チーム・ブルー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 00:22 UTC 版)
「無限のリヴァイアス」の記事における「チーム・ブルー」の解説
エアーズ・ブルーをリーダーとしたチーム。無法地帯である土星圏の出身なことから全員がアウトロー。起動間もない頃のリヴァイアスで、ツヴァイが隠蔽していた情報の暴露という手段によって主導権獲得に成功。以後、監視を名目にリヴァイアスを牛耳っていた。しかし、インプルス戦の最中にリフト艦内でブルーがリヴァイアス本艦を見限る発言をし、それをヘイガーとクライスの手で本艦に流されてしまったことで暴動が発生。失脚してしまった。 エアーズ・ブルー 声 - 檜山修之 5月2日生まれの15歳。土星の衛星ハイペリオン出身。第2操船課所属。不良集団チーム・ブルーのリーダーでもある。 寡黙かつ冷静でカリスマ性も高いが、好戦的な性格の持ち主でもあり、命令されることを極度に嫌い、他人を敵か味方かの立場でしか判断しない。マーシャル・アーツの使い手で、喧嘩の強さでは祐希すら容易く捻じ伏せるほどで、これが原因で彼はブルーにしつこく勝負を挑むようになった。 他人を力で抑えつけようとし、逆らう者には容赦しないが、その一方で火星圏の戦闘では、敗色が濃厚になるとニードルガンを自決するかのように自分の頭部に押しあてたり、戦闘後は誰もいないブリッジで一人涙を流すなど、その行動原理や内面は釈然としない所が多い。 家族に関しては、自治領の防衛省事務次官を父に持ち、兄が2人いるが、兄たちからは蔑まれながら育ち、それが現在の性格を形成する一因になっている。ハイペリオンが破壊された時には動揺を隠せなかったが、父以外の家族のことは口にすらしなかった。 リヴァイアスに乗艦後、チャーリーを暴力によってグループに引き込み、強引に情報を提供させる。リーベ・デルタが工作員2名に占拠された時はツヴァイに協力し、工作員達を拘束。同時にニードルガンを奪い取る。その後は独自の判断で工作員達を拷問し、一人を死に追いやった。ツヴァイの不手際を聞き知った後は、ニードルガンによる威嚇でブリッジを制圧し、フーに艦内放送でツヴァイの不甲斐なさを糾弾させ、2代目のリヴァイアス艦長となる。名目上は「監視役」と名乗り、ツヴァイと対等な関係であるかのように艦内にアピールしていたが、実態はツヴァイを指揮下に置き、周囲からは「王様」と揶揄されるほどの存在となる。ツヴァイのユイリィとは何時しか、互いに気になる存在になっていった。 土星圏の宙域に入った際にリフト艦に赴き、インプルスとの戦闘の最中、チーム・ブルーも多くの乗員たちも見捨ててリフト艦だけでハイペリオンへ逃れようとするが、回転衝角に故郷のハイペリオンを破壊されてしまい喪失。さらにヘイガーとクライスによってリフト艦での裏切り発言をリヴァイアス本艦に暴露されてしまい完全に失脚してしまう。家族と故郷を一度に失った末路に同情したのか、リフト艦クルーは彼を裏切り者として処罰しようとはしなかったが、チーム・ブルー狩りに転じた本艦のクルーたちに追い詰められてしまう。失意の中にいたために最初は抵抗する様子も見せずに受け入れようとしたが、庇ったユイリィを守るために、その場を逃亡する。元々はリフト艦とアインヴァルトを手土産に家族を見返すのが目的だったが、ネーヤにそれを指摘された際は動揺しながらニードルガンを発砲している。 ディカスティアとの戦闘の最中、偶然にも遭遇した昴治に匿われ、後に食事を持ってきた彼に持っていたニードルガンを託す。また、重傷を負った昴治の治療を妨害しようとしていたガーディアンズの人間を気絶させ、密かに昴治への恩返しもしている。 最終決戦時、工作員がリヴァイアスのブリッジ内に潜入した際は、ユイリィを守るために行動。彼女が肌身放さず持っていたバンダナを頭に巻いて、工作員の部隊に突撃していくが、敵の方が圧倒的な数であったために、さすがの彼でも対応し切れず、力尽きることになった。 暴力を行使する自身に対して毅然とした態度に出るユイリィとは対立していたが、次第に惹かれあっていき、彼女にセクシーな大人の雰囲気を感じさせるドレスをプレゼントしてもいる。また、ユイリィと似て自分よりも他人のことばかり優先する昴治のことも何気なく気にかけていた節があり、彼がグランとソンの裏切りで生じた混乱を収めようとパーティーを企画した際にも、無理をするなと彼を気遣う発言をした。自分が裏切ったにも拘らず、匿った上に食事まで用意してくれた昴治にニードルガンを託したのも、ブルーによれば昴治のような人間が持っていた方が良いらしく、少なからずこの時のブルーは、リフト艦やツヴァイのメンバー、イクミ以上に昴治のことを認めていたようである。イクミの独裁政権後も、愚痴に近い形で昴治が悩みを打ち明けた際には、内容は過激ながらも助言をしている。 Sere25以降、ハイペリオンの崩壊が原因で天涯孤独になったために、政府関連の施設に引き取られたものの、あっさり脱走して姿を消したことがCDドラマ3にて判明している。