録音と楽譜
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/09 15:24 UTC 版)
筆写譜を基に藤井一興が1982年に録音した。武満は当初過去の曲を引っ張り出すことに乗り気ではなかったようだが、録音の出来を聴いて「このレコードに限って収録を許可します」と認めた。 現在は藤井の録音の他、高橋アキによる録音CD、高橋アキによる演奏が収録された武満徹全集第2巻も発売されている。Youtubeの検索結果という限定された枠においても、福島和夫が渡した楽譜で演奏しているピアニストが若干いるようである。 また、1957年に園田高弘が第2曲のみ録音しており、2005年に小学館から発売された『木之下晃 武満徹を撮る 武満徹 青春を語る』(ISBN 4-09-386135-8) の付属CDに収録された。これは現時点では初演当時の楽譜に基づく唯一の演奏である。 武満は1989年にこの曲を基に再構成し《リタニ》という題名をつけて新曲とした。題名の由来は、レント→連祷、つまりリタニ (Litany) という連想ゲーム的な方法による。こちらは多くのピアニストが録音している。 なお、オリジナルの自筆譜については現存しているとされているが、武満自身は無かったことにしたいようだったといい、現在のところ公開のめどは立っていない。日本ショットのカタログにも「二つのレント」の販売譜は2020年時点でまだ掲載されていない。
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