コックピット‐ボイスレコーダー【cockpit voice recorder】
読み方:こっくぴっとぼいすれこーだー
ブラックボックス (航空)
(コックピットボイスレコーダー から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/26 17:30 UTC 版)
ブラックボックスとは、フライトデータレコーダー (FDR) とコックピットボイスレコーダー (CVR) の通称である。
注釈
出典
- ^ “会社沿革”. 東京計器航空株式会社公式サイト. 2015年12月14日閲覧。
- ^ a b “洋上事故想定外、発信機能なく フライトレコーダー―陸自ヘリ事故:時事ドットコム”. 時事ドットコム. 2023年4月20日閲覧。
- ^ “墜落機ブラックボックス、米国への引き渡し否定”. AFP (2020年1月9日). 2020年1月9日閲覧。
- ^ a b 国交省:小型機にフライトレコーダー 実証実験へ - 毎日新聞
- ^ 河北新報 2018年8月12日 3面
- ^ 佐賀・神埼の陸自ヘリ墜落:飛行データ異常なし 陸自調査長期化へ - 毎日新聞
- ^ “Flight Data Recorder Systems” (PDF). Federal Aviation Administration (2007年4月10日). 2010年4月8日閲覧。
- ^ “飛行データ解析技術(FDM/FOQA)の動向”. (公財)航空機国際共同開発促進基金. 2021年8月20日閲覧。
- ^ a b “Flight Data Recorder OSA”. 2015年5月6日閲覧。
- ^ Section 3 Point B of TSO-C124b
- ^ “Cockpit Voice Recorder Equipment” (PDF). Federal Aviation Administration (2006年6月1日). 2015年9月5日閲覧。
- ^ “Federal Aviation Regulation Sec. 121.359(h)(i)(2), amendment 338 and greater - Cockpit voice recorders”. Risingup.com. 2015年9月5日閲覧。
- ^ “フライトレコーダのはなし” (PDF). 海上保安庁. 2015年5月6日閲覧。
- 1 ブラックボックス (航空)とは
- 2 ブラックボックス (航空)の概要
- 3 概要
- 4 フライトデータレコーダー
- 5 コックピットボイスレコーダー
- 6 回収
- 7 事故以外
コックピットボイスレコーダー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/22 23:46 UTC 版)
「南アフリカ航空295便墜落事故」の記事における「コックピットボイスレコーダー」の解説
1989年1月6日、遠隔操作型の無人潜水機(ROV) ジェミニは深さ4,900メートル(16,100フィート)からコックピットボイスレコーダー(CVR)の回収に成功した が、フライトデータレコーダーは発見されなかった。 ファン・セイルは政治状況を考慮し、ワシントンDCの米国運輸安全委員会 (NTSB)にボイスレコーダーを引渡し、自身が立ち会うことで調査の中立性を確保した。 ファン・セイルは、南アフリカでCVRの分析を続けていれば、真実を隠蔽したと非難されただろうと述懐している 。 CVRの記録開始から約28分後に火災警報が鳴り、その14秒後、電気系統のブレーカーが飛び始める。捜査官たちはこのとき、約80の回線が切れ、電気系統、昇降舵・方向舵等の操縦系統が失われたと推測している。アラームの81秒後にCVRのケーブルが焼き切れ、記録はそこでストップしていた。また後の調査で、溶融した金属塊の中から焼け焦げた未使用の消火器が回収され、乗組員は貨物室に入って消火しようとしたものの、火勢の強さにあきらめざるを得なかったと考えられている。 貨物室を復元しての調査が行われた結果、燃えたのは床から1m以上の部分であり、特に貨物室前方の壁と天井が激しく燃えていたことが判明した。ファン・セイルは、右前方のパレットが火元であることを発見した。 パレットに積まれた貨物の大部分はポリスチレン包装のコンピューター機器だった。何らかの原因でこれが発火し、ポリスチレンが燃えてガスが発生、天井付近に蓄積。これがフラッシュオーバーを起こし、貨物室全体に影響を及ぼした可能性があった。 ファン・セイルは火元は特定できたものの、なぜ火災が起こったのかについては突き止めることが出来ず、そのまま調査を終了した。ただし公式報告書ではコンピューター機器の存在に注目し、コンピューターの中に含まれているリチウム電池が自然発火した可能性を指摘している。
※この「コックピットボイスレコーダー」の解説は、「南アフリカ航空295便墜落事故」の解説の一部です。
「コックピットボイスレコーダー」を含む「南アフリカ航空295便墜落事故」の記事については、「南アフリカ航空295便墜落事故」の概要を参照ください。
コックピットボイスレコーダー (CVR)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/21 07:32 UTC 版)
「ボイスレコーダー」の記事における「コックピットボイスレコーダー (CVR)」の解説
