ざざむし
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ざざむし(ざざ虫)、ザザムシ[1]とは、長野県伊那市など天竜川上流域(岡谷市川岸地区から駒ヶ根市の間に限定される[2])で、清流に住むカワゲラ、トビケラ、ヘビトンボ[1]といった昆虫の水生の幼虫(川虫)を食用とする(昆虫食)時の総称[3]。主に佃煮や揚げ物などにして食する。元々は天竜川産の食用の水生昆虫の呼称であるが、食用とする同種の水生昆虫の呼称として用いられる場合もある[4]。
- ^ a b c d e f g 食卓ものがたり:ザザムシ(長野県上伊那郡)口に広がる香りとうまみ『東京新聞』朝刊2023年2月4日(暮らし面)同日閲覧
- ^ 市川健夫『信州学テキスト』2012年
- ^ 尚学図書編『日本方言大辞典』994頁には「川螻蛄などの川虫。長野県諏訪、佐久」の方言と記載がある。
- ^ a b c d e 内山昭一『昆虫は美味い!』新潮社、2019年、16頁。ISBN 9784106107986。
- ^ a b c d e f g 村上哲生、矢口愛:〈資料〉ザザムシ考 -伊那地方の水棲昆虫食の起源と変遷-『名古屋女子大学紀要 家政・自然編』(56), 2009-03, pp.79-84, hdl:1103/00001424/
- ^ 三宅恒方「食用及薬用昆虫に関する調査 (PDF) 」『農事試験場特別報告』31号, pp.1-203(1919-01), NAID 120004591451
- ^ 久内清孝「信州名物川虫の佃煮」『本草』20(1934年)pp.38-40
- ^ 尚学図書編『日本方言大辞典』992頁に「長野県上伊那郡・飯田市付近」の方言と記載がある。
- ^ 氣賀澤和男、林赳「長野県駒ヶ根市内の河川の底生動物 (PDF) 」『伊那谷自然史論集』vol.9(飯田市美術博物館 2008年)
- ^ a b c 片上幸美、田中俊行、本間隆満 ほか「ヒゲナガカワトビケラ(Stenopsyche marmorata)におよる籃藻毒素microcystinの蓄積とその毒素が天竜川生態系に及ぼす影響」『陸水学雑誌』2004年 65巻 1号 pp.1-12, doi:10.3739/rikusui.65.1
- ^ 「ザザムシ漁解禁 上伊那の天竜川[リンク切れ]」長野日報(2016年12月2日)
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