入所児童
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/19 00:05 UTC 版)
「エンジン (テレビドラマ)」の記事における「入所児童」の解説
星野 美冴(ほしの みさえ)〈18〉 演 - 上野樹里 高校3年。父が友人の借金を背負い、美冴が修学旅行に行っているあいだに夜逃げしたまま、一家離散。父も母も姉も現在どこにいるかわからない。博多で父を見たとか、新宿の風俗店で姉が働いていたなどと情報が入るたびに胸を痛める。両親に会いたいという気持ちと、「借金を背負って逃げるような親なんて、どっかで野垂れ死んだらいいんだ」と思う気持ちの両方で揺れている。 施設では責任感が人一倍強いしっかり者で通り、入所児童の面倒をよく見るなど児童達のまとめ役だが、本当は淋しくて泣きたい気持ちでいっぱい。ユキエと同室。大学進学を本心では希望しているが、表向きは「大学に入っても家庭の事情が分かったら望む就職などできないから進学したくない」とうそぶく。或る日、施設での揃っての夕食かバスの整備の手伝いかの二者択一を迫られ、嫌々ながらバス整備を手伝ったあとドライブに出ることで次郎と心を通わせていく。 風の丘ホーム閉園後は希望のひかり園に入所する。 樋田 春海(ひだ はるみ)〈17〉 演 - 戸田恵梨香 高校2年。両親が幼い頃に離婚。実母にひきとられるが、実母が男を渡り歩く生活を送る。その都度父親らしき男ができるが、基本的には邪魔者扱いされるだけの生活を送る。大人になるにつれ居場所をなくしていき、ついに入所。そのせいか、人に愛されることを必死に求める八方美人で、かわるがわる男と付き合って門限を破っては、保育士や指導員に怒鳴られる。 レンタルビデオ店でバイトする21歳大学生と結婚の約束をしたつもりになり騙されるが、ダサくても自分の求める幸せを今後も追求することを教会で誓う。そのことが次郎に、2000万円でのテストパイロットの誘いを断る決断をさせる。 風の丘ホーム閉園後は風香園に入所する。 塩谷 大輔(しおのや だいすけ)〈16〉 演 - 石田法嗣 高校1年。両親とも医師、兄も姉も有名医大に入学したエリート一家の「出来損ない」にあたる不良少年。劣等感から問題行動を起こし、「こんな子はウチの子じゃない!」と罵られて爆発、家族にすさまじい暴力をはたらいた。父は自分で闘うことはせず、すぐに警察に通報。児童相談所に送られ、自ら施設への入所を希望した。以降、父は大輔に会うことを真っ向から拒絶している。 いつもふてくされていて、同学年の子供たちとの協調性はないが、小さい子の面倒もたまにみたりする。周平と同室。美冴が一人部屋になると聞いて、自分も一人部屋にしてくれと望む。周平のことは生意気なガキと思っているが、実は仲が良い。密かに晴海に気があり、結婚騒動を心配気に見守っていたが、春海を振った“トシ君”に直談判に行き「ホームとか仲間とか」と揶揄され殴り掛かって警察沙汰になってしまい、逃げ込んだ風見聖ロサリオ教会から次郎を警察出頭の付き添いとして指名する。 風の丘ホーム閉園後は聖ロサリナホームに入所する。 園部 徹(そのべ とおる)〈14〉 演 - 有岡大貴(当時ジャニーズJr.、現Hey! Say! JUMP) 中学2年。父が、不倫した母とその相手を殺害し服役中。センセーショナルに報じられた事件のため、親戚からも救いの手はなく、妹とともに入所。父の事件のことが周囲にばれるのを極度に恐れて、学校でも施設でも無口だが、妹を思う気持ちは人一倍強く、幼いなりに「俺が守らなきゃ」とつぶやく。根はごく普通の少年。 父親のことで同級生の挑発を受けて殴ってしまい、相手の親らがホームを問題視しはじめる。父親についてはホームの仲間にも伏せていたが、「家族にもつかなきゃならない嘘はありうる」と言う次郎の口上を受けて仲間にわびる。 風の丘ホーム閉園後は子供の森学園に入所する。 田口 奈央(たぐち なお)〈14〉 演 - 大平奈津美 中学2年。家庭環境不良のおしゃべりな少女。父は病気で入院中。母は生活費と入院費を稼ぐために、水商売をしている。そんな母を助けるためにアイドルになるのが夢で、一日も早く自活したいと願っている。勉強も高校進学も全く興味がないが、陸上の才能があり、学校の教師からは進学を勧められている。