2000年ごろから
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 21:30 UTC 版)
1990年代より活動していた水樹奈々、田村ゆかりや、舞台俳優から転向した宮野真守などの「声優アーティスト」としての成功や、2005年(平成17年)から開催されているAnimelo Summer Liveなどのアニメソング系の合同フェス的なライブ の普及などにより、声優と歌手活動を両立させる声優がこの時期以降ますます増加するようになった。特に水樹は、ドームツアーやNHK紅白歌合戦への出場など、声優として初の音楽活動を行っていることが多い。 2010年代半ば以後はこの傾向が年々顕著になり、歌手としての日本武道館での単独公演を実現させる声優が、ほぼ毎年のように現れるようになっている(一例として、内田彩、東山奈央、内田真礼 など。特に東山は、自身初めての単独公演が日本武道館での開催であった)。 2000年代後半ごろから、一部のマスコミで「第4次声優ブーム」という表現が用いられるようになった(ただし、明確な定義はない)。このころから、子どもの「なりたい職業ランキング」の上位に「声優」がランクインするようになった。 2000年代後半以降、深夜アニメの本数が急速に増加。これにより、いわゆる「アニメバブル」という状況が生まれ、新人声優デビューは増加の一途をたどる。こうして花澤香菜、悠木碧、神木隆之介、日高里菜、佐倉綾音、瀬戸麻沙美、小倉唯、石原夏織、諸星すみれ、伊藤美来、夏川椎菜、水瀬いのり、富田美憂、林鼓子、楠木ともり、近藤玲奈、菱川花菜など当時10代でテレビアニメの主演を務める例も、以前よりみられるようになった。なおこの当時の10代デビュー組のうちMAKO、矢作紗友里、小見川千明、福原遥、黒沢ともよ、田所あずさ、伊波杏樹、武藤志織、茜屋日海夏、片平美那、松永あかね、石橋陽彩、増田里紅らは、声優デビュー作で主役である。 さらに、『ラブライブ!』や『アイドルマスター』『けいおん!』『BanG Dream!』『あんさんぶるスターズ!』など、ゲームやアニメ番組から派生した企画による声優ユニットが男女を問わず人気を博すことも多くなっていく。 特に『ラブライブ!』のμ'sは、東京ドーム公演やNHK紅白歌合戦への出場するなど人気を獲得した。このため、現在の声優は演技だけではなくアイドルのように、ルックス、歌唱力、ダンススキルが求められる例もある。逆に田野アサミ(元BOYSTYLE)や仲谷明香(元AKB48)、前島亜美(元SUPER☆GiRLS)など、アイドルから声優に転身する例も増えているとされている。 2010年代から小宮有紗、美山加恋、福原遥のように声優・俳優・歌手を兼業する者もいる。2010年代後半にはバーチャルなキャラクターを製作し、それに声優が声をあててYouTubeなど動画配信を利用して配信するVTuberが出現するが、このキャラクターを「声優」として、YTuberがほかのアニメ・ゲーム作品等に声をあてるという現象が開始されている。#バーチャルYouTuberの進出も参照。
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