ITC配給以後
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/02 16:39 UTC 版)
「ジェリー・アンダーソン」の記事における「ITC配給以後」の解説
ジェリーとシルヴィアは『スペース1999』第1シーズン終了時に離婚し、また、本作製作中にITCの内部事情でジェリー最大の理解者ルー=グレイドの勢力が低下した事もあり、以後の作品はジェリー自身が出資者を募っている。 また旧来のスタッフを維持できなくなったため、ITC時代より製作規模がやや縮小されたり、権限が限られていた傾向があった。なお、ITCは後に実質的経営者の変遷を経て、海外資本に売り渡される。 ITC配給以後の作品は技術的にはITC時代より進歩し、内容的にもSFテレビのファンからは高い評価の秀作であり、復活第一弾といえる『地球防衛軍テラホークス』はイギリス本国では概ね成功をおさめ健在ぶりをみせつけたが、以降の作品は資金繰りなどの問題から短編や衛星局の作品もおおく、出資先の倒産等によりシリーズでない単発作品も多い。 シリーズ化した作品は『ディックスパナー』『スペースプリシンクト』『ラヴェンダーキャッスル』『新キャプテンスカーレット』で、『ディックスパナー』は6分、『ラヴェンダーキャッスル』は10分のミニシリーズだった。 特記すべきは『スペースプリシンクト』で、この作品は1時間枠で大予算をくんだライブアクションのテレビシリーズであり、ほぼ2クール分の24話分が製作された。しかし、日本ではディレクTVのSFチャンネルで日本語字幕で放送されたという未確認情報があるのみで、現在視聴困難である。 予算が付きパイロット版が制作されても、実際に放映までこぎつけることなく終わる作品が多かった。一方、離婚後のシルヴィアもプロデューサーとして活動し『スターメイデン』(1作のみ)などを発表している。 1983年 - 地球防衛軍テラホークス 1986年 - Space Police(スペース・ポリス)(出資先の倒産でパイロット版のみ) 1987年 - Dick Spanner(ディック・スパナー)(日本未放映・人形劇ではなく、ストップモーション・アニメ) 1994年 - Space Precinct(スペース・プリシンクト)(“Space Police”を改題実写化) 1999年 - Lavender Castle(ラヴェンダー・キャッスル)(日本未放映・人形劇ではなく、ストップモーション・アニメ) 2005年 - 新 キャプテン・スカーレット
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