ミスルギ皇国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/11 06:07 UTC 版)
「クロスアンジュ 天使と竜の輪舞」の記事における「ミスルギ皇国」の解説
作中の登場国家の一つ。ミスルギ皇家によって代々統治されてきた巨大国家。公用語は英語。皇族を含む一部の人間の名前には漢字(日本語)が混じっている。皇族は高い知性と美貌を兼ね備えており、国民からの人気が非常に高い。ノーマへの差別意識は非常に高く、彼女らを『凶暴な家畜と同類』と称している。
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ジュライ・飛鳥・ミスルギ(ジュライ・あすか・ミスルギ) 声 - 山寺宏一 ミスルギ皇国の皇帝。アンジュリーゼの父。 アンジュがノーマであることを知っていたが、娘の安全のために秘匿していた。しかしアンジュの洗礼の儀にて実の息子のジュリオによってその事実が露見してしまう。その結果として皇帝の座を奪われ、身柄を拘束された。 その後、国民を欺いていたとして処刑された。 ソフィア・斑鳩・ミスルギ(ソフィア・いかるが・ミスルギ) 声 - 林原めぐみ ミスルギ皇国の皇后。アンジュリーゼの母。アンジュに斑鳩皇家の指輪を渡し、「永遠語り」の歌を教えた。 アンジュがノーマだと発覚した際に彼女を連れて逃げるも、兵士の銃弾からアンジュを庇い、死亡する。その死の間際に彼女へ「何があっても生きるのです」と言い残す。 ジュリオ・飛鳥・ミスルギ(ジュリオ・あすか・ミスルギ) 声 - 鳥海浩輔 ミスルギ皇国の皇太子。アンジュリーゼの兄。利己的で自惚れの強いナルシスト。根は臆病で小心者だが、無邪気な面も露見する。元よりノーマを毛嫌いしていたが、それ以上に両親がノーマであるはずのアンジュにかける期待の大きさを偏愛として不満に感じており、それがアンジュへの憎しみを大きく育てた。 アンジュを追い落として自らが皇位の座につくためにアンジュがノーマだという事実を利用し、アンジュの洗礼の儀の際に全国民に対してそれを大々的に暴露して彼女を追放した上、母を死に追いやり、父を拘束し処刑した。こうして神聖皇帝ジュリオ一世として皇帝の座を手に入れることとなった。 アンジュをアルゼナルへ追放したものの、中々アンジュが死なないことから、傷ついた皇室の権威回復にアンジュを徹底的に利用することを思いつく。モモカとシルヴィアを利用してアンジュを脱走させて皇宮におびき出し、最愛の妹に否定され絶望したアンジュを衆人の晒し者にして処刑することで政治的基盤の強化を図ろうと目論んだが、タスクによって阻止され、アンジュに刃物で斬り付けられ左頬を負傷した。 各国首脳が集まる会議においてはエンブリヲの考えにいち早く同調し、自ら艦隊を率いてアルナゼルへ侵攻を開始。突撃銃や火炎放射器等で武装した特殊部隊や滑空する無人兵器の「ピレスロイド」を投入し、ノーマの抹殺およびメイルライダーの捕縛を指揮する。しかし、アンジュの想いにより覚醒したヴィルキスの圧倒的な力の前に艦隊は瞬く間に壊滅状態に追いやられ、必死の思いでアンジュに命乞いをせざるを得なくなる結果となる。その場に介入してきたエンブリヲに助けを求めるが、アンジュに代わり粛清するとして彼のラグナメイル・ヒステリカのディスコードフェイザーにより乗艦ごと消滅させられた。 シルヴィア・斑鳩・ミスルギ(シルヴィア・いかるが・ミスルギ) 声 - 東山奈央 ミスルギ皇国の第二皇女。12歳。アンジュリーゼの妹。幼い頃にアンジュと乗馬をしていた際に落馬し、それ以来マナ駆動式の車椅子が必要な体となってしまい、アンジュはこの件をずっと気にしていた。 姉であるアンジュを敬愛し慕っていたが、ノーマだと発覚した際に余りのショックから失神してしまう。後に、アンジュがノーマであった事実を皇族が隠していたことから国民を欺いていたと見なされ、自身も含めた皇族が国民の信頼を失う。しかし挽回のため、皇族自らの手でアンジュを断罪せねばならないとのジュリオの策に乗り、皇国の秘密回線を使い、モモカを通じてアンジュに対し助けを求め、アンジュをおびき寄せた。そして、助けに来た彼女をナイフで切りつけ、「ノーマである姉が母を死なせたこと」と「一族が離散同然の不幸に追いやられ、自分が歩行不能な体になったのはアンジュのせい」だと鞭を振るい罵倒するなど、ノーマであるアンジュへの憎しみを叩き付けたが、後にアンジュからも脱走する直前に「薄汚い人間の本性」と笑顔で言い捨てられ恐怖する表情も見せていた。 行動の発端はすべて、敬愛していた姉がノーマだと知りそのショックの後にジュリオに洗脳染みた言葉に流されたことが原因と思われ、半分は本心からやったことではなかった。そのためアンジュを裏切ったという罪の意識に怯えている最中、ジュリオとリィザの秘密を見てしまい、リィザに囚われる。その後リィザに毒を盛られずっと眠らされていた所を「おじさま」と呼び慕っていたエンブリヲに救出され、リィザを奴隷扱いするようになった。ダイヤモンドローズ騎士団に捕らわれたアンジュと再会を果たした際には、彼女がジュリオを殺したと思い怯えていた。 次元融合の危機においては、エンブリヲに見切られた上、マナ供給を絶たれ身動きがとれなくなった挙句、責任を追及する国民たちに囲まれるが、戦闘中城に突っ込んできたアンジュから「足が既に完治していながら、周囲に甘えて車椅子のままでいる」ことを指摘された上、アンジュに向けられた銃口から逃れるために自らの足で立つ。これを見届けたアンジュから最後の別れを告げられ、彼女が今でも自分のことを想っていたことを悟り涙した。 アウラ解放後の崩壊したマナ世界では、自らの足で歩き、生きるために仲間と共に銃を取り戦う日々を送っている。 アキホ 声 - 上田麗奈 ミスルギ皇国の住人。エアリアの選手でありアンジュリーゼの学友。アンジュを慕っていたが、アンジュがノーマであることが発覚した際は掌を返して罵倒した。 その後、アンジュがシルヴィアの助けに向かう際に再会した時に通報するも、アンジュに簀巻きにされるが辛うじて脱出した。ジュリオによるアンジュの処刑に何の疑問も持たずに「吊るせ」と国民を囃し立てる様を、卵を顔面にぶつけられたアンジュから「言葉の通じない豚」と貶められた。アンジュ逃亡後の去就は不明。
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