処理系とは? わかりやすく解説

実装

(処理系 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 10:28 UTC 版)

実装(じっそう、: implementation)とは、何らかの機能(や仕様)を実現するための(具体的な)装備や方法のこと[1]


  1. ^ ASCII.jpデジタル用語辞典



処理系

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 01:14 UTC 版)

プログラミング言語」の記事における「処理系」の解説

プログラミング言語実装は、プログラミング言語処理系と呼ばれるコンパイラは、ソースコードなどの入力中間表現などの、より解釈実行しやすい表現変換する処理系である。また、インタプリタは、入力されプログラム解釈実行する処理系である(ハードウェアプロセッサは、機械語解釈実行するインタプリタである、と見ることができる)。 コンパイラインタプリタの関係は、理論的に二村射影により定式化されている。 なお、「大きく分けて2つ方法がある。コンパイラインタプリタである。一般にある言語コンパイラインタプリタ両方実装することが可能である。」などといったように従来書かれ通俗的解説書などには大変多いが)理解していると、Javaなど近年多く言語処理系スタイルが全くわからないということになる。 (機械語にまで変換するもののみを指してコンパイラ呼びたがる向き一部にあり、その立場にもある程度は理もあるのだが、そうするとJava一般的な実装を指す用語が無くなる) 「コンパイラ出力したものをインタプリタ実行する方式は、コンパイラインタプリタ区別曖昧な場合もある。」などという変な説明をする者もいるが、前述したように、そもそも間違った2分法考えているから、そのような変な考え方になるのである一般に機械語変換したもの(実行ファイル)を直接ハードウェア実行する方が、インタプリタ実行するよりもずっと高速である。インタプリタでの実行改善する技法として、実行時コンパイラなどの動的コンパイル手法がある。

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処理系

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/29 03:02 UTC 版)

Perl」の記事における「処理系」の解説

Perlという名称の記述においては若干注意が必要である。プログラミング言語としてのPerlを示すときは「Perl」というように、頭文字大文字にして固有名詞であることをはっきりさせる。この「Perl」という表記では処理系のことは含まれないPerl 5の現在開発されている唯一の処理系は「perl」という、すべて小文字記述される名前の処理系である。一般にperlだけがPerl解釈することができる」という表現なされる。「PERL」のようにすべてを大文字にするのは誤りである。 このようにPerl 5現在において、Perlとは言語の名前であると同時に唯一の処理系の名前でもある。この処理系はC言語書かれているスクリプト実行前に仮想機械向けにコンパイルされ、コンパイルされたバイトコード実行される(ランタイムコンパイル)。そのため、厳密にインタプリタとは異なる。 Pythonのように一旦生成したバイトコード保存して再利用することは少ないが、これは現在のPerlのランタイムコンパイルが高速で、バイトコードから実行するメリットあまりないことが理由一つである。コンパイル済みコードの再利用としてはむしろmod_perlのような形式好まれている。 PAR (Perl Archive Toolkit) というPerlスクリプト実行環境ごとアーカイブし、単一ファイルにまとめるためのツールキット存在するJARPerl版と考えてよい。実行可能ファイル作るともできるため、アプリケーション配布適する。しかしその場合はPerl実行環境まるごと含むため、ファイルサイズ大きくなる傾向にある。 Perl姉妹言語としてRaku (旧 Perl 6) が存在するRakuParrotというバーチャルマシンの上動作する。現在、ParrotCodeへのコンパイルを行うRakudo Starという処理系やHaskell書かれPugsという処理系などの複数実装公開されている。なおRakuPerl互換性持たない

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処理系

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/04 21:35 UTC 版)

データ」の記事における「処理系」の解説

コンピュータ場合には、データプログラム以外のものをさし、その形態は、文書映像音声など様々である。直接スイッチなどを使ってメモリ上に書き込む場合有るが、大抵はプログラムによって出力され、他のプログラムなどで読み込み使われるコンパイラなどの処理ではプログラムインタプリタコンパイラデータとして扱う場合もある。またデータ中にプログラムを含むことも可能。x86などではプログラムデータ同一メモリー空間配置され設計者意図によって区別されるデータは、レジストリファイルデータベース、などに収めることができる。

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処理系

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/23 04:24 UTC 版)

