録音された音声
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/05 06:57 UTC 版)
「ディファレント・トレインズ」の記事における「録音された音声」の解説
ライヒは初期の『イッツ・ゴナ・レイン』(1965年)、『カム・アウト』(1966年)で録音された人間の声を音楽の素材として使ったが、『ディファレント・トレインズ』はこれらの作品をルーツとしている。作曲するにあたり、ライヒは録音された声の中から、音高が聞き取れる部分を抜き出し、これに弦楽器の音程を当てはめ、楽譜に記した。『ドラミング』(1971年)以降、声に楽器の音を模倣させる手法が使用されていたが、ここではその逆が行われている。 以下の5人の声が使用されている。 ライヒの家庭教師だった女性ヴァージニア(Virginia)。録音当時70歳。ライヒが幼少の頃の汽車の旅に同行した頃の思い出を語る。 かつて客車のポーターを務めていたローレンス・デイヴィス(Rawlence Davis)。録音当時80歳。ニューヨークとロサンゼルスを結ぶ列車で働いていた頃の彼自身の思い出を語る。 ホロコーストを生き延び、アメリカに移住した人々の証言を記録したテープから、Rachella 、Paul 、Rachel の3人が当時の体験を語ったもの。エール大学の図書館などから入手した。 録音テープには、声と弦楽四重奏の演奏以外に、以下のものが使用されている。 1930~40年代のアメリカとヨーロッパの汽車の音を録音したもの。 サイレンとベルはエレクトラ・サウンド・エフェクツのものを許可を得て使用。 録音の加工には、カシオのサンプラー(FZ-1とFZ-10M)が使用された。
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