ユニバーサル‐デザイン【universal design】
ユニバーサルデザイン(Universal Design)
この考え方は、障害を持った工業デザイナーであり、アメリカ、ノースカロライナ州立大学教授でもあったロナルド・メイスン氏が、1980年代の初めから提唱したもので、同大学のユニバーサルデザインセンターが示す7つの原則が知られています。
多様な能力を伴ったユーザーにとって、使い勝手が良く、入手しやすい、使用に柔軟性があり、ユーザーの好みや能力に応じて、幅広く対応できる。
ユーザーの経験、知識、言語技能などに関わらず、操作が簡単であること。
商品などの情報が、ユーザーの知覚能力に関わらず、分かりやすく提供されること。
偶然や思いがけない行動を含めて、誤操作から生じる問題が、大きな問題とならないこと。
使う際には、効率的に、やすやすと、そして最小限の労力ですむこと。
ユーザーの身体特性に関わらず、使いやすい大きさであること。
通産省では、1997年から「グッドデザイン賞」の中に「ユニバーサルデザイン賞」を新設していますが、「ユニバーサルデザイン」という考え方でないモノやシステムでは、今後は通用しないという意識が、国や企業に広がりつつあります。
ユニバーサルデザイン
小さな子供から成人、高齢者を含め誰にでも使いやすい設計のこと。バリアフリーという概念は、世の中に障害(バリア)があることを前提とし、それを取り除くことを意味するのに対し、ユニバーサルデザインははじめから障害(バリア)を作らずに設計していこうという概念である。
ユニバーサルデザイン
老人から子供まであらゆる人々が利用可能なデザイン。高齢者社会を背景に自動車にもこの概念が導入されつつあり、操作性が少しずつ改善されている。1998年にロン・メイス教授が提唱、90年にノースカロライナ州立大学内にユニバーサルデザインセンターが設立された。
ユニバーサルデザイン
ユニバーサルデザイン
ユニバーサルデザイン 【Universal Design】
(1)誰でも公平に利用できること
(Equitable Use)
(2)使う上で自由度が高いこと
(Flexibility In Use)
(3)使い方が簡単ですぐに理解できること
(Simple And Intuitive Use)
(4)必要な情報がすぐに理解できること
(Perceptible Information)
(5)うっかりミスや危険につながらないデザインであること
(Tolerance For Error)
(6)無理な姿勢をとることなく、少ない力で楽に使用できること
(Low Physical Effort)
(7)アクセスしやすいスペースと大きさを確保すること
(Size And Space For Approach And Use)
これらの理念は、ワークプレイスだけでなく、すべての工業系製品に共通している。
ユニバーサルデザイン
ユニバーサルデザイン
ユニバーサルデザイン universal design
ユニバーサルデザイン universal design
全体 ★★☆☆ 60歳以上 ★☆☆☆
道路空間における歩道や自転車道等の構造基準に
障害者や高齢者なども含め,だれにでも使いやすい形に,設計すること
- 「ユニバーサル」は「普遍的」,「デザイン」は「設計」の意味。「ユニバーサルデザイン」は,福祉の分野で使われ始め,2000年ごろから一般化を始めた。等生化(等しく生きる社会の実現)を意味する「ノーマライゼーション」の考え方の普及と合わせて,重要な考え方になると思われる。
- 障壁を取り除き,だれにとっても使いやすい状態にしていくことを表す考え方が「バリアフリー」である。「ユニバーサルデザイン」は,初めからだれにとっても使いやすい設計にすることを強調する考え方を指す。
- 「バリアフリー」が定着を深めていきつつあるのに対して,「ユニバーサルデザイン」は十分に定着しておらず,言い換えや説明付与の必要性は高い。
- 「だれにでも使いやすい設計」などと,より分かりやすい言葉で言い換えたり説明を付与したりすることも,効果的である。
- 「UD」という略語が用いられることがあるが,分かりにくい。
ユニバーサルデザイン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/08 02:45 UTC 版)
ユニバーサルデザイン(英: universal design、UD)とは、文化・言語・国籍や年齢・性別・能力などの個人の違いにかかわらず、出来るだけ多くの人々が利用できることを目指した建築(設備)・製品・情報などの設計(デザイン)のことであり、またそれを実現するためのプロセス(過程)である。
注釈
出典
- ^ a b Ron Mace (1985). “Universal Design: Barrier Free Environments forEveryone”. Designers West 33(1): 147-152.
