ユニバーサル‐ディスクフォーマットとは? わかりやすく解説

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ユニバーサル‐ディスクフォーマット【universal disk format】

読み方:ゆにばーさるでぃすくふぉーまっと

ユー‐ディー‐エフUDF


ユニバーサルディスクフォーマット

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/11 05:56 UTC 版)

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UDF
開発者 ISO/ECMA/OSTA
正式名 Universal Disk Format
導入 1995 ()
構造
限度
最大ファイル名長 254文字のISO/IEC 8859-1または127文字のUnicode
最大ボリューム サイズ 232 セクタ(HDD等の512バイトセクタで2 TiB、光学メディア等の2048バイトセクタで8 TiB)
ファイル名の文字 U+FEFFとU+FFFEを除くUnicode
特徴
タイムスタンプ アクセス、変更、属性変更
日付分解能 1マイクロ秒
フォーク 有り(リビジョン2.0以上)
パーミッション POSIX
透過的圧縮 無し
透過的暗号化 無し
重複排除 無し
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Universal Disk Format (ユニバーサルディスクフォーマット、UDF)は光ディスク用のファイルシステムである。UDFはISO 9660に代わるファイルシステムとしてOSTAと30以上のメーカーによって約6年の歳月を費やして策定された。実装はISO/IECEcma InternationalによってそれぞれISO/IEC 13346ECMA-167として規格化されている。JISにおいてはJIS X 0611として規格化されている。

特徴

  • プラットフォーム非依存となるよう設計されている[注釈 1]
  • 512バイト単位での書き込みと読み込み
  • 記録された情報の一部が破損しても、破損していない部分を読み出せる
  • CD(CD-R)時代の方式のようにセッションを閉じたりする必要のない、パケットライト方式に対応

リビジョン

UDF 1.02
1996年8月30日改訂。DVD-ROMDVD-RDVD-RWDVD+RDVD+RWのそれぞれのDVD-Video(Video モード)に適用されている。
UDF 1.50
1997年2月4日改訂。DVD-RAMの標準フォーマット。Virtual Allocation Table、スペアリングテーブルをサポート。パケットライトを採用しCD-RW、DVD+RW、DVD+Rでも利用可能。
UDF 2.00
1998年4月3日改訂。DVD-R、DVD-RW、DVD-RAMDVD-VR(VR モード)で採用。データ記録ならびにアナログ放送に対応。
UDF 2.01
2000年3月15日改訂。デジタル放送のストリーム信号記録用を想定して策定されたもの。DVD-ARで採用されている。2.0 のバグも解決している。
UDF 2.50
2003年4月30日改訂。BD-RE(Ver.2.0/2.1/3.0)とBD-ROM(Ver.1.0)とHD DVDで採用。AVCRECに対応。
UDF 2.60
2005年3月1日改訂。BD-Rで採用。従来のLogical OverWrite(LOW、論理書換)に加えてPseudo OverWrite(POW、擬似書換)をサポート。

UDF Bridge

UDF + ISO 9660(場合によっては + Rock Ridge, Joliet, HFS+)の2( - 5)重構造。UDFに対応していないOSでもISO 9660部分を読み出すことができるが、両ファイルシステムの制限の厳しい方を受けるために、単一ファイルの最大サイズはISO 9660の制限と同じ約 4 GiB(正確には232−1bytes)となる[注釈 2]

オペレーティングシステムのサポート

OS UDF リビジョン
1.02 1.5 2.0x 2.50 2.60
eComStation RW
FreeBSD 5.0以降 R R
Linux 2.4.x R R
Linux 2.6.x RW RW RW[注釈 3] R[注釈 4]
Mac OS 8、9 RW RW
Mac OS X 10.4 R R
Mac OS X 10.5 RW RW RW RW
Mac OS X 10.610.710.810.910.10 RW RW RW RW RW
NetBSD 4.x R R R R R
NetBSD 5.0以降 RW RW RW RW RW
Solaris 8、9、10 RW RW
R
Windows 2000 R R
R R R
RW RW RW RW R
RW RW RW RW RW

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ たとえば、一部の企業が行っているような、その社の製品を使わない限り、あるデータ構造を使うとその社の特許に抵触するようなデータ交換仕様、といったようなものは排除しないと、データの持ち主であるのに、そのデータを自由に扱えなくなったりする。
  2. ^ mkisofsなどでUDF Bridgeを作ると、単一ファイルの最大サイズが2 GiBに制限されてしまうことがある。
  3. ^ 2.6.10からHDD, RAM, DVD+RW, CD-RWへの書き込み、以前のバージョンでサポートしているメディアはこれより少ない
  4. ^ 2.6.26から

関連項目

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