原作・映画・アニメ・ドラマの設定相違点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/09 14:51 UTC 版)
「釣りバカ日誌」の記事における「原作・映画・アニメ・ドラマの設定相違点」の解説
ハマちゃんの性格 原作では仕事一筋真面目一辺倒の無趣味人間が、釣りという趣味にハマってしまい変わっていくという設定だが、映画版・アニメ版では初めから豪快でハチャメチャな性格になっている。仕事の途中で行く「定期便(ていきべん)」が、アニメでは「定期便(ていきびん)」になっている。また、「新入社員 浜崎伝助」では、上記の通り釣りバカになる前なので、釣りをするシーンはないが、ドラマでは、既に釣りバカになっており、面接で釣りの話をしたり、休憩中に釣りをしている。 ハマちゃんが釣りバカになったきっかけ 原作では佐々木課長に釣りを薦められ、ハマってしまうという設定だが、映画版・アニメ版・ドラマ版では最初から釣りバカという設定で映画でのきっかけは不明、ドラマでは父方の祖父と父親の影響と劇中で言われ、新春スペシャル2019では戸高仁に「物心ついたころには釣竿を握っていた」と打ち明けたほか、その後も結婚式当日に直前まで礼服姿のまま伝助と釣りに興じる父・伝三の姿があった。 キャラクターの年齢設定 原作では何年かに一度、年を重ねる。原作の設定はハマちゃんは30代半ば。スーさんは60代。鯉太郎は小学3年生。映画では、年に一度、ちゃんと年を重ねるが、鯉太郎だけなぜか年をとるペースが遅い。映画版の設定ではハマちゃんは50代半ば。スーさんは80代。鯉太郎は中学生(最終章『釣りバカ日誌 ファイナル』時点)。ドラマ版ではハマちゃんの新人時代であり、みち子さんとも結婚する前という設定上、ハマちゃん・みち子さん共に20代である。 ハマちゃんの住所 原作では初期は『ひばりヶ丘』の表記が随所に見られることから東京都保谷市(当時)周辺と思われるテラスハウスだったが、後に神奈川県横浜市のみち子さんの実家に引っ越した。 アニメ版でも、届いた手紙にひばりヶ丘と書かれていたり、西武鉄道の101系もしくは3000系の形態の車両や西武バスが登場したりするため現在の西東京市と推定される。 映画版は設定が固まっておらず、たびたび住所が変わる(住居も一戸建て住宅の時もあればマンションだったりもする)が、全作共通しているのはハマちゃん宅の隣に釣り宿の太田屋があることなどから、横浜市金沢区金沢八景付近と推定されている(太田屋が同区に実在するため)。 ドラマ版ではハマちゃん宅やかづさ屋の場所を明確に示す材料はないものの、ハマちゃんとスーさんが釣り船に乗船するシーンなどに度々金沢シーサイドラインが映り込んでおり映画版同様に金沢八景付近と推定される。Season2最終回で四国に転勤となり、香川県高松市に転居した。 シリーズ化を予定していなかった映画版第1作ではもともと高松市に住んでいて、ある日会社のコンピューターミスにより突然東京本社に転勤しスーさんと知り合い、物語のラストで四国に帰ったという設定だったが、第2作目以降は最初から東京本社勤務となっている。 ハマちゃんの家族構成 原作では初期は、ハマちゃん・みち子さん・鯉太郎の3人家族。みち子さんの実家に引っ越してからは、みち子さんの両親も加わって5人家族。映画版・アニメ版ではみち子さんの両親とは同居していない。 また、ハマちゃんの母・たきは映画版では第5作のみのゲスト出演でしか登場しないが、ドラマ版では『新入社員・浜崎伝助』の第8話で上京したのを含めハマちゃんやみち子さんに実家から電話するシーンなど、ほぼ毎回登場している。なおドラマ版では母の名前が「とし子」に変わっているほか兄・純友と父・伝三がいる。ほかにみち子さんの父・修三と母・小枝子が秋田に在住している。 また家族ではないが、ドラマ版における「かづさ屋」の平太・薫の父娘はみち子の親戚(平太が修三の兄)である。 ハマちゃんのペット 浜崎家には愛犬ハゼタロー(アニメ版では「ハゼタロウ」表記)がいるが、映画版には登場しない。 ハマちゃんの自動車運転免許 原作とアニメ版ではマイカーを持っており、それで毎回釣りに出かけているが、映画版では運転免許を持っていない事になっている(そのおかげで第6作においては大変なハプニングに遭う)。だが、第1作ではカブ号で出勤するシーンがあり、少なくとも原付免許だけは持っているようである。ドラマ版では当初教習所の費用を全額釣りに使ってしまったため免許を持っていない設定だったが、Season2最終回で四国へ転勤した後はスクーターで通勤しており(その時点で転勤1ヶ月後)やはり原付免許は保有していたことになっている。 浜崎家の隣人 映画版では「八郎(通称ハチ)」というオリジナルキャラクターが主要人物として登場する。 