依存性薬物の特徴として、耐性が作られることがあります。もともとその薬物の効果を得るために少量で済んでいたのに、その薬物を連用するようになると、だんだん同じ量では効果が少なくなってきます。いわゆる「強くなった」状態です。同じ量では十分に酔えないので、同じ効果を得るために量を増やさないといけなくなり、徐々に量が増えていきます。結果として、多量の飲酒を続けることになり、さらに依存が進行していきます。耐性は依存の形成の初期の段階で起こることが多く、病院に受診する頃には、体の調子が悪くなってきてむしろ量が減ってきているように見えることもありますが、依存症の発達の過程のどこかで耐性が形成されている段階があるはずです。
tolerance
「tolerance」とは、忍耐・寛容・許容範囲のことを意味する英語表現である。
「tolerance」とは・「tolerance」の意味
「tolerance」とは、「忍耐、耐久力、寛容」といった意味を持っている名詞の英単語である。他にもtoleranceには「包容力、容認、許容範囲」などの意味も含まれている。尚、toleranceの動詞は「tolerate」、形容詞は「tolerant」及び「tolerable」である。toleranceの覚え方としては、カタカナ読みである「トレランス」と意味の一つである「寛容」を利用して文章を作り、それを暗記するという方法がある。例えばトレランスを「虎ランす」に置き換えて「虎ランする事ができる寛容な動物園」という文章を作成すれば、暗記しやすいだろう。「tolerance」の発音・読み方
「tolerance」の発音記号は「tɔ́lərəns」、音節は「tol・er・ance」であり、カタカナ読みは「トレランス」である。発音の仕方として、最初の「t」の所は舌先を前歯の裏の歯茎につけ、息を止めたまま息で破裂させるようなイメージで「トゥ」と発音する。「ɔ」の部分は口を大きく開けてから、唇を丸くしながら前に突き出した状態で短めに「オ」と発音するのがコツである。「l」は舌先を前歯の裏の歯茎につけ、そのまま舌の両側から「ウ」と「ル」を同時に出すようなイメージで音を出す。「ə」の部分は口を少し開けた状態で、弱く曖昧なイメージで「ア」と言う。「r」は舌先を内側に巻き、口に触れないように「ル」のような音を出す。次の「ə」の所は先に述べた「ə」と同じ方法で「ア」と言う。「n」は舌先を前歯の裏の歯茎につけ、口から息が出ないようにしてから、鼻から「ン」という音を出す。最後の「s」の所は舌先を前歯の裏の歯茎に近づけ、その隙間から息を出すように「ス」と発音する。
「tolerance」の類語
「tolerance」の類語としては、「patience(忍耐、根気、辛抱強さ)」、「charity(寛容、寛大さ、慈愛)」、「forbearance(寛容、辛抱、忍耐)」などの英単語が挙げられる。「tolerance」の対義語
「tolerance」の対義語としては、「disapproval(不承認、不賛成、避難)」、「lethargy(無気力、不活発、不振)」、「 intolerance(不寛容、耐えられない事、狭量)」などの英単語がある。「tolerance」の語源・由来
「tolerance」の語源は、「重さに耐えた」という意味があるラテン語の「toleratus」や「重さに耐える」とう意味を持つラテン語の「tolero」であると言われている。「tolerance」に関連する用語の解説
「zero tolerance」とは
「zero tolerance」とは、「非社会的な行動に対して容赦なく厳正に罰する」という意味合いを持っている用語である。また「zero tolerance」は、品質管理における理念の一つとして用いられており、わずかな不具合も見過ごす事なく、不良品を徹底的に取り除くという意味がある。
「high tolerance」とは
「high tolerance」とは、「高い耐性、高度耐性」といった意味を持つ用語である。例えば「私は寒さに対して高い耐性を持っている。」を英訳すると、「I have a high tolerance for cold.」となる。
「fault tolerance」とは
「fault tolerance」とは、万一機器やシステムが故障・停止しても予備のものに切り替えるなどして機能を維持させ、正常に稼働させる仕組みを指す用語である。
「no tolerance」とは
「no tolerance」とは、「寛容でない、容赦しない、~を決して許さない」などの意味を持つ用語である。主な例文としては、「I have no tolerance for mistakes.(私は誤りを絶対に許さない。)」がある。
「tolerated」とは
「tolerated」とは、「寛大に取り扱う、黙って許す」などの意味を持つ英単語であり、「tolerate」の過去形・過去分詞形である。主な例文としては、「The movement is banned but tolerated.(この運動は禁止されているが、黙認されている。)」が挙げられる。
「intolerance」とは
「intolerance」とは、「不寛容、耐えられない事」などの意味を持つ英単語である。例えば「反対意見に対する過度な不寛容。」を英訳すると「Excessive intolerance of opposing views.」となる。
「tolerate」とは
「tolerate」とは、「許容する、許す、大目に見る」などの意味を持つ英単語である。tolerateの覚え方としては、カタカナ読みである「トォラレイト」と意味の一つである「許容する」を用いて文章を作成し、それを暗記するという方法がある。例えば「トォラレイト」を「虎0と」に置き換えて「虎0という動物園を許容する」という文章を作れば、暗記しやすいだろう。
「intolerable」とは
「intolerable」とは「tolerable」の対義語であり、「耐えられない、我慢できない、非常に不愉快な」といった意味を持つ英単語である。
「tolerance」の使い方・例文
「tolerance」を用いた主な例文としては、「She has a tolerance that other leaders don't have.(彼女は他のリーダーにはない包容力を持っている。)」、「Tolerance of alcohol differs from person to person.(アルコールの耐性は人によって異なる。)」、「I deeply appreciate your tolerance.(私はあなたの寛大さに深く感謝する。)」などが挙げられる。公差
薬剤耐性
【概要】 微生物も複製のたびに常にある程度の変異(=遺伝子の変化)を起こしているが、環境に適応したものが生き残る。低濃度の薬があるという環境に微生物がさらされると、その薬の効果をはねかえす性質をもった変異が選ばれる。ついに通常濃度でもはね返して増殖できる性質を獲得すると、もはや薬が効かなくなり、薬剤耐性になったと言う。反対語は感受性。
【詳しく】 薬剤耐性には3つのレベルがある。「遺伝子型の耐性」は、薬剤耐性に関連した遺伝子変異がみられるものを言う。「表現型の耐性」は、試験管の中で薬をまぜてHIVを増殖させ、薬があるのにHIVが抑えきれないという結果がみられるものを言う。「臨床的な耐性」は、患者が服薬して最適の薬剤濃度になっているのに、HIVが減らずに増殖し続けているものを言う。 非核酸系逆転写酵素阻害剤のように、たった1箇所の遺伝子変化でも完全に耐性になる場合があり、プロテアーゼ阻害剤のように、何カ所もの遺伝子変異の組み合わせで、ようやく耐性と言える場合もある。 一般に、薬剤耐性HIVは増殖力が弱く、免疫不全が進行しない場合がかなりみられる。その意味では、耐性だからと言って治療を諦めるのは得策とは言えない。

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