コックピットボイスレコーダーとは? わかりやすく解説

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コックピット‐ボイスレコーダー【cockpit voice recorder】

読み方:こっくぴっとぼいすれこーだー

ボイスレコーダー


ブラックボックス (航空)

(コックピットボイスレコーダー から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/26 17:30 UTC 版)

ブラックボックスとは、フライトデータレコーダー (FDR) とコックピットボイスレコーダー (CVR) の通称である。


注釈

  1. ^ 参考として、新日本航空が使用する乗客19名乗りのターボプロップ機ドルニエ 228」の最大離陸重量は6,400 kg
  2. ^ ベル 412は5,397kg、BK117は2,850 kgである。7,000kgを超えるのはCH-47のような大型ヘリコプターであり、日本では自衛隊以外の導入例は少ない。
  3. ^ 消防服や救難機などに使われる明るいオレンジ色
  4. ^ 2014年マレーシア航空機、南東インド洋。

出典

  1. ^ 会社沿革”. 東京計器航空株式会社公式サイト. 2015年12月14日閲覧。
  2. ^ a b 洋上事故想定外、発信機能なく フライトレコーダー―陸自ヘリ事故:時事ドットコム”. 時事ドットコム. 2023年4月20日閲覧。
  3. ^ 墜落機ブラックボックス、米国への引き渡し否定”. AFP (2020年1月9日). 2020年1月9日閲覧。
  4. ^ a b 国交省:小型機にフライトレコーダー 実証実験へ - 毎日新聞
  5. ^ 河北新報 2018年8月12日 3面
  6. ^ 佐賀・神埼の陸自ヘリ墜落:飛行データ異常なし 陸自調査長期化へ - 毎日新聞
  7. ^ Flight Data Recorder Systems” (PDF). Federal Aviation Administration (2007年4月10日). 2010年4月8日閲覧。
  8. ^ 飛行データ解析技術(FDM/FOQA)の動向”. (公財)航空機国際共同開発促進基金. 2021年8月20日閲覧。
  9. ^ a b Flight Data Recorder OSA”. 2015年5月6日閲覧。
  10. ^ Section 3 Point B of TSO-C124b
  11. ^ Cockpit Voice Recorder Equipment” (PDF). Federal Aviation Administration (2006年6月1日). 2015年9月5日閲覧。
  12. ^ Federal Aviation Regulation Sec. 121.359(h)(i)(2), amendment 338 and greater - Cockpit voice recorders”. Risingup.com. 2015年9月5日閲覧。
  13. ^ フライトレコーダのはなし” (PDF). 海上保安庁. 2015年5月6日閲覧。



コックピットボイスレコーダー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/22 23:46 UTC 版)

南アフリカ航空295便墜落事故」の記事における「コックピットボイスレコーダー」の解説

1989年1月6日遠隔操作型無人潜水機ROVジェミニ深さ4,900メートル16,100フィート)からコックピットボイスレコーダー(CVR)の回収成功した が、フライトデータレコーダー発見されなかった。 ファン・セイルは政治状況考慮しワシントンDC米国運輸安全委員会NTSB)にボイスレコーダー引渡し自身立ち会うことで調査中立性確保した。 ファン・セイルは、南アフリカCVR分析続けていれば、真実隠蔽したと非難されただろうと述懐している 。 CVRの記録開始から約28分後に火災警報鳴り、その14秒後、電気系統ブレーカー飛び始める。捜査官たちはこのとき、約80回線が切れ、電気系統昇降舵方向舵等の操縦系統失われた推測している。アラーム81秒後にCVRケーブル焼き切れ記録はそこでストップしていた。また後の調査で、溶融した金属塊の中から焼け焦げ未使用消火器回収され乗組員貨物室入って消火しようとしたものの、火勢強さあきらめざるを得なかったと考えられている。 貨物室復元して調査が行われた結果燃えたのは床から1m以上の部分であり、特に貨物室前方の壁と天井激しく燃えていたことが判明した。ファン・セイルは、右前方のパレット火元であることを発見したパレット積まれ貨物大部分ポリスチレン包装コンピューター機器だった。何らかの原因でこれが発火しポリスチレン燃えてガス発生天井付近に蓄積。これがフラッシュオーバー起こし貨物室全体影響及ぼした可能性があった。 ファン・セイルは火元特定できたものの、なぜ火災起こったのかについては突き止めることが出来ずそのまま調査終了した。ただし公式報告書ではコンピューター機器存在注目しコンピューター中に含まれているリチウム電池自然発火した可能性指摘している。

