みさえの親族
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「クレヨンしんちゃんの登場人物一覧」の記事における「みさえの親族」の解説
小山 よし治(こやま よしじ) 声 - 坂口賢一(第209話Aパート~第454話Cパート、SPECIAL 43)(1996年11月22日~2002年11月16日、2004年10月16日)→池田知聡(第611話Aパート~)(2007年9月14日~) みさえの父で、野原兄妹の母方の祖父。熊本県アソ市(現実の阿蘇市とは無関係)在住。大卒。元・中学教頭。 生まれは長崎市だが、原爆被害で熊本へ疎開し、現地でひさえに出会った。しかし、ひまわり誕生後は戦前生まれという設定が変更されて描かれている。疎開先で戦後の食糧難に見舞われたため、食べ物の大切さを3人の娘に口を酸っぱくして教えて育てた。みさえは父親の体験談に感銘を受け、しんのすけのピーマン嫌いを直そうと必死だが、むさえの胸には響かずタマネギが苦手である。 厳格で頑固、古典的な九州男児であるが美人に弱い一面も。果敢な性格であるが体力面では若者に簡単にねじ伏せられてしまう(しかし教頭時代に悪ガキを追いかけてきたため、足には自信があるらしい)。 対照的な性格である銀の介とは犬猿の仲=ライバル。銀の介からは「阿蘇山カルデラジジイ」呼ばわりされる(770話)、「よっちゃん」というあだ名をつけられる等、言い争いや意地の張り合いの度が過ぎて孫の取り合いまでに発展し、最終的に周囲に迷惑をかけ、みさえや双方の妻達から怒られる事もしばしばある(770話など)。しんのすけやひまわりにとっては祖父としてのウケや好評度が銀の介よりやや劣るためか、銀の介に嫉妬するような一面も多いが、根から嫌っているわけではなく、お互い仲良く接している描写もみられる。一度「お互いを見習う」ということから、「お互いがお互いになりきる」事があった。しかし、その一方で仲良くしていた所が、再び些細なことで言い争いを発展してしまうことも稀にある。 趣味は写経と囲碁、NHKの朝のニュース、午後7時のニュースを見ること。みさえ曰くクジ運はとことん悪く、宝くじで一万円が当たった際は思わず春日部の野原家まで報告に駆けつけ、その後続々と押し寄せた訪問客全員にかき氷やぜんざい、パフェをご馳走した。銀の介と同じく、しんのすけとひまわりの写メを待受にしているほど溺愛しており、またしんのすけとひまわりからも大切にされている。いわゆるツンデレ(第770話より)。一人称は「わし」。 地元での交友関係は不明だが、865話~867話で野原家を訪れた際は後から訪問客が大量に押し寄せた影響で、おケイや鳩ヶ谷夫妻(ミッチー&ヨシりん)、ひろしの部下の川口とも面識がある。 表向きには亭主関白であるが本性は愛妻家で、ひさえが入院した際(ひさえの項参照)には「あいつがいないとワシはもうダメだ」と、涙ぐむ描写も見られた。 小山 ひさえ(こやま ひさえ) 声 - 上村典子(第209話Aパート~)(1996年11月22日~) みさえの母で、野原兄妹の母方の祖母。 小山家三姉妹の輪郭は、母・ひさえのものを受け継いでいる(特に現在のみさえは髪型も似ていて、ひさえをそのまま若返らせたようであり、そっくりである)。また、押し入れを開けると物が流れ出てくる乱雑な収納術は次女のみさえに受け継がれた。 普段はおとなしい性格で料理上手。よし治・銀の介が犬猿の仲=ライバルであるのに対し、こちらはひろしの母・つると普段から仲が良い。『新クレヨンしんちゃん』6巻では、検査のため東京都内の病院に入院した。 小山 まさえ(こやま まさえ) 声 - 宮寺智子(第130話Aパート~)(1995年1月23日) 小山家3姉妹の長女。みさえの姉・むさえの長姉で、野原兄妹の母方の伯母。ひろしには「お義姉さん」と呼ばれる。35歳・独身。熊本県在住。大卒。中学教師で担当教科は国語。 登場当初はおっとりした明るい性格だった。普段から着物を着用し、日常会話に熊本弁を用いる。イタズラ好きで、恐ろしい仮面などを被り急に現れて飛び上がらせることは趣味の域。そのため、妹のみさえにはいつも怒られている。二回目に登場した時は、言葉遣いに厳しく細かいことにうるさいというキャラ付けがされていた。このためひろしはこの義姉を苦手としている。原作では10巻に1度だけ登場し、その後むさえが野原家に居候していることを知って押しかけてくるまで登場しなかったが、アニメではみさえの妊娠中などに何回か登場している。三姉妹が勢ぞろいして喧嘩をする様はまさに“女三人姦し”く、誰も手が付けられない。酒を飲んで酔っ払った時はさらにひどくなり、その時はひろしがその犠牲者となっていた。