最終話では姿を見せなかったが、リヴァイアスに乗艦しており、またも祐希と一戦交えたようで、トレードマークであるバンダナを取られている。 公式外伝動画(本編のキャラクターがSD化している)では、ユイリィと花嫁花婿衣装に着替えている。 フー・ナムチャイ 声 - 江川央生 ブルーの副官的存在。彼の親戚でもあり、古くから崇拝している(ブルーが本家で、フーは分家出身)。「詐欺師の息子」(クリフ談)のためか頭の回転が速く口達者で仲間たちからは「言葉の魔術師」とも呼ばれており、パーティ時にはノリノリで司会も務めた。家族愛を重んじる一面があり、火星圏で祐希が兄を見捨てたと勘違いした時には、それを批判していたが、一方でブルー同様に仲間を捨て駒として見ていた節があった。 ブルー失脚後は拘束されていたが、ミシェルの手で救出される。イクミ政権時は治安要員として復帰。ゲシュペンスト戦の最中、リュウとの会話にて、自分たちを裏切ったブルーに対する復讐心を覗かせていたが、クルーの暴動を抑えられず、ブルーへの復讐どころではなかった。救助されたが、リヴァイアスに再乗船はせず、サイドストーリーではリュウを秘書扱いにして使用人と共に外出している描写がある。 公式ポスターでは生還パーティーを開く際、再び司会者を乗り気で務めていた。ラダンと共に空中に舞い上がっている。 クリフ・ケイ 声 - 長沢直美 11月11日生まれの15歳。看護科の生徒。 妖艶な雰囲気を漂わせたミシェルの「兄」。ニューハーフで、昔はミシェルとともに美人局をさせられていた。その時に、胸も豊胸手術を施されている。ただし、本編では直接言及されていないものの男根はそのままらしい。 チャーリーを誘惑して篭絡し、チームのために利用する。用済みとなるや脅迫まがいの拒絶行動に打って出たものの、ブルー失脚時にかばわれたことで、彼に心惹かれていく。ミシェルによって監禁から解き放たれるものの、ブルーへの復讐よりもチャーリーへの愛を優先したために決裂。以後、兄妹が顔を合わせる場面は描かれなかった。 チャーリーとの逃亡生活の末、Eランクのメンバーと行動を共にするようになる。昴治に撃ち込まれたニードルガンの針を抜くことになった際は、チャーリーに勇気づけられ、ユイリィの補佐を受けながら、慣れない医療用機械の操作に奮闘し、手術を成功させた。 最終回ではチャーリーと共にリヴァイアスに乗艦。清純風に髪型や服装を変え、真面目にカリキュラムを受けている模様。また、ドラマCD3において、再乗艦時には本格的な性転換手術を受けていたことが明かされた。 ミシェル・ケイ 声 - 堀江由衣 7月14日生まれの14歳。クリフの妹で、兄と同じく看護科の生徒。 昔は児童買春に従事させられていたが、ブルーの気まぐれで助けられる。ツヴァイのブライアンをたらしこんだが、ブルー失脚の際に見捨てられてしまう。元々自分勝手な性格で我が侭なため、反感を抱かれることも少なくはなかったようである。 ブルー政権失脚後は拘束され、性の捌け口にされてしまうが、タフな性格から次々と男たちを手ごまとし、可愛らしいセーラー服を始めとした品々を貢がせる。遂には自分のオタクっぽい取り巻き達を使って、まんまと脱出に成功する。しかし、兄のクリフにはチャーリーと共にいるために復讐を断られてしまい、逆上したミシェルは一方的にクリフと決別する。 イクミのクーデターの際に彼を支持し、救い出したフーとリュウと共にガーディアンズに加入し、リーダーに任命された。ブライアンへの復讐を目論むもイクミに止められる。ゲシュペンスト戦でリヴァイアス内が窮地に陥った時は、取り巻きたちに見捨てられ、本艦に取り残される。潜入してきた兵士に命乞いをするも、トリモチ弾で捕まってしまい、その時は、自分が散々貶していたクリフやブルーの名を叫び助けを求めていた。 事件後はリヴァイアスには再乗艦せず、サイドストーリーではあおい同様に髪を伸ばし、恋人を作っている描写がある。 リュウ・ギイル 声 - 檜山修之 力は強いが、頭はあまり強くないという筋肉バカ。ただし、祐希には2回、喧嘩で負けている。CDドラマではソンと共にブルーに怯える姿を見せた。ブルー失脚後はフーと一緒に拘束されていたがミシェルの手で救出された。イクミ独裁下では治安要員として働いていたが、行き過ぎた行動に出てしまったらしく、イクミに制裁を受けている。救助されたが、リヴァイアスに再乗船はせず、サイドストーリーではフーの秘書兼使用人として共に外出している描写がある。 ソン・ドッポ 声 - 菅原淳一 こずるい性格。リヴァイアスに乗る前にチーム・ブルーにちょっかいを出したが一蹴され、傘下に入り、木星圏での裏組織とのパイプ役となっていた。グランと組んで造反しようとするが失敗に終わり、命乞いも空しく、グランと同じ末路を辿り、廃人と化した。
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