ITCの検証実験
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イタリアのボローニャ電子音響研究所をはじめ複数の研究所で、ITCにより録音された「死者の音声」の研究が行われた。その結果、録音された音声は「現在の科学的知識では説明不可能」とされた。録音された音声は更なる分析にかけられ、「90%以上の確率で故人が生前に話していた声と一致」した。その音声は、録音されたテープを逆再生した場合もメッセージとして聞き取れ、最も高性能のソフトウェアでも再現不可能とされた。 ITCには様々な批判があるが、この実験の結果では、複数の参加者が同時に1つのメッセージを聞き取ることが出来たため「様々な音が偶然意味を持って聞こえた」という説や「最初に録音を聴いたものにより実験者が誘導された」という批判的解釈は成り立たなかった。また、この研究では、実験者が使用する電波の種類を部外者が知る方法がないため、第三者がイタズラで介入する可能性も皆無であった。録音された音声は1400ヘルツを超えており、通常の人間の声帯(80〜400ヘルツ)では出せない周波数の音であった。声はITC参加者の質問に参加者の知らない知識を用いて返答したため「ラジオの電波が偶然とらえられた」とする説も成り立たなかった。 2004年のイタリア、グローセットの電子音声現象センターの実験では、厳重に監視下に置かれた電源の入っていないラジオからメッセージがとらえられた。
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