族を含む一部の人間の名前には漢字(日本語)が混じっている。皇族は高い知性と美貌を兼ね備えており、国民からの人気が非常に高い。ノーマへの差別意識は非常に高く、彼女らを『凶暴な家畜と同類』と称している。 16歳を迎えた第一皇女アンジュリーゼの洗礼の儀の際に皇帝ジュライが拘束・退位させられ、皇太子であったジュリオが新皇帝に即位し、国の実権を握る。ジルの発言に反し、実際には滅びておらず、皇族もジュライは処刑されたが、ジュリオとシルヴィアは健在であった(後にジュリオも死亡)。しかし、ノーマであるアンジュのことが公になったせいか、作中描写では他の国との印象はあまり良いとは言えない。ヴィルキスの覚醒キーである指輪と「永遠語り」が代々継承されている。また、サラたちの世界とのゲートはミスルギ皇国が管理している。物語終盤、エンブリヲによるマナの喪失と時空融合によって国中が大混乱に陥り、さらに国民が皇族に依存しきっていたこともあり、事実上国家としては崩壊してしまった。シルヴィアのその後を描いた最終話の一幕では、内乱状態に陥っている様子が見受けられる。 暁ノ御柱 ミスルギ皇国内にある巨大タワー状の高層建築物。「アウラの塔」とも。内部にはエンブリヲによってアウラが秘密裏に監禁されており、ドラグニウムを搾取しマナの供給源としている。また、「シンギュラー」というサラたちが住む並行世界の地球とアンジュたちの世界を繋ぐ次元の扉を開くことが可能で、開かれた地点は「シンギュラーポイント」と呼ばれる。最後はアウローラのN式冷線破壊砲の直撃を受けて倒壊した。 アルゼナル 「兵器工廠」という意味を持つ、ローゼンブルム王家管轄の世界で唯一の対ドラゴン用軍事基地。パラメイル3個中隊(1個中隊は9機編成)を擁し、世界のどこかに現れるゲートを通って侵攻してくるドラゴンを駆逐する任務を帯びている。ノーマの収容先であり、基地の人員は女性のみで構成されている。対ドラゴンの最前線ではあるがジル曰く「兵器の充足率は高くない」。その外観は、海から突き出た岩礁に離着陸デッキ用の鉄板を敷きつめただけのもの。幼いうちに収容されたノーマ用の養護・教育施設もあり、授業で「ノーマには生きる権利はないが、ドラゴンを殺す兵器としてのみ生きることを許されている」と教えられる。他に基地内には「ジャスミン・モール(後述)」や、「プラント」というドラゴンに関する研究・薬の製造を行っている施設があるが、プラントはアルゼナルでも極一部の人間しか存在を知らない(物語中盤に焔龍號の攻撃で破壊される)。 兵士には「キャッシュ」という通貨が給与として定期支給され、生活費や任務に必要な物品の購入に充てられる。任務達成率によって給与が上がり、素行不良の黙認など徐々に特権も伴うようになる。ただし、同性愛についてはおおむね基地全体で寛容な雰囲気があり、作中でメイルライダーたちが全裸で同衾している描写が散見されるほか、公共の場(浴場等)で濃厚な性行為にふけっても咎められる描写はない。戦死したノーマは本来の名前が返還され、基地内の墓地に葬られる。なお、アルゼナルの存在はドラゴンの存在が人類の脅威である事も含め、極一部の者しか知らない極秘事項である。脱走した場合は、アルゼナルに強制送還される上にパラメイルを含めた財産・資産はすべて没収される。 アンジュが脱走し連れ戻されて約一週間後にサラの率いるドラゴンたちの襲撃を受け甚大な被害を被り、さらに連合軍の攻撃により基地機能は失われた。潜水空母アウローラを地下に秘匿しており、リベルタス発動と共に基地の主要人物と人間に反抗する意思のあるノーマ達が移乗しアルナゼルから発進する。かつてはエンブリヲが構築したノーマの隔離先にすぎなかったが、いつのまにか対ドラゴン基地としての体裁を整えていた。同様に「リベルタス計画」の一環として人間からの攻撃を防ぐための対空機銃が複数配備されていたが、ジュリオ率いる艦隊の猛攻の前にはほぼ無力であった。 ジャスミン・モール 基地内にある巨大酒保(公式サイトでは「巨大市場」と呼称されている)。経営に関する全要素を店主のジャスミンが単独で執り行っており、コストコのような倉庫型箱売り形式を基本としているが、小さなアクセサリーやシールなどはバラ売りもしている。 セールスポイントは「ブラジャーから列車砲までなんでもそろう」であり、日用品、食品、パラメイル用のカスタムパーツなどまで、取り扱う品目は多岐にわたるが、全般的に高額な商品が多い。隣接するアミューズメントブースでは卓球やクレーンゲーム、スマートボール、ビリヤードなどの娯楽設備も利用でき、ノーマたちの憩いの場となっている。 ローゼンブルム王国 作中の登場国家の一つでアルゼナルを所掌する。元首は国王(声 - 浦山迅)。国家としての規模、正確な位置やミスルギ皇国との外交関係は不明だが、王女率いるエアリアのチームをミスルギに送ったり、ノーマと判明したアンジュをアルゼナルで引き受けたりと、ある程度の友好関係は築けている様子であるが、ミスルギ皇国の傲慢さに、内心では快く思っていないものも多い。他の国家に比べ、ノーマへの差別がもっとも薄いのか、比較的に見下す程度の意識しか持っておらず、ノーマたちを管理する役目を受けたのもそのため。アルゼナル公休であるフェスタの際は王族が慰問に訪れるのがならわしとなっている。 エンデラント連合 作中の登場国家の一つ。ヒルダの出身国。元首は大統領(声 - 四宮豪)。ミスルギと並び、ノーマへの差別意識はかなりのもので、ノーマの侵入を許したミスルギ皇国や、アルゼナルから脱走させ連合国家にノーマを入れたローゼンブルム王国を非難している。 マーメリア共和国 作中の登場国家の一つ。元首は書記長(声 - 塾一久)。エンデラント連合やローゼンブルム王国とは不仲であり、彼らにライバル心を抱いている。 ヴェルダ王朝 作中の登場国家の一つ。元首は女王(声 - 百々麻子)。女性中心の国家であり、王族や政府の役目はすべて女性である。ローゼンブルム王国同様、ミスルギ皇国とはある程度の友好関係を築けている様子。 ガリア帝国 作中の登場国家の一つ。ジルの祖国。元首はミスルギ皇国と同じく皇帝(声 - 金子由之)。 統合経済連合 「並行世界の地球」に五百年以上前に存在した勢力の一つ。当時の地球総人口を11%まで減少させた大規模国家間戦争「第七次大戦」「ラグナレク」「D-War」と呼ばれる戦争を引き起こした。その後膠着状態を打破するために決戦兵器「ラグナメイル」を投入したが、ラグナメイルの次元共鳴兵器により全世界のドラグニウム反応炉が共鳴爆発する事態となり、世界ごと壊滅した。 汎大陸同盟機構 「並行世界の地球」に五百年前以上に存在した勢力の一つ。統合経済連合と同じく世界ごと壊滅した。
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