みさえの必殺技「グリグリ攻撃」はまさえ譲り。 小山 むさえ(こやま むさえ) 声 - 根谷美智子(第561話Aパート~)(2006年3月17日~)、樹元オリエ(小学生時代)(第742話Aパート)(2011年8月5日) 小山家3姉妹三女・末っ子。まさえ・みさえの妹で、野原兄妹の母方の叔母。25歳~26歳・独身。 姉のみさえ以上に子供っぽい性格で、精神年齢もしんのすけ以上に幼い。また、幼少期にかなり両親に甘く育てられたことから大人になったら余計に無責任でどうしようもない性格になってしまった。スタイルはみさえよりは良く、特にバストはみさえより大きく、かなり差があるらしい。水着は緑色のハイレグ。幼いころは長姉のまさえや次姉のみさえのおさがりを着ていたらしい。幼いころから落ち込んだときには、近所(熊本の実家)の公園の木に登り熊本城を眺める。これは大人になった現在でも変わっていない。ドッジボールが得意で、幼い頃は「熊本の弾丸娘」と呼ばれていたらしい。 数年前OLをやめて以降消息不明状態だったが、その理由は世界中の子供の写真を撮る写真家「根画 ヒルム」(声 - 宝亀克寿)の助手となり共に旅をしていたからだった。しかし根画がヌード写真に転向したこと、「才能がない」と破門を言い渡されたことに絶望。社会逃避の果てに資金も尽き、アパートを追い出され、春日部の野原家に転がり込み、2階に住み着いた。しかしそれからの生活は怠け者そのもので、一日の大半を寝て過ごす、掃除もせず散らかしたままなど、だらしのない有様であった。そのため姉のみさえを始めとする野原家の面々からは邪魔者扱いされることも多かったが、全般的には仲良く暮らしていた。屁理屈をこねることが非常に多く、その度に野原家の家族(主にしんのすけ)に「何言ってんだこの人」と突っ込まれる。「アルバイトしてみたゾ」において、かすかべ書店でアルバイトをしたが、根画の写真集を見つけたことで過去の忌まわしい思い出が蘇り、「過去を思い出したくない」と1日限りで辞めている。 前述のアルバイトにおいて、師匠である根画の「才能がない」発言が、根画自身も自然写真だけでは食ってゆけず、酒びたりの生活をし、魂のこもっていないヌード写真ばかりしか撮らなくなってしまった点をむさえに諫められたことに対する反発に過ぎなかったことが判明。よし治が野原家を尋ねに来た際、自分には姉たちと違って、誇れるものが何もないことへのコンプレックスを吐き出し、よし治から「故郷に戻って見合いをすればいい」と連れ戻されそうになるが、その際幼い頃にいたずらで撮った父の笑顔の写真を今も持ち歩いていたことに感激。そして父から自分の想いを貫くことを諭され、写真家の夢を取り戻した。また、しんのすけを幼稚園へ送りに行った際に、幼稚園の写真をよく依頼される女性写真家「連図」に出会う。折しも撮影旅行の助手を探しているところだった彼女はむさえに助手の話を持ちかけ、むさえは女性写真家の信念に自らが求めていたものを見出し、快諾。荷物をまとめ、野原家に感謝しつつ旅立っていった。 アニメ「九州のじいちゃんが来たゾ」において、よし治が野原家を訪れた時に「3ヵ月でカメラマンとして芽が出なかったら熊本に帰郷する」と猶予期間を与えられる。そしてアニメ「祝!!ナント!青春の旅立ちだゾ」でむさえの野原家からの旅立ちが描かれ(この展開は原作とは少々異なる)、野原家に感謝をしつつ旅立っていった。また、よし治の野原家訪問とむさえの過去が明かされる順番が、原作とアニメでは逆になっている。 以降は長らく登場していなかったが、原作では『新クレヨンしんちゃん』2巻vol.025、アニメ「おかえり、むさえちゃん!だゾ」で春日部に戻ってきており、現在は連図が営んでいる『バラクーダ写真スタジオ』で働きながら、かつて野原一家が仮住まいとして住んでいたまたずれ荘に住んでいる。入居している部屋は野原一家が以前住んでいた202号室であり、その後も原作と違い頻繁に登場している。まだ若く「おばさん」「おばちゃん」と呼ばれたくないという心境があるからか、しんのすけには「むさえちゃん」と呼ばれている。また、ひろしを「義兄さん(にいさん)・お義兄さん」、みさえを「姉ちゃん」もしくは「みさ姉」、まさえを「まさ姉」と呼ぶ。 ふさえおばさん 声 - 有馬瑞香(第655話Aパート~)(2009年1月16日~) アニメオリジナルキャラクター。ひさえの妹で3姉妹の叔母。 お見合い好きで熊本に帰省したむさえに見合い話を持ち込んだ(以前はまさえにも見合い話を持ち込んでいた)。
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