ラーレラとその配下
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 16:23 UTC 版)
「新竹取物語 1000年女王」の記事における「ラーレラとその配下」の解説
ラーレラ 声 - 中西妙子(TV版)・武藤礼子(映画版) ラーメタルの指導者であり支配者で、TV版では「聖女王」、そのノベルズ版では「ゴッドマザー」と呼ばれている。漫画版と映画版の容姿は地球人の幼い少女に酷似するが、実年齢は数百万歳に達している。外観からは下半身が存在しないように見え、空中を滑るように移動する。頭上と足元には光の輪が浮かび、頭上のものは「知恵の輪」と呼ばれる。「知恵の輪」はラーレラが強く思考することで発生し、これを他人に摑まれると脱力し、腰が抜けてしまう(漫画版)。 〔漫画版〕顔つきが映画版よりもさらに幼く、黒い目をした少女のように描かれている。それに伴い、我が侭で非常に子供っぽい性格に変更されており、映画版で見せた指導者の威厳もあまり無い。当初は地球人を見下しており、始のことも単なる遊び相手と見做していたが、やがて本気で恋愛感情を抱くようになり、地球移住計画よりも始を懐柔することに傾注するようになる。その後、始がハンガーストライキを行ったことにショックを受け、何事も自分の思うとおりにならないことを思い知らされると、徐々に地球人への態度を軟化させていく。最終的にレオパルドの艦隊が敗退したことを受けて移住計画を断念し、弥生とも和解して、共にラーメタルに戻って地球を離れていった。 〔TV版〕中盤より登場する惑星ラーメタルの聖女王。弥生&セレンの母親でもある。弥生を本名の「アンドロメダ・プロメシューム」と呼ぶ。普段は幻影で本当の姿を隠しており、TV版で素顔を現したのは最終話のみであった。ラーメタルの安泰のみを考え、地球には侮蔑的であり、地球人へ興味を持ち始めた娘達への扱いは冷たかったが、プロメシューム(弥生)が、自ら命を棄てて、全能の神と信じてきた災厄の元凶であるラーに突入するとセレンから告げられ、ラーを破壊された事でラーメタルが地球の軌道に入って。共に太陽の恩恵により暖かさが戻り、そのことで迷信に囚われて娘を信じてやれなかった自分の愚かさを悔やみ、更にセレンから弥生の願いである「ラーメタルに住む地球人達を地球へ帰して欲しい」という言葉を受け容れて和解する。 〔映画版〕容姿は幼いものの、言動は成人女性のそれであった。また瞳が描かれていないため、仮面のような容姿となっており冷たい印象を与える。地球人や配下である弥生に対しては、基本的に冷酷な態度で接していたが、ラーメタル人の将来を憂い、指導者としての任に殉じる面も多々見られた。また、「知恵の輪」からはレーザーに似た光線を放つ事が可能で、新1000年女王や弥生を攻撃し、新女王は絶命した。しかし、瀕死の重傷を負わせた弥生をファラに改造を行わせようとした時に始の介入に遭い、更に起き上がった弥生から背中を銃撃されて致命傷を負い、その後の歴代の1000年女王の集中攻撃を受けて死亡した。 新1000年女王 声 - 潘恵子 名前は漫画版での表記で、TV版でのクレジット表記は新女王。 弥生に似た姿をしているが、漫画版では弥生と違い、傲慢な性格で地球人を見下している。TVでは彼女のほうが弥生に比べて釣り目である。次代の1000年女王としてラーメタルより遣わされた。しかし弥生は交代を拒否し、金星での決闘を行うことになる。なお、スタッフによるイメージセルでは、弥生を緑がかった黒髪にしたような姿でも描かれている。 ヤゴ 声 - 小山茉美 名前は映画公開後、漫画版で登場した際の表記。映画では名前がなく、クレジット表記は新女王。 〔漫画版〕新1000年女王が倒された後に立体映像による通信装置で登場し、弥生に交代を迫ったが再登場することはなかった。 〔映画版〕次代の1000年女王として登場。交代を拒否した弥生に対して対抗意識を見せたが、「出過ぎた真似をした」としてラーレラに処刑される。 ゲラン大佐 声 - 野島昭生 TV版に登場。夜森から「弥生が祖国ラーメタルを裏切っている」との報告を受けた聖女王が真偽を確認すべく、派遣したラーメタル人で死神ゲランと恐れられている。