「C--」記事における「処理系」の解説

C--コードマシンコードコンパイルする処理系は複数存在する2018年現在大半の処理系がソースコード公開含めメンテナンスされていないQuick C-- Quick C--は、The Quick C-- Team開発するコンパイラである。C--バージョン2C--コードIntel x86Linuxマシンコードコンパイルする。他プラットフォームマシンコードへのコンパイル試験機能として実装されている。従来C--言語仕様開発平行してQuick C--が開発されていたが、2018年現在githubソースコード保管されているのみで開発継続していない。 cmmc cmmcは、Fermin ReigがML言語実装したC--コンパイラである。AlphaSparcX86マシンコード出力するTrampoline C-- Compiler Trampoline C-- Compilerは、1999年5月にSergei Egorovが開発したC--からC言語へのトランスパイラである。 Oregons Graduate Institutes C-- compiler Oregons Graduate Institutes C-- compilerOGI C-- Compiler)は、1997年ML言語実装された最初期プロトタイプのC--コンパイラである。Quick C--の開発始まってからはメンテナンス継続していない。

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処理系

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/15 19:56 UTC 版)

制約論理プログラミング」の記事における「処理系」の解説

以下に制約論理プログラミング言語の例を挙げる: B-Prolog (PrologベースプロプライエタリCHIP V5PrologベースC++/C言語ライブラリも含む、プロプライエタリCiao PrologPrologベースフリーソフトウェア: GPL/LGPL) ECLiPSePrologベースオープンソースGNU PrologPrologベースフリーソフトウェアMozartOz言語の処理系、フリーソフトウェア) SICStus PrologPrologベースプロプライエタリYAP PrologPrologベースオープンソースCAL (非線型代数方程式等を対象。ICOTで開発オープンソース) CHAL (階層制約論理型言語。ICOTで開発オープンソース) GDCC (並列制約論理型言語。ICOTで開発オープンソースCu Prolog (ICOTで開発オープンソース

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処理系

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/16 13:57 UTC 版)

Oz (プログラミング言語)」の記事における「処理系」の解説

Oz高品質実装として Mozartプログラミングシステム がある。これはオープンソースMozart Consortium からリリースされている。Mozart は、Unix系オペレーティングシステムFreeBSDLinuxMicrosoft WindowsmacOS などに移植されている。

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処理系

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 16:04 UTC 版)

WICS」の記事における「処理系」の解説

インタープリタでも発表当時存在した他の処理系と比較してかなり高速な上、コンパイラ使えばさらに高速実行期待できた。 インタープリタは、BASIC同等操作使用できる標準メモリマップではインタープリタ使用する変数スタック領域が2304バイトしかなく、一定上のプログラム作成する際にはメモリ割り当てソース格納開始位置)を変更する必要がある。スタックサイズは512バイトで、変更できない(スタックサイズ変更前提にしたソースプログラムは、インタプリタテストできない)。 ソースプログラムステートメント関数からは、コンパイル時にほぼ1対1対応する機械語生成され前後ステートメントわたって最適化はなされないランタイム呼出しサブルーチン呼出しでは、HLレジスタスタック操作する機械語多く生成される。他の処理系と比較して高速であったために、コンパイラ複雑化させる最適化試みられなかったとも考えられるが、この点において、WICSコンパイラ高級言語処理系というより、高機能マクロアセンブラであったいえよう。なお、局所的にJPJR最適化行われたが、これはキャリーラボが既にBASE-80に実装している。 コンパイラ生成した目的プログラムは、ディスプレイリフレッシュレートとの同期行わないこのためBASIC感覚画面出力ステートメント記述すると、実行時画面上にノイズ現れることがあるランタイムは、インタープリタコンパイラ目的プログラムいずれもが共通に使用する。2560バイト~4608バイト小型であり、各種標準ルーチンと、機械語モニタ含んでいるが、MZ-80B/2000用等では、他に5376バイトTSモニタを必要とする。 コンパイラ生成した目的プログラムは、ランタイムのみを使用するインタープリタ本体使用しない)。このためインタープリタ上書きして目的プログラム生成することにより、ランタイム目的プログラム併せ連続占有メモリ小さくできる。

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処理系

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 00:54 UTC 版)