詳細は「ブラックボックス (航空)」を参照 航空機等に搭載されている物を指してこう呼ぶ場合もある。 古く航空機の起こす航空事故では、高高度から落下したり空中で四散するような重大な事故が発生した場合、その乗組員はおろか乗客すら、生還する望みが薄い。関係者の事故証言が得られないため、事故原因の究明は難航するのが常であった。この問題において、操縦室内の音声や管制官との無線交信を記録(録音)する事で、事故原因の究明に役立てようと考えられたのが、この装置である。この装置は発見されやすいように、電波発信機や音波発信機が組み込んであり、機体が破壊されるなどして外部からの電源供給が停まると、内部電池によって数週間に渡って断続的に信号を発生させ、これによって所在を知らせる機能が搭載されている。 今日では、一定以上の大きさやエンジン数を持つ航空機には必ず搭載が義務づけられ、事故が発生した際には、重要な資料となる。なお過去に究明された膨大な数の航空機事故事例にて蓄積された情報により、より安全な航空機の設計や、安全な運行、また起こりやすい問題(人的ミス・人為的トラブル)の排除といった様々な安全化技術が進み、現代の航空機は、他の交通機関を凌ぐほどの安全性を持った乗物となっている。 この機器は、古くはエンドレス・テープレコーダー(始点と終点のない輪になったテープを巻いて用いる)を密閉容器に組み込んだ物であったが、磁気テープが熱に弱く、また長時間利用すると劣化しやすいことから、近年ではフラッシュメモリーを発泡樹脂で包んで記憶媒体とし、これに前出の信号発信機を取り付けたユニットとなって、爆発・落下の衝撃、高温、また海底に投げ出された際の高水圧や寒冷地の極低温にも耐えて、内部の記録情報が損なわれないような構造となっている。 なおブラックボックスとも呼ばれるが、この航空機用のボイスレコーダーは発見されやすい色に塗られているのが通例である。赤や黄色、またはオレンジ色などをしている。ブラックボックス(航空)を参照。 CVRに録音された音声は非公開が原則で、シカゴ条約においても認められている(音声から書き起こしたトランスクリプトは事故調査報告書などで必要部分が公開される)。日本では内容を聞くことができるのは、国土交通省の外局として設置されている運輸安全委員会(旧航空・鉄道事故調査委員会)関係者、警察、検察など捜査機関関係者のみであり、報道される航空事故などが起きた際の音声の多くは裁判などでこれらの機関によって公開されたか、流出したものである。
※この「コックピットボイスレコーダー (CVR)」の解説は、「ボイスレコーダー」の解説の一部です。
「コックピットボイスレコーダー (CVR)」を含む「ボイスレコーダー」の記事については、「ボイスレコーダー」の概要を参照ください。
コックピットボイスレコーダー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/27 10:19 UTC 版)
「ブラックボックス (航空)」の記事における「コックピットボイスレコーダー」の解説
コックピットボイスレコーダー(CVR)は、航空機事故や事件の捜査のため、主に旅客機のコックピット内の音声を録音するために使用される。 コックピット天井に取り付けられた会話収音用マイクロフォンでコックピット内の音声が収録され、また航空無線機の音声信号(航空交通管制)も簡易なミキサーを通じて収録される。該当するFAA TSOはC123b「Cockpit Voice Recorder Equipment」である。 ほかの場所に記録されない限り航空機はCVRを携帯する必要があり、またCVRは航空交通管制との通信を記録することが要求される。 2008年現在、記録時間が2時間以上であることがFAAの要件であるため、標準的なCVRは2時間4チャネルのオーディオデータを記録することができる。以前の要件では記録は30分間だったが、調査に必要な音声データの重要な部分は記録終了の30分以上前にある場合が多かったため改正された。 CVRにはフラッシュメモリが内蔵されデジタル記録がされている。技術を使用し、衝撃、振動、湿気に耐えられるようにしている。最も古いCVRでは、アナログワイヤレコーディングを使っており、のちにアナログ磁気テープに変わった。多くのテープユニットでは、テープを自動的に終端部で反転させ2つのリールを用いて記録していた。また8トラックカートリッジと同じサイズのエンドレステープの単一リールを使用しているものもあった。テープが一巡すると古いオーディオ情報は30分ごとに上書きされる。墜落時の衝撃や水没などで媒体が破損している場合には磁気テープからの音声の回復が困難になることもあり、また機材の省スペース化が進んだこともあって、現在では磁気テープ方式はあまり用いられていない。 航空機の事故時には電源を喪失することも多い(上記のように、墜落前に記録が途絶してしまうと原因究明の支障となる)。電源喪失時にも記録を継続する事が出来るように多くのCVRには蓄電池が組み込まれている。 コックピット内のクルーの会話は重要な証拠であるが、会話に事故原因につながる手がかりがほとんど見られない例もあり(大韓航空機撃墜事件など)、この場合原因解明が困難になる。
※この「コックピットボイスレコーダー」の解説は、「ブラックボックス (航空)」の解説の一部です。
「コックピットボイスレコーダー」を含む「ブラックボックス (航空)」の記事については、「ブラックボックス (航空)」の概要を参照ください。
- コックピットボイスレコーダーのページへのリンク