没日
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 17:51 UTC 版)
没日(もつにち)は、太陰太陽暦における暦注の1つ。没(ぼつ)と略する場合もある。
- ^ 太陰太陽暦の場合、閏月が存在しているために1暦年と1太陽年が合致することは無い。従って、ここで取り上げられるのは実際に用いられた12か月もしくは13か月の暦上の1年ではなく、24節気が循環する期間のことを指す。
- ^ もう少し分かりやすく解説すれば、1日を8400単位(暦学では「分」を用いる)とした場合、理想上の1年は3024000単位、宣明暦の章歳は3068055単位であるため、1年間で44055の余分(通余)が生じる。これを3068055で割って8400を掛けることで導き出される1日あたりの通余は120.6177余りとなる。この120.6177余りを積み重ねてゆくと、約69.64日で1日分(8400)に達することになる。その到達時が属する日を没日とするのである。(参照:湯浅吉美論文)
- ^ なお、日本最古の暦注解説とされる『簠簋内伝』には、没日を70日もしくは71日と記しているが、これは零の概念が定着しておらず、没日当日を1日目とした当時の数え方であり、現在の日数計算では69日もしくは70日が正しいことになる。
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