タズサとその周辺人物
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「銀盤カレイドスコープ」の記事における「タズサとその周辺人物」の解説
桜野 タズサ(さくらの タズサ) 声 - 川澄綾子 本作の主人公。 1989年9月10日生まれ。オリンピックの日本代表候補に挙がる程の実力を持つフィギュアスケーター。作中では16歳(2005年12月時点)から20歳(2010年4月時点)。アイスリンク「東京クリスタルガーデン」所属。専属コーチである高島優司の邸宅に妹と共に身を寄せている。 カトリック系の名門女子校の聖トゥーランド女子学園の高等部に通っているが、性格は高慢・高飛車で自らを「100億ドルの美貌」と称し、その生活態度は品行方正とはほど遠い。そのためマスコミや世間一般、さらにはスケート連盟からも「氷上の悪夢」と呼ばれ、目の敵にされている。また本番においてはクジ運が悪いことが多く、6点満点採点形式の時にはショートプログラムで基準となる1番になってしまい、後に滑るスケーターの得点が大幅に抑えられるという事態になってしまったこともある。趣味はアイスホッケーの観戦、漫画・アニメの鑑賞で特に『ONE PIECE』がお気に入り。 3巻以降ではオルガ、アレッサの引退に伴って、リア・ガブリエラ・ドミニクと共にトップスケーター「BIG4」の一人に名を連ねるまでになる。 マスコミ嫌いや歯に衣着せぬ物言いで世間では嫌われ者だが、クリスタルガーデンのアイスメイト、シンディ、ガブリエラ、リア、アレッサ、オルガ、ステイシーなどのスケーター仲間や、ジャッジ、フィギュア関係者からは相応の敬意を払われている。 主な戦績は、2004年世界ジュニア選手権女子シングル銅メダル、2006年トリノ五輪女子シングル4位、2006年世界選手権女子シングル銅メダル、2007年世界選手権女子シングル銀メダル、2008年世界選手権ペア銅メダル、2009年世界選手権女子シングル銅メダル、2010年世界選手権女子シングル金メダル。 ピート・パンプス 声 - 吉野裕行 タズサになぜか100日間憑依することになってしまったカナダ人の幽霊。アニメでアビエイター(飛行機乗り)だった。16歳没。死因は小説ではコロラドで落雷の直撃を受けたため、アニメではモントリオールで操縦していた小型飛行機が墜落したためとなっている。ピートに憑かれたことによってタズサは日常生活で見聞きしたことが彼に筒抜けとなり、その結果プライバシーが全くと言っていいほどなくなってしまった。そのためタズサはピートの事を最初「悪霊、寄生虫」などと言って毛嫌いしていたが、数々の苦難に遭遇する度に彼に励まされるうち、しだいに心の支えとなっていく。勉強嫌いなタズサに比べ、そこそこ頭が良い。トマトが大の苦手。 高島 優司(たかしま ゆうじ) 声 - 小杉十郎太 アイスリンク「東京クリスタルガーデン」の専属コーチで、タズサが5歳の頃にその才能を見出し、以来ずっと指導している。優しく温厚な人柄で、タズサにとって最大の理解者。高級外国車が何台も並ぶ大邸宅で長きに渡り「独身貴族」を貫いていたが、トリノオリンピック終了後に電撃結婚した。風貌は小説、漫画、アニメで全て異なる。 タズサがトリノ五輪で活躍してからは海外からもスケーター達が集まる名コーチとして有名になった。 三代 雪江(みしろ ゆきえ) 声 - 鈴木弘子 日本スケート連盟強化部長で監督。30年ほど以前は自らもフィギュアスケーターだった。 いつも高価な洋服や強い香水、派手な貴金属類を身に着けてセレブを気取っている。漫画・アニメ版で先に容姿が明らかになった。 タズサに匹敵する程の減らず口の持ち主で、彼女に会うたび挨拶代わりに嫌味を放つため、タズサからは「イヤミ3代(-さんだい)」と呼ばれている。しかし、監督としての仕事には私情を挟むことはなく、スケート選手を性格の善し悪しや世間の評判ではなく純粋に実力で判断するという強い信念を持っている。 トリノ五輪後も健在で、相変わらず連盟では多大な発言力を持っている。2008年には「ペアに転向した桜野タズサはメダルを取れるのか?」という記者の質問に対して大笑いし、もしタズサがメダルを取ったら(ただでさえすごい)化粧を倍増すると約束。変貌を遂げたタズサが本当にメダルを取ってしまったため、その口約束をちゃんと守り化粧を倍増、そして付いたあだ名が「マダムギャラクシー」。彼女を尊敬しているヨーコをして「良識を超えた」、普段からイヤミを交わす間柄であるタズサからは「もみの木」と呼ばれ、スケート界の大物達もお世辞一つ言えないような格好になってしまった。権威ある雑誌の栄えある「ナイトメリッシュドレッサー(悪夢のような装い)賞」に、スケート会からは初めて全会一致の5秒で選出された。 桜野 ヨーコ 声 - 斎藤千和 タズサの7歳年下の妹。小説版の第4巻の主役。タズサと同じ東京クリスタルガーデンの年少クラスに在籍する。性格は姉と同様かなり生意気で、タズサを呼ぶときに「姉貴」「タズ姉」どころか「タズサ」と呼び捨てにすることもある。 しかし、その素顔はスケートの才能に恵まれた姉に極度のコンプレックスを抱く悩み多き少女。同世代に神尾来夢という強力なライバルがいるため、未だに「チェリー」(一度も表彰台の頂上に上ったことがない)。 小説第4巻で同じリンクに通う遠山秀悟と恋人同士となる。 主な戦績は、2008年東京選手権女子シングル(ノービス)4位、2008年全日本ノービス選手権女子シングル銀メダルなど。 本城 ミカ(ほんじょう ミカ) 声 - 井上麻里奈 タズサの10年来の親友。タズサと同じ聖トゥーランド女子学園高等部の生徒で、東京クリスタルガーデンでのアイスメイトでもある。服のデザインにおける類稀なる才能を持ち、タズサの演技用コスチュームも手がけている。やや天然が入っておりトラブルの引き金となるようなことをそうとは気づかずに口走ってしまうことがあるのが玉にキズ。 新田 一也(にった かずや) 声 - 千葉一伸 タズサに取材を申し込んだフリーのスポーツライター。マスコミ嫌いなタズサが快く取材に応じる数少ない相手。後にタズサの自伝『銀盤カレイドスコープ』を執筆。トリノ五輪後には「桜野の取材といったらこの人」と言われるまでになる。 小説では気弱で影の薄い人物だったが、アニメでは煙草をよく吸う積極的で気取った感じの優男に容姿・性格が変更され、また至藤響子に好意を持っている。 桜野 ミイ 声 - 木川絵理子 タズサとヨーコの母親。非常に活動的で一年中世界各地で登山に没頭しており、タズサ達とはめったに会わない。その自由奔放すぎる性格が災いしてか夫である資産家・野村とは数年前に離婚し、絶縁状態。しかし実家の桜野家が地元の長野県でもかなり裕福な家庭であるため、二人の娘には経済的な不自由はさせていない。 エフゲーニャ・ジルキレフト 世界的に有名なロシア人女性コーチ。2004年世界ジュニア選手権で好成績を収めたタズサに才能を見出し、彼女のためにヨハン・シュトラウス2世のワルツやパブロ・デ・サラサーテのツィゴイネルワイゼンの曲を使用したプログラムを作成した。
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