- ^ “The Center for Universal Design - Universal Design Principles”. projects.ncsu.edu. 2020年7月4日閲覧。
- ^ a b “行方市、全国初 UDフォント一体導入 行政・教育、文書活用に”. 茨城新聞 (2019年3月20日). 2019年4月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年4月15日閲覧。
- ^ あれ、つま先しか届かない! 地下鉄の新型車両、その座席に異論 「立ち上がりやすさ」と「座りやすさ」の両立を神戸新聞NEXT 2021年5月22日
- ^ 障がい者制度改革推進会議 ヒアリング項目に対する意見書 第20回(H22.9.27)
- ^ “長寿社会対応住宅設計指針”. www.mlit.go.jp. 建設省. 2020年7月4日閲覧。
- ^ “移動等円滑化の促進に関する基本方針”. 国土交通省. 2022年7月6日閲覧。
- ^ “オリンピック・パラリンピックを見据えたバリアフリー化の推進に関する調査研究(空港から競技会場までのシームレスな移動の実現に向けた検討)”. 国土交通省. 2020年7月4日閲覧。
- ^ “公共交通機関等における障害者等への対応に係る職員教育の充実に関する調査研究」平成30年3月”. 国土交通省総合政策局安心生活政策課. 2020年7月4日閲覧。
- ^ 障害者の権利に関する条約の理念を踏まえた特別支援教育の在り方に関する意見書https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/044/attach/1298937.htm
- ^ a b c “Kazuo KAWASAKI”. www.kazuokawasaki.jp. 2018年8月27日閲覧。
ユニバーサルデザイン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/28 01:15 UTC 版)
「万葉植物園 (市川市)」の記事における「ユニバーサルデザイン」の解説
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ユニバーサルデザイン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/08 15:57 UTC 版)
「市川市動植物園」の記事における「ユニバーサルデザイン」の解説
救護施設設置、車いす対応スロープあり、手すり付き便器ありなど。 園内はバリアフリー化されており、車椅子での単独利用が可能。
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ユニバーサルデザイン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 02:51 UTC 版)
ユニバーサルデザイン書体(UD書体)とは、誰にでも読みやすいようなデザインの書体のことであり、UD書体のフォントはUDフォントと呼ぶ。例えば数字の「6」、「9」や「8」、「3」はフォントによっては非常に判別がしづらい。このような読みづらい文字を判別しやすいようにしたのがユニバーサルフォントである。UDフォントは見やすさのため、多くがふところの広いモダンな書体となっている。ゲタ(突き出し)の付いていないデザインが多いものの、ゲタの付いてるデザインの書体もある。 ゴシック体のUDフォントにはUD新ゴ(モリサワ)、TBUDゴシック(モリサワ)、イワタUDゴシック(イワタ)、イワタUD新聞ゴシック(イワタ)、みんなの文字ゴシック(UCDA/イワタ/電通)、UD角ゴ_ラージ/UD角ゴ_スモール(フォントワークス)、ヒラギノUD角ゴ(SCREEN)、NUDモトヤシーダ(モトヤ)、UD モトヤ新聞ゴシック(モトヤ)、UDゴシック体(ダイナコムウェア)、NIS_UDゴシック(ニィス)などがある。 丸ゴシック体のUDフォントにはUD新丸ゴ(モリサワ)、TBUD丸ゴシック(モリサワ)、イワタUD丸ゴシック(イワタ)、UD丸ゴ_ラージ/UD丸ゴ_スモール(フォントワークス)、ヒラギノUD丸ゴ(SCREEN)、NUDモトヤマルベリ(モトヤ)、UD丸ゴシック体(ダイナコムウェア)などがある。 明朝体のUDフォントにはUD黎ミン(モリサワ)、TBUD明朝(モリサワ)、イワタUD明朝(イワタ)、イワタUD新聞明朝(イワタ)、みんなの文字明朝(UCDA/イワタ/電通)、UD明朝(フォントワークス)、ヒラギノUD明朝(SCREEN)、NUDモトヤ明朝(モトヤ)、UD モトヤ新聞明朝(モトヤ)、UD明朝体(ダイナコムウェア)などがある。 UDのタイポス系書体(UDタイポス、NUDモトヤアポロなど)やUDの教科書体も登場している(UDデジタル教科書体など)。
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ユニバーサルデザイン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/30 05:41 UTC 版)
「浜名湖ガーデンパーク」の記事における「ユニバーサルデザイン」の解説
主要な園路は8m、細い園路も3mと幅広。建物への誘導のための点字ブロックを設置した。園路は誰もがスムーズに移動できるように段差をなくし、勾配も4%以下と車椅子や高齢者にやさしい設計。車椅子、ベビーカー等の貸出所も2箇所ある。
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