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コックピットボイスレコーダー (CVR)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/21 07:32 UTC 版)

ボイスレコーダー」の記事における「コックピットボイスレコーダー (CVR)」の解説

詳細は「ブラックボックス (航空)」を参照 航空機等に搭載されている物を指してこう呼ぶ場合もある。 古く航空機起こす航空事故では、高高度から落下した空中四散するような重大な事故発生した場合、その乗組員はおろか乗客すら、生還する望みが薄い。関係者事故証言得られないため、事故原因の究明難航するのが常であった。この問題において、操縦室内の音声管制官との無線交信記録録音)する事で、事故原因の究明役立てよう考えられたのが、この装置である。この装置発見されすいように、電波発信機音波発信機組み込んであり、機体破壊されるなどして外部からの電源供給停まると、内部電池によって数週間渡って断続的に信号発生させ、これによって所在知らせ機能搭載されている。 今日では、一定上の大きさエンジン数を持つ航空機には必ず搭載義務づけられ、事故発生した際には、重要な資料となる。なお過去究明された膨大な数の航空機事故事例にて蓄積され情報により、より安全な航空機設計や、安全な運行、また起こりやすい問題人的ミス人為的トラブル)の排除といった様々な安全化技術進み現代航空機は、他の交通機関凌ぐほどの安全性持った乗物となっている。 この機器は、古くはエンドレス・テープレコーダー(始点終点のない輪になったテープ巻いて用いる)を密閉容器組み込んだであったが、磁気テープが熱に弱く、また長時間利用する劣化しやすいことから、近年ではフラッシュメモリー発泡樹脂包んで記憶媒体とし、これに前出信号発信機取り付けたユニットとなって爆発落下衝撃高温、また海底投げ出された際の高水圧や寒冷地極低温にも耐えて、内部記録情報損なわれないような構造となっている。 なおブラックボックスとも呼ばれるが、この航空機用ボイスレコーダー発見されやすい色に塗られているのが通例である。赤や黄色、またはオレンジ色などをしている。ブラックボックス(航空)参照CVR録音された音声非公開原則で、シカゴ条約においても認められている(音声から書き起こしたトランスクリプト事故調査報告書などで必要部分が公開される)。日本では内容聞くことができるのは、国土交通省外局として設置されている運輸安全委員会(旧航空・鉄道事故調査委員会関係者警察検察など捜査機関関係者のみであり、報道される航空事故などが起きた際の音声多く裁判などでこれらの機関によって公開されたか、流出したのである

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コックピットボイスレコーダー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/27 10:19 UTC 版)

ブラックボックス (航空)」の記事における「コックピットボイスレコーダー」の解説

コックピットボイスレコーダー(CVR)は、航空機事故事件の捜査のため、主に旅客機のコックピット内の音声録音するために使用されるコックピット天井取り付けられ会話収音マイクロフォンコックピット内の音声収録され、また航空無線機音声信号航空交通管制)も簡易なミキサー通じて収録される。該当するFAA TSOはC123b「Cockpit Voice Recorder Equipment」である。 ほかの場所に記録されない限り航空機CVR携帯する必要があり、またCVR航空交通管制との通信記録することが要求される2008年現在、記録時間が2時間上であることがFAA要件であるため、標準的なCVRは2時間4チャネルのオーディオデータを記録することができる。以前要件では記録30分間だったが、調査必要な音声データ重要な部分記録終了30分以上前にある場合多かったため改正された。 CVRにはフラッシュメモリ内蔵されデジタル記録がされている。技術使用し衝撃振動湿気に耐えられるようにしている。最も古いCVRでは、アナログワイヤレコーディングを使っており、のちにアナログ磁気テープ変わった多くのテープユニットでは、テープ自動的に終端部で反転させ2つリール用いて記録していた。また8トラックカートリッジと同じサイズエンドレステープ単一リール使用しているものもあった。テープ一巡すると古いオーディオ情報30分ごとに上書きされる。墜落時の衝撃水没などで媒体破損している場合には磁気テープからの音声回復困難になることもあり、また機材省スペース化が進んだこともあって、現在では磁気テープ方式はあまり用いられていない航空機事故時には電源喪失することも多い(上記のように、墜落前記録途絶してしまうと原因究明支障となる)。電源喪失時に記録継続する事が出来るように多くCVRには蓄電池組み込まれている。 コックピット内のクルー会話重要な証拠であるが、会話事故原因につながる手がかりがほとんど見られない例もあり(大韓航空機撃墜事件など)、この場合原因解明困難になる

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