ドラマ版では、隣人ではないが近所にある食事処「かづさ屋」が伝助の行きつけの店として登場し、みち子は「かづさ屋」店主・小林平太の姪と設定されている。ほかに平太の娘・薫が登場する。 スーさんの立場 映画版では『釣りバカ日誌18』から代表取締役会長に就任している。後任の社長は堀田常務取締役(映画版のみでの登場人物)が就任した。 スーさんが社長だとハマちゃんが知るきっかけ 原作では社長室を訪ねたハマちゃんがスーさんが社長だと気づかずジョークをかましていたが秘書からの言葉で正式に知る。 アニメと映画ではみち子さんが社長室を訪ねて知り、後から社長室に来たハマちゃんに知られる。 映画版ではみち子さんが会社にあった社内誌をハマちゃんに見せたことで正式に知る。 ドラマ版ではスパイ疑惑を掛けられたハマちゃんを調査するためにスーさんが覆面を着用しその後、正体を知る形となっている。 スーさんの親族 映画版ではレギュラー出演では社長夫人が登場するものの、社内唯一の親族で浜崎の後輩である多胡専務取締役は登場せず、第4話ゲストで甥の宇佐美和彦が登場した。このほか「ファイナル」で紀子、恵という二人の娘が登場するほか、設定上は息子が一人いることになっている。 アニメ版では、多胡専務は登場する。 ドラマ版では多胡の代わりに、一之助の息子として鈴木昌之がおり、孫もいる。 なお、社長夫人の名前は原作・アニメ版では「円子」、映画版・ドラマ版では「久江」である。 みち子の出身地 本編では明記されてないが、実家は横浜である。 ドラマ版では秋田県となっており、伝助がみち子を怒らせてしまうと「このバカけ!」とお国訛りで叫んでビンタされるのがお約束になっている。 佐々木の立場 映画版では『釣りバカ日誌15』から営業部次長に就任しているが、原作では2015年現在、常務取締役営業本部長まで昇進したが、現在は営業本部長を解かれ常務取締役兼開発事業室長となっている。 ドラマ版ではSeason2第6話のラストで本社営業三課課長から北海道支社利尻島出張所勤務に降格となった(三輪修子とあわや不倫の関係に陥りかけたのを阻止するための一之助による懲罰人事)。しかし2週間で解除となり第7話では最初から営業三課課長に復帰している。 なおドラマ版の佐々木は一之助に諌言して結果クーデターを仕掛けることになってしまったり(『新入社員』第5話)、伝助の免職を阻止すべく連座して一之助に辞表を出して直訴したところ受理されてしまう(Season2最終話)など、度々クビの危機に瀕している。 秋山の立場 映画版では第1作から『釣りバカ日誌20』まで専務のままであるが、原作では2013年現在、取締役青森支社長となっている。ドラマ版では『新入社員・浜崎伝助』時においては営業本部長、同シリーズ最終話において常務取締役に昇格した。 朝本の立場 原作では佐々木が営業部次長兼三課課長から営業部長代理に昇進した後任として朝本が3課長に就任した。北海道から赴任し、海外事業部部長・役員待遇を経て取締役営業本部長などを歴任する。ドラマ版では、営業三課係長として登場し、第1話のみで定年退職するが、釣り嫌いになる所以などは、原作から忠実に再現された。 ハマちゃんとスーさんの2度目の大喧嘩 原作・アニメでは、知る前にイワナ釣りの最中に1度目の喧嘩をしており、後に離島にある小さな根の釣りポイントの場所の取り合いを機に、互いにコマセの掛け合いなど、2度目となる大喧嘩はハマちゃんがスーさんの正体を知ってからだが、ドラマでは知る前である。 小林修三 原作では、スーさんと同じ高校の出身であり、厳格な性格でハマちゃんのこともあまり認めていないが、ドラマでは、かづさ屋店主の弟であり、釣り好きの性格でハマちゃんのことも本質的に好いている。 スーさんの年齢 原作では65歳だが、ドラマでは68歳である。 登場人物 アニメでのサザンクロスシルバー計画編、邦栄建設編では登場する人物が差し替わったり、甘粕の妨害内容がコミカルなものとなっている。 ドラマでは小林平太や薫などのオリジナルの人物が登場する一方で、原作・アニメの主要メンバーである多胡健一郎や宗優介の登場がカットされている。ただし設定こそ違うもののアニメ版・映画版には登場しなかった朝本が登場している。 鈴木建設の社章 映画版とドラマ版で同一のもの(大きな楕円を中心で分割して上下にずらし空白部に小円2つを配置することで、鈴木の「S」を図案化したもの)を使用している。 ただし映画版は本社ビル前や受付の銘盤における金属製の無彩のものしか登場しないが、ドラマ版には加えて社旗や社内掲示物などにカラー化されたものも登場している。 また、背広の襟に付ける社章は、映画版とドラマ版でデザインが異なる。
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