録音と普及・その他のエピソード
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1967年(昭和42年)、新居浜市民会館で、田代美代子(石井好子門下の歌手で、既に歌謡曲歌手として成功していた)によってコンサートで初演された。1969年(昭和44年)に森山良子がレコーディングし、アルバム『森山良子カレッジ・フォーク・アルバムNo.2』に収録したのが最初のレコード化であった。 1970年前後には、この曲の反戦歌としてのメッセージ性や、1972年の沖縄返還への関心の高まりから、うたごえ運動や、歌声喫茶でよく歌われるようになっていた。 1975年にはNHKの音楽番組『みんなのうた』でちあきなおみの歌唱で紹介されたが、このときは2、3、11番だけという超ショートバージョンの形で録音・放送されている。1997年には、森山が『みんなのうた』で、1、2、3、8、11番という、ちあきのバージョンとは異なる形のショートバージョンを「みんなのうたバージョン」として録音し、放送された。また2021年2月27日にNHK Eテレで放送された『みんなのうた60スペシャル〜60年イヤースタート!〜』でも森山によって生で歌われた。 1995年にロス・ネリモスが2nd CD『ノルウェイの森のシンフォニー~ミュージック・フロム・ジ・アース第2集』に、1、2、3、9、10、11番、かつ3番と9番の間に沖縄民謡『海ぬチンボーラー』を挿入するというバージョンを収録した。ボーカルは尺八奏者・林真山が担当した。 歌手の新垣勉がさとうきび畑をカバー。彼の初CDとなった。 2001年12月5日に、森山は、11連全ての詞を歌う録音を「涙そうそう」とのカップリングでシングル発売し、この曲の歌唱で2002年の第44回日本レコード大賞では最優秀歌唱賞を受賞した。 2002年3月27日に歌手のEPOがカバーシングルとして、EMIミュージック・ジャパンからさとうきび畑のマキシシングルを発売。歌詞は1、3、8、9番となっている。なおこの曲は1995年9月27日発売のアルバム「UVA」に収録されていたものをシングル化したものである。 2005年の第56回NHK紅白歌合戦で、森山は(白組の一員として出場していた息子・森山直太朗とともに)この曲を歌った。 こうした経緯のため、森山はこの曲の代表的な歌手と見なされているが、森山の他にも、クラシック系(岡村喬生、新垣勉、鮫島有美子、錦織健、など)、ポピュラー系(上条恒彦、堀江美都子、宮沢和史、松浦亜弥、夏川りみ、など)、民謡系(上間綾乃)の多くの歌手に歌い継がれている。 また、この曲は、学校音楽教育の教材としても、様々な形で取り上げられている。1981年以後、音楽の教科書に何度か掲載されている。 2003年9月28日にはこの曲をモチーフとしたスペシャルドラマ『さとうきび畑の唄』(TBS)が放映された。 『笑点』(日本テレビ)2004年1月18日放送分では、この曲の「ざわわ」のフレーズを活かして様々な人や物を紹介するという問題が出題されたが、「ざわわ」の三文字を変えるという問題の分かりやすさが故に、答えの大半を観客に先に言われてしまう事態が起きた。
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