弥生の祖国への忠誠を一旦は確認したものの、夜森の密告から腑に落ちない点を感じたため引き続き再調査を行うことになり、夜森と共に1000年女王と1000年盗賊の和解の妨害を繰り返すようになり、始を殺害しようとしたところでレイジと弥生の攻撃を受けて倒れ、1000年盗賊に拘留される。 かつてはラーメタル星の戦闘機隊の教官として新米パイロット達を訓練しており、セレンも訓練を受けた生徒の1人だったが、最期は1000年盗賊と和解した弥生に射殺される。だが、絶命前に弥生の裏切りを夜森に連絡し,夜森がそれを聖女王に伝えた為、弥生は1000年盗賊と和解した代償として、ラーメタルが送り込んだ新1000年女王との決闘を強いられる事になる。 レオパルド指令 声 - 曽我部和行 フルネームはラー・フランケンバッハ・レオパルド。聖女王の親衛隊機甲団総司令の肩書きを持ち、ラーメタル最強の機甲団を率いる。 『宇宙交響詩メーテル』では、漫画版に近い容貌で(声は松本保典)、プロメシューム、ラーレラと共に登場している。 〔漫画版〕若い将校といった風貌をしている。始のことを見下し、サル呼ばわりするが、敵ではあっても相手が立派な戦士であれば、敬意を払う。機甲団を率いて地球に残った1000年盗賊達と戦い、彼らを圧倒するが、地球人達の思わぬ兵器により苦戦を強いられ、やがて敗北を認め、その責任を採って自害する。 〔TV版〕高齢の風貌をしている。巨大な宇宙船で地球に接近し、迎撃に当たったIDHの戦闘機隊を全滅させ、地球防衛軍の地上施設にも壊滅的被害を与えた。戦いを決めるのは軍事力ではなく、頭脳であるとの考えからこうした勝利に驕らず、地球の頭脳集団を潰すよう地球にいる夜森に指示を送るが、その計画は悉く失敗し、最後は母艦で猛攻をかけ、立ちはだかるセレンのふたつ星を追い詰めたが、弥生のゴンドラの参戦によって敗北する。 機甲団副官 声 - 麦人 TV版に登場したレオパルド機甲団の副官。クイーンマザウルスを指揮して地球攻撃に向かうが、1000年盗賊のふたつ星との戦いで敗死。 ドクターファラ 声 - 野沢那智 映画及び漫画版に登場。ラーメタル星にいる弥生の婚約者で地球移住用の巨大宇宙船・宮殿船の操艦を行い、地球侵攻の司令官としてラーメタル人を率いる。 映画版では弥生のことをラーメタル名の「プロメシューム」と呼んでいる。漫画版ではラーメタル名で呼ぶことはほとんどない。 〔漫画版〕レオパルドの弟で、ラーメタル人の医学者でもある。弥生を宮殿船に連れ去り、自ら性格改造手術で弥生を自分の思い通りにしようとするが、救出に来た始に阻止され、敗北の責任を採った兄と違って未練がましく逃げ出して始を狙うが、夜森と相討ちとなった。 〔映画版〕ラーレラからは次期指導者として目をかけられていた。ラーメタル人が地球のっとりの計画を立てているという事実を隠し、弥生を欺いていたことを心苦しく思っていた。性格改造手術で彼女をロボット同然にしようとするラーレラの命を受け、やむなく改造手術を実行しようとしたところを、宮殿船に侵入した始に撃たれ、そして自らの過ちを悔いてラーレラの最後の攻撃から弥生を庇い、始に後を託して死亡する。 カルデラ 声 - 安田昌代 映画版に登場するファラの副官で、感情の乏しそうな冷たい表情をしている。ファラにラーレラが呼んでいる旨を伝えるシーンで登場。一般公募で当選したファンが声を担当した。 パイロットA、パイロットB 声 - 堀秀行、座間吉宏 映画版で登場するラーメタルの空間機甲団所属パイロット達。戦闘機隊で「大気の橋」を渡ろうとする地球の空洞船を迎え撃つ。 パイロットAはセレンの戦艦が向かってくることをファラに伝え、指示を求めていた。そしてファラから向かって来る戦艦が1000年盗賊セレンの船と聞かされると「裏切者」として始末すべく、戦闘機隊に攻撃命令を下した。 パイロットBは戦闘シーンで夜森大介に地下空洞破壊の指令を出している。ニッポン放送「夜のドラマハウス」『アマチュア声優コンテスト』のグランプリ受賞の副賞に当選したファンが声を担当した。 ラーメタル士官 声 - 古川登志夫、塩沢兼人、千葉繁 映画版に登場。ファラが指揮する宮殿船に搭乗している士官達。ただし、古川のクレジット表記はコンピューターである。
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