BASIC言語とは? わかりやすく解説

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BASIC

フルスペル:Beginner's All purpose Symbolic Instruction Code
読み方ベーシック
別名:BASIC言語

BASICとは、1964年米国ダートマス大学数学者ジョン・ケメニートーマス・カーツによって開発されプログラミング言語の名称である。

BASICは、元々は教育用プログラミング言語として開発されたもので、初心者向けに、プログラミング入門や、簡易なアプリケーション開発エンドユーザーコンピューティングなどを主な目的としていた。その命令文シンプルで、英語が分かれば理解できる程度簡易な文法基づいている。BASIC言語は基本的にインタープリタ型の言語で、行単位記述され命令文逐次実行されるようになっているこのためプログラム書き換えも容易である。ただし、速度上のためにコンパイラ型言語として開発されたBASICの処理系もある。

BASICでは、変数関数の定義をはじめ、繰り返し処理、代入演算関数呼び出しなどができる。当初仕様では、各命令に対して行番号付与し行番号指定してジャンプするgoto文という特徴的機能があった。goto文は、簡単に利用できるメリットがあったが、構造化プログラミングという考え方には合致せず、スパゲッティプログラムなどと呼ばれる構造もつれたプログラム生む原因となるとされた。goto文エドガー・ダイクストラらよって批判され、やがて淘汰された。

BASICは、教育用プログラミング言語として登場したこともあって、当初教育現場において徐々に普及していった。その後ビル・ゲイツポール・アレンは、MITS個人向けコンピュータAltair」のためのBASICインタープリタ作成し、それを契機としてMicrosoft創始している。また、パーソナルコンピュータパソコン)の草創期には、ROMにあらかじめ組込まれたBASICプログラムがよく搭載されていた。NECPC-9801シリーズにも、N88-BASIC呼ばれるBASICプログラム搭載された。これは、MS-DOS普及する以前OS代用となるモニタプログラムとして用いられいたものである。

BASICは、さまざまな拡張発展加えられつつ、今日でも利用されている。代表的な例としては、Windows環境利用されているVisual Basic挙げることができる。Visual Basicは、Microsoftによって大幅に拡張されWindows用デスクトップアプリケーション作成するRADRapid Application Developmentツールとして利用されている。また、ExcelなどのOffice製品においては、BAISC系のVBA(Visula Basic for Applications)がマクロ言語として提供されている。サーバー環境では、ASP(Active Server Page)用の記述言語として、Visual Basic言語利用することができる。

ちなみに認証技術である「BASIC認証」は、プログラミング言語としてのBASICとは特に関連していない。

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プログラミング言語の種類:  Ada  ALGOL  アセンブリ言語  BASIC  B言語  C++  CASL

BASIC

(BASIC言語 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/21 09:01 UTC 版)

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