録音と映像とは? わかりやすく解説

録音と映像

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/22 15:04 UTC 版)

オペラ」の記事における「録音と映像」の解説

レコード発明オペラ世界にも変革もたらした当初録音時間制約大きかったため、代表的なアリア序曲独立して録音発売されることが多くエンリコ・カルーソーなどは20世紀初頭に一世を風靡した歌手である。一方では数組のセット用に全曲スタジオ録音する試み始まっており、1907年の「こうもり」と「道化師」が世界初オペラ全曲録音といわれるこのころ録音環境問題からオーケストラなど極度に人数省略されていたが、そうした状況徐々に改善。やがて劇場公演実況録音なども開始されたが、やはり音質のいいスタジオセッションのほうが長らく主流占め優れた録音効果などによって「耳で聞くオペラ」という鑑賞ジャンル打ち立てることになる。1950年代後半からはステレオ化したスタジオ録音対し実況部分的に1970年代にまでモノラル録音残っており、ノイズ処理や解像度の点で大きく立ち遅れていた。ただし、これは制作会社環境ばらつきが非常に大きくスタジオでモノラル主流だった1955年バイロイト音楽祭ニーベルングの指環』の実況デッカ・レコードによってステレオ録音試みられており、21世紀になって日の目浴びて大きな反響呼んだ1980年代ごろから実況録音音質向上すると、スタジオセッション次第減少し始め映像ソフト普及ともなってさらに激減21世紀に入ると滅多に行われなくなってしまった。映像へのシフト実況録音盤も減少させ、一時年間100点前後及んでいたオペラ全曲録音盤の国内新譜は、2010年代においては年に数点という有様である。 映像におけるオペラは、まず劇場用映画として登場プレスコ収録され音声あわせて歌手(または別人俳優)の口パク演技撮影する方式で、このやり方今日までオペラ映画として存続している(ただし、70年前後からは劇場上映よりもテレビ用途で制作されることのほうが多い)。舞台枠組みとらわれず自由に野外ロケ特殊撮影などを織り込めるのが特長である。音質画質の面でも(特に70年代あたりまでは圧倒的に)有利である。公演映画カメラ持ち込んで実況収録1950年代から始まっているが、当初撮影時機械音やズームレンズ未発達フィルム感度が悪い、などの問題があり、たとえば1960年制作の「ばらの騎士」(カラヤン指揮)などでは、音声のみ実況収録映像終演後に無人劇場口パク撮り直すことによって照明カメラ位置の自由を確保するという擬似実況方式前後拍手カーテンコール実況映像)を採用している。今日ではカメラ性能向上したためこの方式は見られなくなったが、一部分のみ映像撮り直したり、ゲネプロ収録組み合わせたり全部ゲネプロという場合もある)するケースはある。また、ゲネプロ収録およびプレスコ併用だが舞台フレーム一切画面に写さないため、実質的に映画となっているケースカラヤン指揮の「カルメン」など)も存在する1980年代ごろからの実況映像ビデオカメラに、1990年代からはさらにハイビジョン方式に切り替わっていった。現在では映画カメラフィルム)によるライブ撮影はほとんど見られないテレビビデオ再生装置普及映像技術進歩オペラ映像収録飛躍的に増加させた。今日ではかつてのレコードCD全曲盤に変わってビデオディスクオペラパッケージとして主流占めている。

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録音と映像

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/31 07:53 UTC 版)

メアリー・ガーデン」の記事における「録音と映像」の解説

メアリー・ガーデンは、1903年から1929年にかけて、グラモフォン&タイプライター社やコロムビア・レコードビクター社のために録音残した。その音源再発重ねて歴史的なオペラ音源愛好家興味の的となってきたが、ガーデン本人録音スタジオでの活動結果にたいてい失望してばかりであったという。中でも最も興味深いのは、1904年パリクロード・ドビュッシー伴奏作成した録音である。放送音源からも少数ながら音盤作成されている。 ガーデン出演した2つサミュエル・ゴールドウィン製作の無声映画のうち、1917年制作されたのが『舞妓タイース』であり、1918年製作されたのが第一次世界大戦舞台とした恋愛映画『誉の犠牲であったガーデンの声がなかったために、演技酷評され、どちらの映画成功しなかった。

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