寒川神社 寒川神社の概要

寒川神社

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/04/16 17:50 UTC 版)

寒川神社
寒川神社 拝殿.JPG
拝殿
所在地 神奈川県高座郡寒川町宮山3916
位置 北緯35度22分46.7秒
東経139度23分0秒
座標: 北緯35度22分46.7秒 東経139度23分0秒
主祭神 寒川大明神
(寒川比古命、寒川比女命の総称)
社格 式内社名神大
相模国一宮
国幣中社
別表神社
創建 不詳
例祭 9月20日
主な神事 国府祭
浜降祭
浜降古式祭
武佐弓祭
テンプレートを表示
大鳥居(二之鳥居)

寒川神社(さむかわじんじゃ)は、神奈川県高座郡寒川町宮山にある神社式内社名神大社)で、相模国一宮に当たる[1]。 また旧社格では国幣中社に列す[2]。現在は神社本庁別表神社となっている。

概要

神奈川県中央南部、相模川河口から約7km遡った左岸の低台地上に鎮座する。古代には相模湾がここまで入り込んでおり、神社からさらに8キロ上流の海老名市国分付近に相模国分寺があった。朝廷からも名神大社として崇敬された。相模国における延喜式内社十三社の中でも、大社とされたのは当社のみである[3]。なお、『寒川(さむかわ)』に『佐無加波』の漢字を当てた例もある[4]

現在も八方除の守護神として関東一円から参拝者が集まり、正月の三が日にはのべ40万人が初詣に訪れる。なお、新年の幕開けとなる元日午前0時には大太鼓の合図と共に八方除祭・元旦祈祷祭が行われ、近年では迎春ねぶたの初点灯も実施されている。一方、テレビ放送の関係者には古くから「視聴率祈願の神社」として知られ、新番組開始前に参拝を行うとされる[5]高倉健など、芸能人の参拝者も多い[5]

この他、宗教法人としての寒川神社は寒川病院を運営している。

祭神

現在の祭神は以下の2柱で、寒川大明神と総称される[6]

  • 寒川比古命 (さむかわひこのみこと)
  • 寒川比女命 (さむかわひめのみこと)

2柱とも記紀には記載がなく、詳細は不明[6][7]。 寒川比古命・寒川比女命は、大水上命(おおみなかみのかみ)の御子とする説もある[7]。大水上命は牟弥乃神社伊勢神宮末社)で祀られるが、この神も大山祇神と同一視されるなど、詳細は不明[8][9]。 寒川大明神は八方除の神とされる。なお、八方除では当社の他にも久伊豆神社などが知られる。

また、祭神については他にも佐河大明神(吾妻鏡十二)、八幡神/八幡大菩薩(諸国一宮神名帳等)[注釈 1]、あるいは菊理媛命(惣国風土記)、澤女神(神名帳考証、神名帳注釈)、素盞嗚命稲田姫尊(旧神詞記)、大己貴尊(一宮巡詣記)などの諸説がある[1][6]

歴史

古代、相模川沿いは相模国造がおり、有力な豪族のいずれかが造営したと推定される。雄略天皇の時期に奉幣、神亀4年(727年)に社殿建立の記録があるが、公式には『続日本後紀』にて承和13年(846年9月8日に、仁明天皇から従五位下を授る記録がある[10]

延喜式神名帳』では「相模国高座郡 寒川神社 名神大」と記載され、名神大社に列している。また、鎌倉時代の『吾妻鏡』には「一宮佐河大神」と記載があり、相模国の一宮とされたことがわかる。源頼家が誕生した際には、源頼朝より神馬の奉納等があった[1]。以後も北条氏鎌倉幕府)から崇敬された[1]戦国時代以降、相模国を支配した後北条氏徳川家康徳川幕府)より社領を認められた[1]。また武田信玄が行軍中に当社を参拝し、自身の纏っていた太刀を安全祈願に奉納した[注釈 2]

明治4年(1871年)5月、近代社格制度において国幣中社に列した[1]大正12年(1923年)9月1日の関東大震災で損傷を受け、昭和2年(1927年)社殿修復を終えた[1]

神階




[ヘルプ]
  1. ^ 寒川神社八幡(一宮記)、八幡大菩薩(諸国一宮神名帳、諸社根元記)、八幡神(神社考、神社啓蒙、八幡宮本記、諸社一覧、日本国鎮座記、神社要勘、神社提要、新篇相模風土記、神社叢録)
  2. ^ 現在当社の方徳資料館にそのうちの兜が展示されている。
  3. ^ 「大門踏切前交差点」から北方に踏切を超えた所。
  4. ^ ただし、参道と言っても境内入口までは左右に一般の道路が続く。
  1. ^ a b c d e f g 神道大辞典二巻コマ71-72(原本115-116頁)
  2. ^ 皇国敬神会編、国立国会図書館デジタルコレクション 「國幣中社寒川神社」 『全国有名神社御写真帖』 皇国敬神会、1922年12月http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/966854/61 国立国会図書館デジタルコレクション 
  3. ^ 日本の聖地文化208-209頁『寒川神社』
  4. ^ 新編相模風土記稿第3輯コマ413
  5. ^ a b 日本の聖地文化247-249頁『"こころ鎮め"の聖地』
  6. ^ a b c 日本の聖地文化224-226頁『揺れ動く祭神』
  7. ^ a b 神道大辞典二巻コマ72(原本116頁)
  8. ^ 神道大辞典三巻コマ204(原本337頁)
  9. ^ 神道大辞典一巻コマ148(原本249頁)
  10. ^ 日本の聖地文化214頁『神階の上昇とヤマトタケルの伝承』
  11. ^ 日本の聖地文化208-209頁『寒川神社』
  12. ^ 日本の聖地文化97-98頁『西暦五〇〇年/西暦七〇〇年』
  13. ^ 日本の聖地文化197-198頁『相模に見る縄文から神社まで』
  14. ^ 日本の聖地文化226-228頁〔『相模の古社』の説と本書の立場〕
  15. ^ 日本の聖地文化238-239頁『八方除け信仰の神社』
  16. ^ 日本の聖地文化262-263頁『「四神相応」と「鬼門」信仰』
  17. ^ 日本の聖地文化258-259頁『方位信仰の起源』
  18. ^ a b c 日本の聖地文化222-224頁『「国府祭」の「座問答」』
  19. ^ 日本の聖地文化233-236頁『国府祭』


「寒川神社」の続きの解説一覧





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

カテゴリ一覧

全て

ビジネス

業界用語

コンピュータ

電車

自動車・バイク

工学

建築・不動産

学問

文化

生活

ヘルスケア

趣味

スポーツ

生物

食品

人名

方言

辞書・百科事典

すべての辞書の索引

「寒川神社」の関連用語

寒川神社のお隣キーワード

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   
検索ランキング

画像から探す

伊吹虎の尾

DVI端子

スパッタリング

鳥の巣

クロスステッチ用布地

グランディス

ガーター編み

チャージャー





寒川神社のページの著作権
Weblio 辞書情報提供元は参加元一覧にて確認できます。

  
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの寒川神社 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2017 Weblio RSS