庶民的な女の子で、いつも歌を口ずさんでいる。 風の丘ホーム閉園後は風香園に入所する 二宮 ユキエ(にのみや ゆきえ)〈13〉 演 - 夏帆 中学1年。生活能力の無い実母から酷い虐待を受け、児童相談所が介入して強制的に入所させた。身体中に虐待の傷跡があるが、本人は絶対に母の悪口は言わない。のろまで泣き虫。よく目が泳いでいる。テディベアのぬいぐるみが手放せない。 風の丘ホーム閉園後は風香園に入所する 草間 周平(くさま しゅうへい)〈11〉 演 - 中島裕翔(当時ジャニーズJr.、現Hey! Say! JUMP) 小学校5年。生まれてすぐにゴミ箱に捨てられたという凄まじい出自を持つ。頭が良く成績もよい優等生で、社交的な性格だが、リアリストの大人嫌い。これまでに3度、里親に引き取られたが「誰も信じず誰にも頼らない」と決めているかわいげのなさから、どの里親も結局は養護施設に返しにくる。「僕は三回、親に捨てられました」が口癖で、脱走癖があり、何度も施設を逃げ出しては職員を困らせる。 風の丘ホームに連れてこられた日にもいきなり脱走し、到着前の次郎と出会った。大輔とは入園当初は仲はあまり良くなかったが、最近は仲がよく、一緒にいることが多い。 風の丘ホーム閉園後は聖ロサリナホームに入所する 平山 盛男(ひらやま もりお)〈10〉 演 - 小杉茂一郎 小学校4年。父親が極度のギャンブル・酒好きで、借金取りから毎日追い立てられる生活を送っていた。父親が母親に暴力をふるい、泣いている母親ばかり見て育つ。あげくの果てに、母親は家出、父親に生活能力が無いため入所。食いしん坊でとんまだが、愛嬌があり、力持ちである。いなり寿司が大の好物。 ゴールデンウィークに一時帰宅する予定だったが、仕事をしていない父親に会うのが怖く、違う道順を案内して次郎を困らせる。結局は父親との関係は改善しなかった。 風の丘ホーム閉園後は聖ロサリナホームに入所する 刀根 明(とね あきら)〈9〉 演 - 広田亮平 小学校3年。女優の隠し子で、世間を欺くために施設に入所。いつも嘘ばかりいっていて皆をあきれさせる。テレビに出ている女優を「母」と吹聴しているが、誰にも信じてもらえない。親の遺産があると周囲に言い、将来の目標は詐欺師か弁護士と自称する。 風の丘ホーム閉園後は聖ロサリナホームに入所する。しかし新しく世話になっている施設から舞い戻ってしまい、「大人は約束を守らないが次郎くらいはホームのみんなとの約束(レーサー復帰と当然表彰台狙い)を実行してほしい」と次郎を鼓舞する。 園部 葵(そのべ あおい)〈7〉 演 - 佐藤未来 小学校1年。園部徹の妹。父が母を殺して服役という残酷な現実にもかかわらず、底抜けに明るい。自身の無邪気で明るい性格が施設のひとすじの光となっている。おしゃまなだけでなく、数分後の訪問客の素性を直感できたり、その日の吉凶を感じ取れるといったちょっとした超感覚を持っている。 「両親は事故死した」と教えられていたが、父母についてはマスコミ報道などで知ってしまう。しかし、兄・徹のためにも知らないふりをしていることを次郎に明かし、朋美もそれを陰で聞いてしまい涙する。 風の丘ホーム閉園後は子供の森学園に入所する。 金村 俊太(かねむら しゅんた)〈6〉 演 - 小室優太 幼稚園年長組。一家心中の生き残り。父は電気部品工場を経営していたが、工場が倒産。悲観した父は夜半、自宅に火をつけて心中をはかったが、ただ一人生き残る。いつも笑顔を絶やさない。「可哀相に」を連発する里親希望者に対し、「ぼくは『可哀相』じゃない!」と主張する。 風の丘ホーム閉園後は希望のひかり園に入所する。 小森 七恵(こもり ななえ)〈2〉 演 - 岡真由 実母は17歳。実母が中学生のときに街で出会った「誰ともわからない男」と結ばれ妊娠。一流企業に勤める両親はヒステリックに驚き、出産後、当の七恵は実母との関係を引き裂かれるように入所。物語終盤、ひとりで立って歩けるようになった。
※この「入所児童」の解説は、「エンジン (テレビドラマ)」の解説の一部です。
「入所児童」を含む「エンジン (テレビドラマ)」の記事については、「エンジン (テレビドラマ)」の概要を参照ください。
- 入所児童のページへのリンク