Go (プログラミング言語)」の記事における「処理系」の解説

Go言語の処理系は2種類ある。 gcGo言語実装されたセルフホスティングGo言語コンパイラである。バージョン1.4以前C言語実装されていたが、バージョン1.5C言語からGo言語への変換ツールコンパイラ実装言語切り替えて以降Go言語開発している。構文解析yaccbison使用している。 Gccgoは、再帰下降パーサを持つC++フロントエンドバックエンド標準GCC利用したサードパーティー開発Go言語コンパイラである。

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処理系

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/01 10:00 UTC 版)

Prolog」の記事における「処理系」の解説

多くの処理系は Prolog基本機能以外に、制約プログラミング並行プログラミングのための拡張機能Constraint Handling Rules などの各種言語ライブラリとして含んでいる。 処理系オープンソース有償無償の別準拠規格備考Amzi!Prolog N/A 有償 ISO規格 AZ-Prolog N/A 個人/学術無償 ISO/DEC-10 Prolog 日本語対応 Prolog-KABA互換(グラフィックスを除く) B-Prolog N/A 学術無償 N/A Ciao PrologN/A ISO規格 GNU PrologN/A ISO規格 K-Prolog N/A 有償 ISO規格 日本語対応 micro-Prolog N/A N/A N/A 学術研究用 CP/M80 上で動作 MINERVA N/A 有償 ISO規格 業務用Java ベース Open Prolog N/A 無償 ISO規格 Mac OS 用 Prolog CafeN/A N/A Prolog プログラムJava プログラム変換 Prolog.NET ○ N/A N/A .NETProlog使用できる P# N/A N/A N/A PrologプログラムC# プログラム変換 Qu-Prolog N/A N/A N/A マルチスレッド処理系 Rebol Prolog N/A N/A N/A SICStus Prolog N/A 有償 ISO規格 多くオペレーティングシステムに対応。Java.NET でのウェブアプリケーション開発可能。 Prolog for Squeak N/A N/A N/A Squeak統合されProlog 環境 Strawberry PrologN/A N/A SWI-Prolog ○ N/A ISO規格 多くオペレーティングシステムUnicodeに対応 TuProlog N/A N/A N/A Visual Prolog N/A 個人無償 N/A Windows専用 XSB ○ N/A N/A YAP PrologN/A ISO規格 Prolog コンパイラ。 Scryer PrologN/A ISO規格 Rust によるモダンな Prolog 実装2016~

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処理系

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 00:11 UTC 版)

PHP (プログラミング言語)」の記事における「処理系」の解説

プログラミング言語としてのPHP実行するための The PHP Group による公式な処理系の実装も、プログラミング言語としてのPHP区別されることなく PHP呼ばれる2014年頃までプログラミング言語としてのPHPには規格など存在しなかったため、公式の処理系の実装およびマニュアル記述その代わりとなっていた。2018年1月現在では、作業となっているが、プログラミング言語としての仕様は処理系の実装分かれて文書化されている。 この実装はCで書かれており、PHP LicenseおよびZend Engine Licenseの下で公開されている自由なソフトウェアである。PHP4以降において、プログラミング言語としてのPHP解釈実行するエンジンとしてZend Engine使用されており、PHP5よりZend Engine 2PHP7ではZend Engine 3へと順次バージョンアップされている。Zend EnginePHP 3主要な開発者であるアンディ・ガトマンズおよびゼーブ・スラスキー(後にZend Technologies Ltd.設立)により設計・開発されたスクリプト言語エンジンであり、現在はThe PHP GroupによりPHPと共に開発されている。Zend Engine1つプロセス1つインタプリタコンテキストを持つように設計されていて、単独ではマルチスレッド用いた処理をサポートしていない。PHPはそのソースコードのほとんどがPHP Licenseの下でリリースされるが、Zend EngineコードについてはZend Engine License適用される実際PHP構成Zend Engine加えPHP組み込み関数実装Webサーバ標準入出力とスクリプティングエンジンの間を仲介するSAPI (Server API) レイヤマルチスレッドで動くWebサーバモジュールとして利用される場合グローバル変数セマンティクス提供するTSRM (Thread Safe Resource Manager)、プラットフォーム間での入出力機構API差異吸収するStreamsレイヤを含む。一部組み込み関数プラットフォームごとに挙動が違うため、スクリプトによっては移植作業が必要になる場合がある。

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